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第71回 NHK「チコちゃんに叱られる!」太るのについご飯が食べたくなる理由は?時代劇の「時代」ってなに?


19年11月15日放送の第71回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに若村麻由美さん(2回目)とTOKIOの国分太一さん(3回目)を迎えて取り上げられた疑問は、食べ過ぎると太ると知りながらついごはんが食べたくなっちゃうのはなぜ?時代劇の「時代」ってなに?というもの。さらに久しぶりのTKGだったり、新型の番宣も飛び出してヤラセ疑惑があったりw

ということで、19年11月15日に放送された第71回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】若村麻由美、国分太一(TOKIO)

【VTR】TOKIO、鶴見辰吾、山西惇

チコちゃんの疑問その1

食べ過ぎると太ると知りながらついごはんが食べたくなっちゃうのはなぜ?

ゲスト紹介では2回目の登場となるの若村麻由美さんを「ヤングビレッジさんトコの麻由美ちゃん」呼び。

名字をそのまま直訳すると若村=ヤングビレッジw

若村麻由美「よくジャクソンって言われてました。」

若村の読み方を変えればジャクソンw

チコちゃん「いいわね。M・ジャクソンだもんね。」

イニシャルは麻由美でMなのでw

続いては3回目の登場となるTOKIOの国分太一さんを「TOKIO」と紹介。

さらに3回目の出演なのでレギュラーメンバー扱い。

チコちゃん「3回目以降はレギュラーだから。」

オープニングはこの辺で早速1問目。

指名は、この中で一番ごはんをもりもり食べるステキな大人ってだーれ?

若村麻由美さんが手を挙げて立候補。

ところが国分太一さんも「負けてませんよ?」と一歩も引かず。

岡村「私は控えてますよ。炭水化物。」

ダイエット中w

結局、国分太一さんが解答者に。

ご飯を食べ過ぎると太るという話題から、

チコちゃんの疑問は、

なんで食べ過ぎると太ると知りながらついごはんが食べたくなっちゃうの?

国分「それはあれじゃないですか?あの~。」

すると口元に正解マークとピヨピヨ音。これはチコりましたね。

チコちゃん「なに?あなた?つまんねーヤツね。」「ちょっと待って!なに?なに?いきなりなに?あなた?」

国分「これ常識でしょ?」

チコちゃん「アカン。つまらん・・・」

間髪入れずにチコった国分太一さん。最速で答えにたどり着きましたが、

岡村「最もつまんねーヤツだな。」

若村「私が答えればよかった。」

しゃぶしゃぶ・すき焼き食べ放題のお店でインタビューしてみると、人間の欲だから、お腹が空くからという答えが出るものの不正解。

ということでチコちゃんの答えは、

人類が火と出会ったから

岡村「完璧な答えやん。」

国分「ですよね。」

岡村「違う意味で叱られろ!お前は。笑」

解説はチコちゃんの頭の中にはご飯が詰まっているのかな?とイカめし扱いをしながら登場の慶應義塾大学医学部の伊藤裕教授。

ご飯をつい食べ過ぎる原因はご飯を食べる事で“甘みを感じているから”というのがその根源的な答え。

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お米はその成分のほとんどがでんぷんですが、温かいご飯のでんぷんは口の中で唾液に含まれる酵素によってほのかに甘い糖に分解されます。

