第83回 NHK「チコちゃんに叱られる!」石油は何で出来ている?道路標識の距離はどこまでの距離?
20年2月28日放送の第83回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに牧瀬里穂さん(初登場)、三浦翔平さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、石油は何で出来ている?道路標識の距離はどこまでの距離?というもの。そして事あるごとにモノマネを披露させられる三浦翔平さんだったりw
ということで、20年2月28日に放送された第83回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】牧瀬里穂、三浦翔平
【VTR】
チコちゃんの疑問その1
石油ってなに?
今日の放送はスタートが20時からと少しズレての始まり。
そして冒頭では牧瀬里穂さんに「りほ まき~せ!」と巻き舌で紹介したり、三浦翔平さんを「武田鉄矢」と紹介してモノマネを振るチコちゃんw
三浦翔平「一発目はちょっと焦るって!」
そう言いつつしっかり披露w
役者さん2名が無告知でゲスト出演との事ですが早速1問目。
指されないように素知らぬ顔をするゲスト2名ですが三浦翔平さんが解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
石油ってなに?
三浦翔平「地下にあるやつですよね?“田油(でんゆ)”みたいな。」
チコちゃん「“油田(ゆでん)”ね。」
冒頭でいきなりモノマネを振られてからペースが狂っている様子w
最終的に「マグマ」という答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続いて牧瀬里穂さんにも疑問をぶつけると完全に気を抜いていた様子。
チコちゃん「OAで(牧瀬さんの解答ナシのまま)終わってたら、この後がつまらなかったと思ってください。」
牧瀬里穂「厳しいのね。笑」
そのままVTRにいってホントに終わってしまったのでつまらなかった可能性w
千葉のホームセンターでインタビューすると、地下水、地層と答えが出て来ますが不正解。
ついでに「チコちゃんに怒られる」「ナメんじゃね~よ!だっけ?」と微妙に間違った覚え方をしている人も登場w
ということでチコちゃんの答えは、
生き物の死がい
解説は秋田大学大学院の荒戸裕之教授。
石油は古くは紀元前3000年ごろから燃やして照明にしたり、土器の接着剤やミイラの保護剤として使われてきた歴史があり、現代でも洗剤、服飾製品、ゴム製品、プラスチック製品、そしてもちろん燃料としてと幅広く使われてるわけですが、この石油は一体どうやって生まれているんでしょうか?
その生まれ故郷は“かつて海や湖の底だった場所”。
例えば海の中にはプランクトンという生き物が漂っていますが、これが死んで海底に沈むとそこに住むバクテリアなどによって分解されるのが普通ですが、バクテリアが住みにくい環境があったり、分解が追い付かないとプランクトンの死がいはそのまま残り、その上から砂や泥が覆いかぶさってプランクトンの死がいを沢山含んだ地層が出来上がります。
そして長い年月をかけて地下からの熱を受けるとケロジェンという物質に変化。
その後も長い年月をかけて熱を受け続けると熟成が進んで石油が誕生すると考えられています。
ちなみにそこにさらに熱が加わって熟成が進んで出来るのが天然ガス。
つまり生き物の死がいが最大数億年かけて熱を受ける事で石油に生まれ変わるというわけですね。
また、同様に地上の草木が朽ち果てて溜まった地層からも石油が出来るという風に考えられています。
ところで石油が良く採れるエリアや石油王といえばサウジアラビアやUAEなどの中東を思い浮かべると思いますが、なぜ中東で石油がよく採れるか?という理由については、
「大昔の中東エリアに巨大で浅い海があったから」と言われています。
現在の中東の辺りにはおよそ2億年前に「テチス海」という大きく浅い海が存在していて、そこは温暖な気候でプランクトンがよく育つ一方で陸地に囲まれていて海流が循環しにくい事で死がいが溜まりやすい環境が揃っていたとか。
YouTube動画。
その後に大陸が動いて陸地となり大量の石油が採掘されるようになったんですね。
そういえば少し昔には「石油はあと何十年かで全て使い果たされる」という事が盛んに言われた時期がありましたが、
現在では石油採掘の技術進歩が目覚ましく、今でも新たに油田が見つかっていると荒戸教授。
最新の石油探索では人工衛星のセンサーや地震計という音波を使う機器を駆使して石油のある地層を探り当てる事も可能に。
さらに掘る技術も発達した事で昔は石油が採れなかったシェール層という堅い地盤からも採取が可能に。そのおかげで2000年代に入ってから世界各地のシェール層から多くの石油が採れるようになって、今ではアメリカが中東の国々を抜いて石油生産量世界一に。
