第74回 NHK「チコちゃんに叱られる!年末拡大SP」なぜ氷の上はすべる?大相撲がいつも決まった時間に終わる理由
19年12月27日放送の第74回 NHK「チコちゃんに叱られる!」は2週連続でのお休みを挟んで拡大SPの放送。ゲストにさだまさしさん(初登場)、萬田久子さん(初登場)、高橋みなみさん(6回目)を迎えて紹介された疑問は、なぜ氷の上はすべりやすい?なぜ大相撲はいつも決まった時間に終わる?という疑問。
ということで、19年12月27日に放送された第74回 NHK「チコちゃんに叱られる!令和元年 もうなにがあったか思い出せなくなっている私の年末スペシャル~!!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組冒頭に紹介された2問をまとめておりますので残りの疑問は別記事でフォローします。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】さだまさし、萬田久子、高橋みなみ
【VTR】鶴見辰吾
チコちゃんの疑問その1
なぜ氷の上はすべりやすい?
まずは初登場のさだまさしさんを「腰の低い方」と紹介するチコちゃんですが、
さだまさし「腰の位置がですか?」
初っ端から早速ボケるさだまさしさんw
続いてはコチラも初登場の萬田久子さん。
チャコちゃんという萬田久子さんの呼び名を紹介するチコちゃんですが、
岡村「チコちゃんの事やから『萬田はん』って言うんかなと思いました。」
それはミナミの帝王?w
そして「オリジナルメンバー」「AKB総監督」と紹介されたのがたかみなこと高橋みなみさん。
まだレギュラー放送になる前の最初の最初の放送回で登場した紛れもないオリジナルメンバーですね。今回で6回目の出演と常連。
この間にご結婚もされたたかみなさんですが「最近(旦那さんの)耳の裏のニオイを確認するのが趣味」といきなり新婚ネタ披露w
オープニングの絡みはこの辺で早速第一問目。
指名は、この中で一番スベり知らずのクールな大人ってだーれ?
自分はちょこちょこスベるのでという事でたかみなさんにパスする岡村さんw
氷について聞くチコちゃんですが、
チコちゃんの疑問は、
なんで氷の上はすべるの?
氷の上にある水ですべるという答えのたかみなさんですが、
チコちゃん「そうじゃないの。」
いきなりは叱らないチコちゃんw
スケートなどは表面に水が無くてもすべるでしょ?という説明を踏まえてセカンドチャンスを与えられたたかみなさんですが、何も浮かばないで天を見上げるばかりなので、
チコちゃん「旦那さんの好きなところ一つ言って。」
岡村「なにそれ!?」
高橋みなみ「関係ないじゃーん!」
チコちゃん「それで許してあげるから。」
渋々たかみなさんは「変な所から毛が生えて来るところ」という答えw
チコちゃん「毛が生えてくるところ。ボーっと生きてんじゃねーよ!」
結局チコちゃんに叱られるw
続けて「チャコちゃん」こと萬田久子さんに振ってみると「パス」発言w
チコちゃん「初めてのパスよ?」
さらに「さだちゃん」ことさだまさしさんに振ってみると「摩擦を起こさせない魔力がある」とちょっとした言葉遊びで返答。でも正解には辿りつかなかったのでそのままVTRへ。
群馬県・赤城大沼でワカサギ釣り中の釣り客にインタビューしてみますが、摩擦が無いから、足が当たっている所の氷が溶けるからという答えが出ますが残念ながら正解ならず。
ということでチコちゃんの答えは、
440万年もの間謎だったけど去年やっと分かった
解説はドイツ・マインツにあるマックスプランク高分子研究所の永田勇樹博士。ドイツからテレビ電話で登場。
長年、研究者たちの間でこの氷がすべりやすいというのは謎のままでしたが、2018年5月に遂に解明したのが永田博士の研究グループ。
これまでは2つの仮説が有力でしたが、