糖は人間のエネルギーを作る基本の物質なので人間はなるべくたくさんの糖をとるために、脳は糖に関する味覚(=甘み)に最も快感を感じるようになったとの事。

舌で感じた甘みの刺激によって脳ではβ-エンドルフィンという神経伝達物質が分泌。これがご飯を食べる事で幸福感や陶酔感を引き起こし幸せを感じるメカニズム。

さらにβ-エンドルフィンは一旦好きになったものを「病みつき」にさせるある種の中毒作用を持っています。

また、β-エンドルフィンが出るとドーパミンという物質も同時に分泌され、このドーパミンには意欲を起こす(=食欲増進)効果があるとか。

人間は甘みに病みつきになって、それをどんどん食べ過ぎてしまうようにプログラムされているんですね。

このプログラムは人類が初めて甘いものを知ってしまったその時に刻み込まれたものだと言えると伊藤教授。

伊藤教授「ここからは近々私も出演する番組で詳しくやりますので、その映像を使いながらご説明しましょう。」

チコちゃん「どういうこと?どういうこと?」

という事で伊藤教授が出演予定の番組は、

『NHKスペシャル シリーズ「食の起源」~人類進化が教える“理想の食”~』

NHK総合で11月24日午後9時から9時49分までの放送予定。

先にチコちゃんでやっちゃうという大胆な手法w

岡村「先使って怒られへんのかしら・・・?」

岡村さんの心配をよそにVTRスタート。

その始まりは700万年前に遡ります。

人類の祖先は元々、木の上で果実などを食べて暮らしていました。

やがて地球全体が寒い時代に。果実が減ってしまったので祖先は仕方なく食べ物を求めて地上に降り立ちました。

こうして人類が誕生。

その頃はまだ二足歩行を始めたばかりで何か食べ物を見つけても、他の動物たちに先に獲られてしまいなかなか食べ物にありつけません。

他に何か食べられないか?と探していると、そこで目に入ったのは木の実。

殻が硬いので他の動物たちは無視していますが、せっかくなので頑張って殻を割ってみると中から出て来たのはでんぷんの塊。

かじってみると・・・味は正直イマイチ。

でも背に腹は代えられないので木の実を食べて生き延びるという選択をとります。

国分「へぇ~!」

あれ!?

VTRに国分太一さん登場?

さらにTOKIOのメンバーたちも。

チコちゃん「なに?今の!?誰?」「ちょっと太一くん!」

NHKスペシャル シリーズ「食の起源」のナビゲーターを務めるのはTOKIOのメンバーたちという衝撃の事実w

岡村「お前知ってたんちゃうやろな!」

とぼけた表情の国分太一さんですが、これは完全にやっていますねw

そんな答え知っていた疑惑もありつつもVTRは続き、時は流れて200万年前、旧石器時代に突入。

ここで食の大革命が起こります。

人類は二足歩行をする事で手で道具が使えるように進化し、そして火が使えるように。そのおかげで食べ物に火を通して調理するようになっていきます。

国分「そう!火が使えるようになったのよ!」

チコちゃん「これ(VTR)見ちゃってんじゃん!」

先に全て見ていた国分太一さんw

火が使えるようになった人類が硬くて苦いけど生きる為に食べていた木の実を焼いてみると・・・甘い!美味しい!

国分「考えた事も無かった。」

VTR中でのうのうとそう発言している国分太一さんw

国分「驚いたね。これは。この回は驚いたわ。」

おいおいw

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でんぷんは加熱すると隙間のある状態になり、そこに唾液の消化酵素が入り込みやすくなります。

※これは18年6月29日、第12回放送で登場した「ごはんは炊きたての方が美味しいのはなぜ?」の疑問で触れられていましたね。

するとでんぷんが口の中で効率的に糖に分解され甘みとして舌で感じる事が出来るように。火の力は偉大ですね。

人類が初めて知った食の喜び。これに一度毒されてしまうともう後戻りは不可能です。

VTR中でもぐもぐとおにぎりを頬張るTOKIOさんたちw もちろん国分太一さんももぐもぐw

ということでコチラが結論。

食べ過ぎると太ると知りながらついごはんが食べたくなっちゃうのは人類が火と出会ったから

でした。

TOKIO一同「チコちゃんもNHKスペシャル「食の起源」見てね~!」

いつもの解説の先生からチコちゃんへの質問の代わりにこの番宣w

チコちゃん「いや見るけど、やかましいわ!」

岡村「これは新しい形の番宣ですね。」

国分「壮大な。」

チコちゃん「白々しく髪型だけ変えて出ちゃってもう~!」

得意げにチコっていたのに実は事前に知っていたというヤラセ的な構造w

それでも懲りずに番宣を改めてぶち込んでくる国分太一さんですが、

岡村「先にコッチで全部やってやろうぜ!」

となると真っ先に手を挙げて答えようとた若村麻由美さんの立場w

若村「私、ホント騙された~!」

正直、若村麻由美さんが手を挙げた時はドキッとしたと国分太一さんw

カリキュラマシーンのオープニング。

チコちゃんの疑問その2

時代劇の「時代」ってなに?

