TVで紹介されたボディコーディネーター山崎麻央「腹筋女子」のフェロモン腹の作り方はウソホント?
20年2月16日放送のTBS系「BACKSTAGE」では人気のボディコーディネーター山崎麻央さんの書籍「#腹筋女子 お腹が割れたら人生変わった!」と山崎さんが提唱する理想の腹筋「フェロモン腹」を紹介。そんな理想のお腹を作る方法について番組内容を元にご紹介しますが、色々とツッコミたくなるシーンが満載という事でその辺のウソとホントもご一緒に。
見逃してしまった方は是非チェックしてみてください。
スポンサーリンク腹筋女子
自身をトレーナーでは無く“ボディコーディネーター”という肩書で語る山崎麻央さんの書籍は「#腹筋女子 お腹が割れたら人生変わった!」というトレーニング本。
本では「女性には女性の鍛え方がある」「背中をほぐしたうえで腹筋を鍛える」というトピックが紹介されているようですね。
肩書なんてどうでもいいと思いますが、ご本人がボディコーディネーターとおっしゃっているのでそうなんでしょうw
そんな山崎麻央さん自身の腹筋を見せてもらうと、バキバキの腹筋というわけでは決してなく本の表紙のように縦割しているほどよい鍛え具合。
「スッと縦線が入っていて柔らかい感じで思わず触りたくなるようなフェロモン腹。」「男の人が抱きたくなるような体って言ってるんですけど。」「3本のラインを意識して作っていったらいいかなと思います。」
海外だとこういう腹筋を「11 Line Abs」もしくは「11 abs」と表現します。数字の11のようなスタイルなのでイレブン・(ライン)・アブズですね。
そして「柔らかいですよ。」と言いつつ自分のお腹をつまむ山崎麻央さん。それは表面の皮膚組織なので誰でも柔らかいですw
これまで1000人近くのトレーニングを指導してきたとの事ですが、映像では体を後ろに反らす形で行ういわゆるシッシースクワット(Sissy Squats)を指導している様子。
YouTube動画。
映像ではYouTube動画まで下ろすという事は行っていませんでしたが、このシッシースクワットは膝のじん帯などに大きな負担がかかり、さらに鍛えられるのは太ももの大腿四頭筋と限られた部位に効くメニューなので初心者にはオススメ出来ません。
ハッキリ言いますがもっと良いトレーニングメニューがあるのでわざわざ行う必要のないトレーニングと言っても過言ではありません。それでもトレーナーに指導されるのであれば無理のない範囲でw
さらに山崎麻央さんによると「筋トレでお腹を割るとか筋トレでくびれを作るっていうのはもう古いと思います。」と断言。
なかなか大きく出ましたね。
「くびれは縮まった所を逆に伸ばした方が。骨盤と肋骨の間って骨が無くってここのスペースをなるべく伸ばして。」
また「内側から外側から多角的にケアして不調を改善して健康に。」とも。そういう意味でボディコーディネーターという呼び方にこだわっている様子。
アスリートの腹筋について「鍛え過ぎていて四角いお腹になる」という解説も。確かに筋肉量が増えて来ると結果的に太い印象になりますが、それは鍛え過ぎているパターンだけなのでそこまでやれる人はかなり少ないかとw
トレーナーのAYAさんのおかげで日本でも知名度が上がった感のあるクロスフィットというトレーニングでは、クロスフィットの本場である海外アスリートのガチ勢ぶりが際立っていますが、
まあこんな具合なのでバキバキの印象のあるAYAさんですら可愛く感じるレベル。
その他にも女子の陸上選手なんかも相当に体を鍛えていますが、例えば棒高跳びの女子選手たちの動画を見てみると、
あら?ハッキリ言って棒高跳びという種目は腹筋のトレーニングも相当に積む必要があるのですが、割と女性的な十分にセクシーと言える体をしていると思いませんか?
