第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!麒麟がくるコラボSP」なぜ人間だけが料理をする?中国地方の「中国」ってなに?
20年1月3日放送の第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!」は麒麟がくるコラボSPで拡大版!紹介された疑問は、なぜ人間だけが料理をする?中国地方の「中国」ってなに?というもの。
ということで、20年1月3日に放送された第75回 NHK「チコちゃんに叱られる!去年の今頃はまだ平成だったのにもう令和2年なの!?あ~今年もまだ残り363日もあるのか・・・スペシャル!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では5問目、6問目の疑問をまとめておりますので残りの疑問は別記事でフォローします。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】長谷川博己、門脇麦、堺正章
【VTR】小田切千(ナレーション)、目黒祐樹、池田鉄洋、林家正楽、清水ミチコ
チコちゃんの疑問その5
なぜ人間だけが料理をする?
5問目の指名は、この中で一番料理が上手すぎるステキな大人ってだーれ?
チューボーですよ!で長年料理番組をされていたという事で堺正章さんが解答者。
チコちゃんの疑問は、
なぜ人間だけが料理をするの?
火を扱えるのは人間だけだからという答えですが、
人を使うだけが料理では無いのでは?とチコちゃんから続けて質問。
すると、人間の味覚は発達しているからという答えにたどり着いた堺正章さんですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
顔が平らだから
解説は明海大学歯学部の村本和世教授。
まずは人間と料理との関係について見てみると、
およそ200万年前に火と出会った人類は食べ物を焼いて食べるという料理と出会います。
この辺の事はこの番組では既に紹介済み。
「食べ過ぎると太ると知りながらついごはんが食べたくなっちゃうのはなぜ?」という疑問でしたね。
火と出会う前は硬くて苦い木の実を食べていましたが、火を通す事で唾液の消化酵素で分解できるようになり、甘みを発見。
そして人間は食材を焼いた時に立ち昇る「香り」も同時に発見。
この香りがポイント。
という事でここからは現在月イチのペースで放送されているNHKスペシャル「食の起源」の映像をお借りして解説。
もう一回既に借りているので2回目はもうすんなりw
人間が感じる美味しさについて40年以上に渡って研究しているというゴードン・シェファード博士は、口から入る食べ物の風味が嗅覚に到達する事が美味しさを感じる原動力であると考え研究。
この考えを証明する為に、シェファード博士は人間の口から鼻にかけての構造を3D模型で再現。これによって食事中の香り成分がどのように動いているのかをシミュレーションします。
その結果、まず口の中で食べ物を噛むと香り成分はノドの入り口付近に集まり、ノド周辺の複雑な骨格が壁となって食べ物の香りがそこに留まる事が判明。
そしてここからが美味しさを生むメカニズムの正体。
食べている間に鼻から息を吐き出すと、溜まっていた香り成分がその空気の流れによって一気に鼻の内部に到達。
そこで大量の香り成分が嗅覚センサーである嗅上皮(きゅうじょうひ)に衝突し、香りの情報が強烈な刺激として脳に伝わります。
その結果、私たちは食べ物の風味こそ美味しさだと感じるようになったというのがシェファード博士の研究結果。
そしてこのような現象は人間特有のものだそう。
人間は風味を感じる嗅覚が他の動物に比べて突出して敏感。
その理由が人間特有の顔の構造。
他の動物に比べて顔が平たいという人間の特徴に徐々に近づいてきましたね。
まだ恐竜がいた時代に、私たちの祖先であった原始哺乳類は恐竜から身を隠せる夜に暗闇の中で嗅覚を頼りに生活していました。
しかし、巨大隕石の衝突によって恐竜は絶滅。
岡村「いるよ。まだ恐竜はいるよ。」
こう岡村さん言っているのは以前疑問で登場した「恐竜はなぜいない?」の答え「恐竜はいる」が根拠だったり。
さて、恐竜の絶滅はとりあえず置いておいて、天敵の恐竜が姿を消した地球で昼間から食料を探せるようになった人間の祖先は視覚が発達する一方で嗅覚は次第に退化。
その結果、恐竜時代前後では鼻の骨格が大幅に短くなるという変化が起こります。
つまり顔が平らになったという事ですね。
長い鼻の構造では骨に邪魔されて香りが嗅上皮に届きにくかったのに、顔が平らになると香りが嗅上皮にダイレクトに届くように。
さらに二足歩行によってノドの構造が大きく変化した事も大きなトピック。
四足歩行から二足歩行になって体が垂直に起き上がると、喉頭(のどぼとけ)が他の動物に比べて下に下がり、これによって広がったノドの空間を通してより香りが嗅上皮に届きやすくなるという変化が起こりました。