2問目の指名は、

この中で一番、 映画やドラマが好きな大人ってだーれ?

若村麻由美さんが今度こそ解答者に。

ここでチコちゃんの疑問は、

時代劇の「時代」ってなに?

平安、戦国、江戸と全てひっくるめて時代劇という答えの若村麻由美さん。

若村「で?」

もっと具体的に答えが欲しいチコちゃんなので、とりあえず江戸時代の事を時代劇という答えに落ち着くと、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

リアクションした際に国分太一さんと手がぶつかる若村麻由美さんw

「ごめんなさい。ごめんなさい。」と平謝りしていますがw

国分「これはNHKスペシャルでやってないっすね。」

これもやってたらもうクイズ番組としてはムチャクチャですけどw

映画館でインタビューしてみると、古いもの、ちょんまげが出てくるものが時代劇という答えが出ますが不正解。

ということでチコちゃんの答えは、

新しい時代を切り開くという意味の「時代」

若村「時代劇がいつ出来たか?に関係しているって事ですね?」

岡村「私まだ全然理解できていない。」

解説は時代劇研究家の春日太一さん。

国分「あっ同じ名前!」

時代劇=古い物と捉えられがちですが、実はその正反対で新しい表現という位置づけで誕生したのが時代劇なんですね。

そもそも日本で初めて映画撮影が行われたのは1899(明治32)年になってから。

初期の日本映画は舞台演劇をそのまま撮影したものでした。

その頃にあった2つのジャンルは、

  • 旧劇映画 – 歌舞伎や講談などの物語を扱ったもの
  • 新劇映画 – 海外作品や当時の現代劇・人気文学作品を扱ったもの

その後、新劇映画は欧米映画の影響でカメラワークやカット割りなどの撮影手法が進化します。

しかし一方の旧劇映画は古くからの作り方(舞台撮影そのまま)を踏襲するだけでやがて時代遅れ・古臭い物になっていきます。

そこでこのような古い手法からの脱却を図った重要人物が2人。

それが監督の野村芳亭と脚本家の伊藤大輔。

野村芳亭監督は当時の松竹蒲田撮影所の所長であり、松竹初のヒット作となった新劇映画を手がけた監督。

そして脚本家の伊藤大輔は後に監督としてもメガホンをとり「時代劇の父」とも呼ばれた人物。

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この2人が主導して巻き起こった旧劇映画革命。

ここで始まったのが、NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場(TKG)。

タイトルは、

「野村、旧劇やめるってよ ~時代劇誕生物語~」

「桐島、部活やめるってよ」のパロディw

チコちゃん「ナイスタイトル。」

時は1920年頃、旧劇映画上映後の映画館での出来事。

野村芳亭役はご存知、鶴見辰吾さん。そして伊藤大輔役はこちらももうお馴染の山西惇さん。

旧劇映画をつまらん!と言い放つ野村芳亭。

そこで新劇映画の監督である野村芳亭に旧劇映画を撮ってみては?という提案をする伊藤大輔。

野村芳亭(鶴見辰吾)「暴れろってか?悪ないな。ワイが今まで誰も見た事のない新しい旧劇映画を撮ったろやないか!」

突然立ち上がって「やったるでぇ~~~!」と叫び出す鶴見辰吾さん演じる野村芳亭w

国分「声出てる。笑」

映画館なので静かにしましょうw

こうして新しい旧劇映画の制作がスタートしましたが、2人がまずこだわったのはカット割り。

細かすぎるカット割りに不満を漏らす伊藤大輔にキレて一喝する野村芳亭w

野村芳亭(鶴見辰吾)「割るんじゃボケェ~~!」

そこまでキレなくてもw

当時の映画は音声がない無声映画だったので物語の進行やセリフは全て弁士の語りによって対応していました。

このような事情もあって、旧劇映画では弁士が語りやすいように広いサイズでカメラを固定して、ワンカットを長く撮影していました。