つまり「鍛え過ぎて四角いお腹に」というのは相当なレベルでトレーニングしないと到達しない領域なので気にする必要はないかとw
とここで今回番組に協力していただける一般の方(42歳 女性)を紹介。
体重58.45kg、体脂肪率28.1%、ウエスト85cmというボディサイズ。
20日間の指導を受けてフェロモン腹を手に入れられるかを検証。
ジムでのトレーニング指導は1回30分で負荷をかけずに誰でも続けやすいメニューが特徴だそう。
山崎式トレーニングでは直接指導の機会は1回30分を週2回のみであとは自宅でのトレーニングでまかなってもらうというのが基本方針。
トレーニング指導に移る前にはカウンセリングシートを使ったヒアリングチェック。カウセリングシートと脱字があるのは気にしないようにしてw
伝えるということよりもまずは聞くことを重視していると山崎麻央さん。と言ってもジムの生徒(クライアント)というのは「必ず嘘をつく」ので話をよく聞いた所で時間の無駄だったりするんですけどねw
スポンサーリンク山崎式“フェロモン腹”の作り方
トレーニングの基本は、
- 整える
- ほぐす
- 鍛える
という3ステップ。
始めの「整える」ステップでは呼吸法の指導から。
毎日2万回以上行っているという呼吸を正しく行う事で特別なトレーニングをしなくても日常生活の中でくびれを作れるとの事。
これはおっしゃる通り。
呼吸法については胸の下辺り(肋骨)部分に両手を添えて肋骨を閉じたり開いたりという意識付け。
海外ではRib Cage Breathingと呼ばれる呼吸法でしょうか。ちなみにrib cageとは胸郭の事。
この呼吸法によってお腹周りの筋肉を柔らかくするという狙いもあると山崎麻央さんの説明。
続いて「ほぐす」ステップへ。
床に横向きに寝て後ろに伸ばした腕同士をくっ付けるようなストレッチ。慣れていないと全くくっ付きませんが、山崎麻央さんが行うとぴったりと。
関節の可動域を広げた上でトレーニングを行うと効果が上がるという説明。
そして最後の「鍛える」ステップについては、
「男性とかやってるみたいに50回とか100回とか沢山やる必要は無くて『腹横筋』をまず使えるようになるのが基本。」
お腹の内側にあるインナーマッスルと表現される腹横筋を鍛えるのがポイントとの事。
50回も100回も行うトレーニング方法はボクサーなどが取り入れている腹筋トレーニングメニューですよね。回数をこなすトレーニングアプローチの場合は筋肉の持久力アップを狙ったり、筋肉を大きくしないままで鍛える目的があったり。
少し話が逸れたので具体的なフェロモン腹の腹筋トレーニングのやり方について見てみると、
「お腹をすーっとペタンコにして下からお水を吸い上げるような感じ。」
いわゆるドローイン(ドローイング)を行いながら足上げ姿勢でクランチを行うというのがトレーニングメニューのようですね。
動画では足を床につけていますが、TVでは床から足を浮かせた状態で行っています。
「10回でいいのでゆっくり」という指導。
筋肉は思いっきり縮めて思い切り伸ばす事で付くという解説がされていますがこれはその通り。でもその為に行うべきなのはクランチではありませんがw
特に上半身を起き上がらせるスタイルで行う腹筋トレーニングはその効果がイマイチと海外では指摘されていますよね。
やるなら足を上げるタイプのレッグレイズ系のトレーニングの方がオススメ。
「思ったより辛くない」というトレーニング後の感想が出てきていますが、そりゃそうでしょうね。
ほどよい腹筋を作るためにはほどよいトレーニングで十分なので楽なのは当たり前。
そしてフォームローラーを使って自宅で筋肉をほぐす筋膜リリースをやって欲しいと自主トレを指導する山崎麻央さん。
アスリートなどがコンディショニングで行っているヤツですね。
これ自体は正しく使えばなかなか有益な補助具なのでオススメ。
VTRでは表面がかなり凸凹したものを使っていましたが、刺激が強すぎる場合があって逆効果にもなるので正直テニスボールを使っても大丈夫です。
その他に自主トレでは自転車をこぐようにして足を動かすバリエーションのレッグレイズも行っている模様。
上半身はひねらないで床につけたままでもOKです。それよりも腹横筋をしっかり使えている事を意識しましょう。
スポンサーリンク加圧トレーニング
それまでもVTRで何度も出て来ていたので番組後半になってやっと説明されていますが、続いては「加圧トレーニング」について。
腕や足に専用のベルトを巻いて空気圧をかけて血管の流れを強制的に制限する事で小さな負荷でも筋肉の成長が見込めるというのが加圧トレーニングの特徴。
これは専用の器具を使わないと安全に行えないので施設に通わないと行えないというのがデメリット。
さらに胴体部分の血流を制限するのは命に関わるので腕や足しか加圧トレーニングを行えないというのが最大の弱点。
この加圧トレーニング自体は古くから開発されているトレーニング方法なので特段新しいものではありませんが、知らない人からすると最先端のトレーニングのように感じるのかもしれませんね。
山崎麻央本人のトレーニング
トレーニング指導の傍ら自らトレーニングも行っている山崎麻央さん。
男性のトレーナーさんに普段自ら指導しているトレーニングを見てもらっているようですね。
お客さんに指導しているトレーニングを自分でも行ってメニュー開発にもつなげている模様。これは良い姿勢ですね。
腰の部分をトレーナーさんに上から押してもらってグルートブリッジ(ヒップリフト)を行う山崎麻央さん。
動画ではバーベルを負荷にして行っていますが山崎麻央さんは人の手で負荷をかけてもらっているようですね。
ベンチを使って行うとヒップスラストになりますね。
顔をゆがめながらかなりキツそうに行っている山崎麻央さん。
さらに足を開いたり閉じたりという動きで行うレッグレイズも行っていますね。
- 足を上げた所で足を開く
- 足を下げていって下ろした所で足を閉じる
という動きを繰り返しています。
少し違いますがこんなイメージ。
動画では下げ切った所で足を開いていますが、足を上げた所から開きながら下していくバリエーションですね。
かなり追い込んでトレーニングをしている様子の山崎麻央さんですが、だとしたらあのほどよい付き方の筋肉は一体・・・?
