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フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?超繊細な1mmの差


トリプルアクセルを武器に世界を舞台に活躍するフィギュアスケートの紀平梨花がNHK「グッと!スポーツ」2019年10月30日放送に出演。そこで語られたのは話が止まらなくなるほどにこだわるという自身のスケート靴に関するトーク。

1mm違うだけで得意のトリプルアクセルが全く跳べなくなってしまうほどに繊細という謎の正体に迫ります。

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紀平梨花のスケート靴

紀平梨花の愛用のスケート靴は全て手作業によるオーダーメイド品。

ただ手作り品の性で毎回、形や大きさに微妙な差が生まれるという欠点も。

その為、新しい靴が届く度にスケートリンクで試してみて紀平梨花自身が微調整していきます。

紀平梨花「まず、一番気にしているのがエッジの位置。」

「位置」というのは大きく2種類に分かれ、

  • ブレードを付け根からどの程度傾けるか? (刃の取り付け角度)フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?ブレードの取り付け角度
  • ブレードを靴底に対して平行にどの程度動かすか? (刃の位置)フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?ブレードの取り付け位置

というもの。

紀平梨花「両方とも調整を始めにするんですけど、今もこれ完璧とは言えない状態で。完璧が無いんですけど、出来るだけ滑りやすい状態にしたいので。」

スケート靴とブレードはネジ留めされていますが「滑る→ネジを回して微調整→滑る→再度微調整」

という試行錯誤を繰り返して徐々に完璧に近づけて行くという作業を行っている紀平梨花。

紀平梨花「滑って、あっダメ。って思ったらネジを自分で回してギュって1mmぐらいちょっとだけ動かして締めて滑ってみて。」

スケート靴に対してブレードを真っ直ぐ付けるのではなく、かかと部分を外側に少し振ってみたりという調整も行われるそう。フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?かかと側を外に振ったブレード位置

紀平梨花の並々ならぬスケート靴へのこだわりは解説の本田武史も舌を巻くほど。

さらに靴とブレードの接着面にスペーサーを挟んでブレードのフィット感や高さも微調整。

決して使い込んでブレードが浮いてしまっているわけではありません。狙ってこういうセッティングにしているんですね。フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?スペーサーを挟んでブレードの高さ調整

紀平梨花「この1mmでトリプルアクセルが1日30回跳べる時と、(1回も)何も跳べない時と。」

この微調整に2週間以上の期間を要するのが普通だそうで、本番前2週間に靴を新調するとなると調整し切れるかどうか心配になるレベルとの事。

であれば同じ靴を使い続ければいいのでは?と思うかもしれませんが、

紀平梨花「(革が)やわらかくなっちゃうんです。」

特に足首の部分の革がやわらかくなって、ヘタってくると寿命と語る紀平梨花。

紀平梨花「私は結構気になっちゃって。この少し折れ曲がる線が出来たら全然跳べなくなって。」フィギュアスケート紀平梨花のスケート靴へのこだわりとは?足首の革のやわらかさがポイント

映像では折れ曲がる線については映っていませんでしたが、

曲がりグセが付いてくるともうアウトで、足首のホールド感がガッチリしていないとジャンプの調子が狂うそう。

紀平梨花にとってスケート靴の寿命は頑張って3か月ほどだそうで、場合によっては手元に届いた時点で革がやわらかい時は1か月もたずに3週間ほどで限界を迎える事も。

さらに革がやわらかいとネジの緩みなども顕著になるそうで、そうなると微調整も頻繁に。

ここでトークは一段落のハズでしたが、

紀平梨花「これだけは・・・最近でも・・・。」

ともう語り出したら止まらないぐらいにこだわりが強い紀平梨花でした。

 - フィギュアスケート

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