これも他の動物にはない人間特有の構造。
顔が平らになった事、ノドの構造が変わった事という2つの変化は決して食事を美味しく食べる為に進化したわけではなく、進化の過程で偶然に獲得したものというのは面白いですよね。
という事で、
人間だけが料理をするのは顔が平らだから
でした。
料理をする時に心がける事は?という問いには「換気扇を回す。」という答えのチコちゃんw
まとめでは「鼻を塞いでものを食べると全然美味しくない」という誰でも知っている事をさも大げさに語る堺正章さんw
堺正章「すごい情報だろ?」
チコちゃん「わざわざ声を大に入って来てくれなくても良かったのに。」「あとで楽屋で聞きまんがな!」
最後に塚原愛アナから補足。
美味しさの根源となる香り(風味)のそのほとんどは脂に溶けているという事で、この脂については1月12日放送予定のNHKスペシャル「食の起源」で取り上げるというサラッとした番宣w
補足情報に見せかけて巧妙なw
VTRをお借りしている立場なので当然の処置。
チコの部屋 その2
平成or令和クイズ
チコの部屋には門脇麦さんが入室。
チコちゃんからの出題は今から挙げる出来事が平成なのか?令和なのか?を答える「平成or令和クイズ」。
早速第1問目。
「モト冬樹、助けたスズメをそのまま育てて違法騒動」
門脇麦さんの答えは「平成」で正解。平成29年から平成30年にかけての出来事。
スズメを保護したモト冬樹さんは「チュン」と名づけて育てていましたが、それをブログに投稿した事をきっかけに法律違反を指摘されて問題に。
第2問目は、
「三瓶、トルコに渡るもすぐ帰国」
門脇麦さんの答えは「令和」で正解。令和元年の出来事。
サッカー日本代表の長友佑都選手の料理人見習いとしてトルコに渡るも、ホームシックにかかって2か月で帰国。
第3問目は、
「高橋秀樹、サンドウィッチマンの事務所に移籍」
門脇麦さんの答えは岡村さんのアドバイスに従って「令和」と答えるも不正解。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
これは岡村さんの責任も大きいw
元々は奥様がマネジメントをしていましたが、娘さんの真麻さんの結婚を機に事務所移籍。妻へ好きなことを出来る時間をプレゼントしたいという思いから移籍する事になったとか。平成31年の出来事でした。
最後の4問目は、
「宮川一朗太、プチ整形」
門脇麦さんの答えは「平成」で正解。平成31年の出来事。
ちなみに岡村さんも門脇麦さんも初耳w
整形前は「合コンに行く前にシミをコンシーラーで隠している」という悩みを打ち明けていたとか。
チコちゃんの疑問その6
中国地方の「中国」ってなに?
6問目の指名は、この中で一番1月19日から放送の「麒麟がくる」で頑張ってほしいステキな大人ってだーれ?
ここは毎日フラフラになるまで撮影しているという主演の長谷川博己さんが解答者に。
チコちゃんは大河ドラマの後編部分ではきっと「中国大返し(おおがえし)」という出来事が描かれるハズという話題を振った上で、
チコちゃんの疑問は、
中国地方の「中国」ってなに?
ちなみに中国大返しとは、秀吉が毛利家を攻めている際に織田信長が討たれた報せを受けて、中国地方から2万の大軍ごとたった数日で京都まで戻った出来事の事ですね。
中国から何かが伝わって来たというボンヤリとした答えしか出ない長谷川博己さんですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
そりゃそうなるでしょうねw
チコちゃんでは定番のインタビュー場所である巣鴨地蔵通商店街で聞いてみると、四国が4、九州が9なので中間という事で5つの県の中国地方という答えだったり、すごい中国人がいたからという答えが出ますが残念でした。
という事でチコちゃんの答えは、
中間の国という意味
解説は国際日本文化研究センターの井上章一教授。
今の中華人民共和国とは一切関係のない言葉なのが中国地方の中国。
この中国地方という呼び方が生まれたのは今から1000年以上前の奈良時代。
当時は五畿七道という地域の呼び方が既に存在していましたが、この五畿七道とは別に都からの距離によっても地域の呼び方がざっくりと分かれていました。
それが、畿内から近い国を近国(きんごく)、遠くを遠国(おんごく)、そしてその中間の距離にある国を中国(ちゅうごく)と呼ぶ呼び方。
具体的には今でいう岡山県岡山市辺りまでを近国と呼び、遠国は島根や広島の一部、山口、高知、愛媛から九州全域にかけてを指す言葉。
そして中国は鳥取、島根、岡山、広島のそれぞれ一部分と、香川、徳島県辺りを指す言葉。
図で見るとこんな具合。濃いオレンジが畿内、薄いオレンジが近国、赤色が中国、青色が遠国ですね。
となると今で言う中国地方とは範囲が異なりますよね?