そこでこの一つの画面がずっと続いてしまうという問題点にメスを入れて、旧劇の慣例を打ち破る事に。

それが細かいカット割りだったんですね。さらにセリフは字幕で処理する事で解決。

また、2人がこだわったのがキャスティング手法。

女性役に大御所の歌舞伎役者をあてるキャスティング案を出す野村芳亭でしたが、これに猛反発したのが伊藤大輔。

旧劇映画では歌舞伎などの古くから続く舞台演劇の伝統にのっとり、女性役は女形(=男性が演じる)が慣例でした。

伊藤大輔(山西惇)「違~~う!オッサンやないですか~~!女を演じるのは女です!」

さっきキレられたので反撃?w

今では当たり前の事ですが、当時は画期的な事。

妥協しておばさんの役なら男でもいいのでは?という伊藤大輔でしたが、

野村芳亭(鶴見辰吾)「アカ~~ン!おばはんやおばはんや!」

攻守交替w

これはこれで伝統演劇をないがしろにしたような思い切ったキャスティングに、歌舞伎役者たちから不満の声が上がるかも?と不安の色が隠せない伊藤大輔。

そこで旧劇映画であっても新劇の役者さんたちで対応するという策に出る野村芳亭。

歌舞伎出身の役者たちの反発があったかどうかは定かではありませんが、新劇映画出身の役者たちだけで役が固まって行きました。

そして撮影は進み、ついに完成へ。

野村芳亭(鶴見辰吾)「この映画はもはや旧劇ではない。新しいジャンルの誕生や。」「決まってるだろう!新しい時代を切り開く『時代劇』よぉ~!」

見得を切る野村芳亭w

伊藤大輔(山西惇)「そこは旧劇なんや。」

こうして1922年に新時代劇『清水の次郎長』が公開。

当初は細かいカット割りに弁士たちの呼吸が合わずに変な間が出来たり、新劇の役者が演じる旧劇に賛否が巻き起こりましたが、やがて『清水の次郎長』は一大センセーションに。

さらに翌年には野村芳亭&伊藤大輔コンビで新時代劇『女と海賊』を制作。

以後は新時代劇、転じて時代劇が次々と作られるようになっていきました。

旧劇映画が歌舞伎などの物語のままだったのと違って、時代劇では社会的・現代的なテーマを盛り込んでいたという特徴もやがて支持される要因に。

例えば1928年に公開された『浪人街』。監督はマキノ正博。

YouTube動画。

当時は治安維持法などの国家権力による厳しい規制があった時代。

映画の中で圧倒的権力者である武士に対して、必死に立ち向かう浪人たちの姿に自分たちを重ね合わせて観客たちは拍手喝采で楽しんでいたとか。

こうして時代劇は日本映画・ドラマを代表するジャンルへ。

時代劇はただの過去の再現劇ではなく、新しい表現を使って現代的なテーマを込めたものこそが真の時代劇と言えると春日太一の弁。

という事で、

時代劇の「時代」は新しい時代を切り開くという意味の「時代」

でした。

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時代劇だとどんな役をやりたい?という質問には、

チコちゃん「極妻かな。」「あんたら覚悟しいやぁ。」

YouTube動画。

岡村「だいぶ先やけどね。チコちゃんがやるのはね。」

若村麻由美さんは新劇出身で『清水の次郎長』で奥さん役も演じたこともあるので、時代劇の意味を知らなかったのは恥ずかしいと反省している様子。

若村「これからもね、新しく切り開いて時代劇を作っていきたいですね!みんな!」

岡村&国分「・・・はい!」

岡村さんは最近では映画『決算!忠臣蔵』にメイン所の役で出演したり、大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』に出演予定だったりと時代劇とは何かと縁がありますしね。国分太一さんはどうなんでしょうか?w

岡村「オファーをお待ちしております!」

後半の疑問はコチラの記事で。

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

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