「仮説その1 圧力説」
例えば水風船を握ると指の隙間からはみ出て来るように、
「スケート靴で氷を踏んだ時に踏む圧力で氷から水が押し出されてその水ですべる」
というのが一つの説。
しかし、この説の問題点は底が平たい靴で踏んだ時にもすべる理由が説明できないという点。
実はこの疑問に取り掛かったのは2019年2月で、その際に氷上で実験してみると、確かに普通の靴でもすべるのが分かります。
氷をよく見てみても水になっている様子はありません。
というのも氷を水にするほどの圧力というのはとても強い圧力が必要で、象がハイヒールを履いて氷を踏んだとしても溶けて氷が水になる事は無いのだとか。
「仮説その2 摩擦熱説」
仮説その2は、
「靴底と氷がこすれて溶け、その水ですべる」
というもの。
コチラも実験してみれば分かりますが、わざとこすりつけるようにして歩いても氷が水になる事はまずありません。
ただ立っているだけの人が風にあおられても氷の上ではすべってしまう理由の説明がつかないというのが問題。
というのもそもそも、氷が溶けて水になるという現象は氷がすべりやすいという理由にあまり関係がないというのが真実。
そこで登場した新説が、
「分子コロコロ説」
氷の上がすべりやすい原因は、氷の表面にある水の分子がコロコロと動いてしまうからというのが真実だったというわけ。
この世界にある全ての物体は拡大してみると原子や分子と呼ばれる小さな粒が集まって出来ているのですが、氷の場合は水分子がくっつきあって氷を形作っているのが分かります。
水分子と言えばH2Oで表される通り、酸素原子Oが1つと水素原子Hが2つがくっ付いて出来たもの。
氷はこの水分子が綺麗につながり合って出来ています。
氷の内部では水分子一つに対して4つの水分子がしっかりくっ付いて形成されているのですが、これが氷の表面になると水分子のつながりが2つや3つだったりして表面の水分子が不安定な状態。
イメージすると床一面にビー玉が敷き詰められているような感じ。奥の方ではビー玉同士がしっかり重なり合って固定されてますが、表面はビー玉がきっちり固定されていないのでコロコロ状態。
ということでコチラが結論。
氷の上がすべりやすいのは氷の表面が動いているから
でした。
スベりそうになったらどうする?という質問には「岡村に振る。何とかしてくれる。」と答えるチコちゃん。
これに対して「共倒れになる時ありますよ。」と謙遜する岡村さんw
総括では、
高橋みなみ「私がトークでスベってる時も分子がコロコロしてますって言い訳すればいいんですよね?」
チコちゃん「あら!?ウケたじゃなーい!」
ちなみに地面と足の間に水の層が出来てすべるというハイドロプレーニング現象と氷がすべる事は混同しがちですが、車でもスリップの原因になったりするこの現象は氷がすべるという事とは直接的には無関係。
最後にVTR中におやじギャグが止まらなかったさだまさしさんについては、この番組でも取り上げられた疑問とツッコむチコちゃんでしたw
チコちゃん「もう前頭葉の抑えが効かないんだって。」
定番のカリキュラマシーンのオープニング。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その2
なぜ大相撲はいつも決まった時間に終わる?
2問目の指名は、
この中で一番スポーツ観戦している姿がステキな大人ってだーれ?
譲り合う4人ですが、何となく萬田久子さんが解答者に。
相撲が終わる時間について聞くチコちゃんですが、
ここでチコちゃんの疑問、
なんで大相撲はいつも決まった時間に終わるの?
きっちり時間が決まっているわけではなく、長引く勝負があれば一瞬で終わってしまう一番もありますよね?でも大相撲は大抵の場合は18時には終わるのが普通。これは一体どういうからくりなんでしょうか?