現在の中国地方が鳥取、島根、岡山、広島、山口という5県を指すようになったのか?という疑問については、
畿内と太宰部(博多)は商業の中心であり、交通の要衝。その2つエリアを人々は頻繁に行き交っていたので、そうなるとその間にある中国を必ず通りますよね。
そこでその通り道を総称して「中国路(ちゅうごくじ)」と呼ぶようになったとか。
その後は中国という言葉が残って今の5県がある一帯を中国と呼ぶように変化。
最後は中国大返しにひっかけてしっかり「麒麟がくる」の番宣。
本能寺の変、中国大返し、天王山の戦いと続いていく「麒麟がくる」の恐らくハイライト部分になるハズの出来事を紹介しつつ、
ナレーション「果たして信長を倒した男、明智光秀の運命やいかに?おっと喋りすぎました。この続きは大河ドラマ『麒麟がくる』をご覧ください。19日スタートです。」
また、今回は畿内から西側の話しかしていませんが、実は東側についても近国、中国、遠国という表現を使っていたと井上教授。
現在の福井、岐阜の一部や石川、富山、長野、山梨、静岡といった県も昔は中国と呼ばれていたんですね。
これらの畿内から東側にあった中国を今ではすっかり中国と言わなくなっている理由については「分からない」というのが井上教授の答え。
井上教授「こんなのはもう偶然としか言いようがないので、あまり問い詰めないでください。笑」
チコちゃん「そこまで言ってませんけど。先生。笑」
という事で、
中国地方の「中国」は中間の国という意味
でした。
大河ドラマの題材にしてみたいのは?という問いには「ザ・スパイダース。タイトルは『蜘蛛がくる』」という答えのチコちゃん。
最後は改めて塚原愛穴から「麒麟がくる」の番宣。
ひだまりの縁側で・・・コーナー
2020年一発目のこのコーナー。
「新年明けましておめでとうございます。」というチコちゃん&岡村さんのご挨拶で幕開け。
そしてキョエちゃんとは相変わらずバチバチのやり取りの岡村さん。といっても一方的にキョエちゃんがディスっているだけですがw 2020年も引き続き「ときめかん岡村」という事で罵っていく事でしょう。
さて、この辺で本日のおたより紹介。
仏壇を掃除していると昔のご先祖様の「へその緒」が出て来てその扱い方について困っている友人がいるという話題。
試しにキョエちゃんに話題を振ってみると、へその緒とは関係なく、キョエちゃんが生まれた後の卵の殻は植木鉢に置いてあるとの事w
岡村「あれあんま意味ないらしいで。笑」
ここで専門家からの受け売り情報。
解説役は久しぶりに登場した宝林寺のチコちゃんこと、千葉公慈住職。
へそは親と自分の絆であり、ひいては先祖と自分を結ぶ接点にもなるので、へその緒はその物証として大事にすべきもの。
保管しておくのが良いですが、不要だと判断した場合は自分の菩提寺や氏神様を奉る神社へ奉納するのが良いとか。
最後にへその緒がもらえる仕組みについて気になっている様子の岡村さんw
岡村「自分で木箱持って行くのか・・・?」
チコちゃん「病院が木箱に入れてくれるみたいよ?」
岡村「大変や。ずっと木箱ストックしとかんと。」
チコちゃん「その都度アマゾンで頼むかも分かんないし。」
ちなみにアマゾンで調べてみると「へその緒ケース」「臍帯箱」という名称で売られているようですねw
ということでおたよりの宛先は、
〒150-8001 NHK 「チコちゃんに叱られる」係 宛て
※お名前/ご住所/ご連絡先(電話番号やメールアドレス)をご明記ください。名前のわきに「5さい」と書いてください。
番組公式ホームページ http://nhk.jp/chikochan
キョエちゃんの2020年の目標は東京オリンピック開会式でハトと一緒に飛ぶことだそうですw
岡村「アカン!目立つから!」
最後のメッセージは、
岡村&チコちゃん「2020年もよろしくお願いします。」
キョエちゃん「来週はキョエちゃんに叱られる。」
次回放送予定は?
次回放送は、
20年1月10日(金) 夜7:57スタート(一部地域を除く)
20年1月11日(土) 夕方4:35スタート(再放送枠)
ですが「チコちゃんに叱られる!傑作選 (キョエちゃんに叱られる)」となっているのでこれまでの疑問から総集編形式で放送される予定ですね。
紹介予定の疑問は、
- 月にうさぎがいるのはなぜ?
- なぜ鳥は卵を温める?
- なぜラジオ体操には第1と第2がある?
- 第29回放送からいずれかの疑問
というラインナップになりそう。
という事でキョエちゃんの無茶なMCとそれに振り回される岡村さんというやり取りがふんだんに見れそうで楽しみですね。
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