本当に追い込んでいればもっとバキバキになってもおかしくないんですが、恐らくそこまで負荷がかかっていないんでしょうね。
トレーニング中にに「痛い!」と文句を言ったりしていますが、喋れる元気があるならもっと追い込めそうですw
自身でも追い込み過ぎない程の負荷で抑えているんでしょう。
本人は追い込んでいる風に一丁前に語っていますが、本当に追い込むというのは喋る元気も全く起きないぐらいに筋肉に痛みが走るのでそんな生半可なものではないですw 勢い余ってやり過ぎると吐いたりもしますしね。
それよりも筋トレを否定するような発言をしておきながら、筋トレもしっかりやっているというw
また、食事面だと「体作りって8割は食事かなって持論では思っていて。」と語っている通り食事にも気を遣っている様子。
食事面についてはジムの生徒さんに指導しているのかどうかはTVでは紹介されていなかったのでどうなのかは分かりません。
筋トレを否定していたのでその辺のことをしっかり紹介しないと意味が無いと思いますが・・・。
ただ、食事が体作りに非常に大事というのはその通りで、しっかり栄養を摂ってしっかりトレーニングして、しっかり休養するというサイクルが体作りの絶対のルールですよね。
さらにファスティングを実践していて酵素ドリンクを口にしている山崎麻央さん。いわゆる断食ってやつですね。
1年に1度か2度ほど断食をする事で健康維持が図れるという研究結果も出ているので有益と言えるのではないでしょうか。
トレーニングの効果は?
という事で20日間のトレーニング期間が終了して結果を発表。
- 体重58.45kg → 55.40kg(-3.05kg)
- ウエスト85cm → 81cm(-4cm)
- 体脂肪率28.1% → 27.1% (-1.0%)
途中にお正月休みを挟んで結構乱れた生活をしてしまったようなのでこんな結果。
一応数値的には下がっていますが、20日間でフェロモン腹になったかと言われれば流石にそれは無いですね。ただ「ほどほどのトレーニング」で「ほどほどの体」を目指すのが山崎麻央さんのトレーニング指導方針のようなのでこれはこれで正解だと思います。
さらにトレーニング期間も20日(約三週間)というのも短いですしね。最低でも3か月ぐらいは様子を見たい所。
ただ一つ疑問なのはほどほどのトレーニングを指導してもらう為にわざわざジムに通う必要があるのか?という事。
動画などでトレーニングの知識は十分に得られますのでそれら参考にして自分でほどほどに頑張るので十分かなというのが正直な印象。
加圧トレーニングについては確かに専用のジムに通う必要がありますが、加圧トレーニングは腹筋には適用できないのでその辺も片手落ち。
最後に大事なポイントを言っておくと、どんなトレーニング方法をやろうと、一番大事なのは「とにかく継続する」事。体作りの大原則はこの一点だと言っても差し支えないかと。
大きく間違ったトレーニングは流石にアウトですが、多少間違った方法でトレーニングしたとしても1年、2年とどんどん継続していくと必ず体は変わっていくので、とにかく成果が出るらしい方法を選んで長く続けてみるのが重要です。
というわけで以上、TVで紹介された山崎麻央さんの「腹筋女子」のフェロモン腹の作り方について色々と細かい所を解説してみました。是非ご参考に。
コチラの記事も