最後の一番だけで調整するという答えの萬田久子さんですが、最終的には分からないとギブアップ。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
チコちゃんのスタンプ(恐らくLINEスタンプ)を愛用しているという萬田久子さんは叱られて嬉しそうw
流れでナレーションの森田美由紀さんは好きな決まり手について「内無双」と言っていますが、それは置いておいて、
チコちゃんの答えは、
いろんな技があるから知っておこう
解説は相撲博物館の学芸員、長瀬光仁さん。
現在の大相撲の終了時間の目安は夕方5時55分。
日本相撲協会のHPにも一日のタイムスケジュール(時間割)が載っていますが、朝8時の開場から最後の弓取式は17:55頃という表記。
今の相撲興業の基礎は江戸時代中期に確立されたものですが、当時は終了時間については未定でした。
というのも、立ち合いの際にお互いの呼吸が合うまではどれだけ時間をかけても良いというルールだったためで、1912年(明治45年)には立ち合いだけで1時間12分を費やした一番があったほど。
そして1928年(昭和3年)の一月場所からNHKラジオ大相撲中継がスタート。ここから取組に仕切り制限時間が設けられる事に。
仕切り時間とは力士が土俵に上がってから立ち会うまでの時間の事。
その間は四股を踏む、塩をまく、顔や体を拭いたりなどなど色んな事が土俵上では起こりますよね?
いざ立ち合いとなっても、向かい合った状態からまた体勢を戻して、再度塩をまいてと何度も繰り返すのが慣例。
この仕切り制限時間については、
「幕内4分・十両3分・幕下以下2分」
というルールが設けられていて、一日200番近くある取り組みをコントロールしています。
ここからの解説役は日本相撲協会広報部長の芝田山親方。スイーツ親方とも呼ばれるほどにスイーツ好きな芝田山親方なのでスイーツの差し入れで上機嫌。
この仕切り制限時間はテレビ画面に向かって左側に座る審判員(審判員は全部で5人)が計測。この係は時計係審判と呼ばれています。手にはしっかりストップウォッチ。
時間になると時計係審判は行事に向かって右手で合図を送ります。それを受けて行司はうなずいて、土俵の下にいる呼び出しが力士たちに制限時間いっぱいを伝え、行司が軍配を返すといよいよ立ち合い。
でも勝負はその時その時で長くなったり短くなったり(場合によっては力士休場で取組自体がキャンセルになったり)するものなので、時計係審判が仕切り回数を状況に合わせて減らしたり、増やしたりして細かく調整。
さらに時間が早く進んでいる場合は、取組の合間に土俵をほうきで掃く作業を差し込んだり、呼び出しをあえてゆっくり行ったりする小技で時間調整。
最後に「懸賞金が多い時は仕切り時間が長いと感じる事がある?」と芝田山親方に質問してみると、
芝田山親方「仕切り時間にはあんまり関係ないんですけど、懸賞旗が回っているのを見て『今日はちょっと多いな。これは取って帰らなイカンな。』とそういう気持ちにはなりますよ?」
さらに今は懸賞の袋が多い時で横に2つ束ねた状態になる事もあって片手では掴めない量だったりしますが、芝田山親方が現役の頃は片手で掴めるのがせいぜいだったので素直に「アレやってみたかったね。アレね。笑」との事w
という事で、
大相撲がいつも時間どおりに終わるのはいろんな技で時間をコントロールしているから
でした。
何か国技館でしたい事は?という問いには「座布団を投げないでください。って言いたい。」という答えのチコちゃん。
ちなみに相撲好きなさだまさしさんは、制限時間いっぱいになる前に両力士の呼吸さえ合えば立ち会ってもOKというルールを紹介。確かにそういうケースも極稀にあったり。
最後にさだまさしさんのコンサートでのエピソードをチコちゃんが披露。
チコちゃん「歌おうとするとさ、お客さんが『歌はCDで聴きます。』って言うんだって。」
さだまさし「そうじゃないの!僕が3曲続けて歌います。って言ったら、一番前の人がお手洗いに立ったの。なんでこのタイミング?って聞いたら、振り返って『歌はCDで聴きます。』って。笑」
これも完全に漫談ネタになっているというさだまさしさんのトークで2問目は終了w
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