そしてあまり知られていませんが、日本にもしっかり油田が存在。
エリアとしては北海道・新潟・秋田など。
大昔の日本はユーラシア大陸と繋がっており、当時の日本海は陸地に囲まれていた為、先ほど挙がったテチス海と同じようにプランクトンの死がいが溜まりやすい場所だったそう。というわけで現在の日本海側のエリアで石油が採れているんですね。
このうち秋田県には日本一の油田がありその名も「八橋(やばせ)油田」。
スポンサーリンクということで管理会社を伺って油田の採掘現場に潜入。
事前に安全講習を受けて、火災の原因になる静電気を起こさない服に着替えて準備万端。
油田と聞くと砂漠などにあるパイプだらけのエリアで、その中にそびえ立つ鉄塔から炎が噴き出していたりなんてシーンを想像しますよね。
ただ八橋油田の場合は住宅地を進むというシュールな光景w
そして突如現れたのが普通の駐車場というか工事現場のような広場。
そこにあったのは小型のクレーンのような機械。
八橋油田独特の装置でポンピングユニットという説明ですが、
こんな感じのモノですね。
大規模な油田と比べると相当にこじんまりした感じで取材スタッフさんも少しがっかりしている様子ですが、そんな少し白けた空気に構わず説明を続ける管理会社の方w
説明によるとポンピングユニットで汲み上げられた石油は地中へと続くパイプを通っておよそ1km先にある処理プラントで送られ、そこで石油に混ざった水などの不純物を取り除いて、重油、灯油、ガソリンなど目的に合わせた素材に精製されるとか。
ここで取材スタッフから「自分で石油を掘り当てたら石油王になれる?」という質問が飛びますが、
「可能性はゼロではないが、かなりのお金がかかるので石油王ではなく借金王になるかも」というウィットに富む回答w
というのも石油の井戸を一本掘るのにかかる費用は数十億円から百億円程度。
これが油田となると数十本必要になるので数千億円。
ナレーション「さらに何だかんだで数兆円かかる事もあります。」
何だかんだの部分がものすごい額w
処理プラントとか色んな設備投資がありますしね。
ということでコチラが結論。
石油は生き物の死がい
でした。
生まれ変わるとしたら何になりたい?という質問には、
チコちゃん「ラー油。」
なんで?w
最後に塚原愛アナから補足。
最新技術によって油田を見つける技術はどんどん進歩しているものの、油田として採算が採れる場所が見つかるのは井戸を100本掘ってわずか2本程度だとか。
チコちゃん「石油が燃える前に家計が火の車よ。あなた。」
岡村「個人でそんなお金あれへんもんなぁ。」
牧瀬里穂「あるじゃないですか?笑」
岡村「数兆円・・・笑。ありませんよ!笑」
ちなみに石油は生物が関係していなくても出来るという仮説もあるという補足も。
最後に三浦翔平さんに志村けんさんのモノマネを振って1問目終了w
カリキュラマシーンのオープニング。
チコちゃんの疑問その2
道路標識の距離はどこまでの距離?
2問目の指名は、
この中で一番、車をかっこよく乗りこなすステキな大人ってだーれ?
岡村「私はもうオートマ限定ですので・・・」
牧瀬里穂「私もオートマ限定。」
三浦翔平「すいません。僕もオートマ限定。」
今の時代はAT限定でも差し支えないのがほとんどですので3人ともそうでしたが“何だかんだ”で牧瀬里穂さんが解答者に。
1問目の名残りw
目的地までの距離が書いてある青い道路標識について話題に出すチコちゃんですが、
チコちゃんの疑問は、
道路標識に書いてある距離ってどこまでのこと?
中心地という答えの牧瀬里穂さんですが、もっと詳しく答えると、
牧瀬里穂「県庁しょじゃいち?笑」
カミカミw
さらに県庁所在地のどこ?という突っ込んだ質問には、
牧瀬里穂「けんちょうさんの部屋?」
けんちょうさんって・・・?県知事の間違い?w
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ここでダンマリしていた三浦翔平さんに矛先。
チコちゃん「普段バイクかなんか乗ってさ、ガソリン入れてくださいみたいな番組やってんじゃん?」
三浦翔平「えっ?」
チコちゃん「やばいよ!やばいよ!とか言いながらさ。」
三浦翔平「出川さんじゃない!」
チコちゃんもガソリンじゃなくて充電旅なのでそこは間違いw
ホントは出川哲朗さんのモノマネを振りたかったチコちゃんですが、ここは意図が伝わらずに失敗。
でも結局出川さんのモノマネをやる羽目になる三浦翔平さんw
岡村「三浦くん、今日ずーっとモノマネしかしてないよ。多分。笑」
スポンサーリンク八王子滝山の道の駅でインタビューして聞いてみると、中心地、市内に入った地点という答えが出ますが不正解。
ということでチコちゃんの答えは、
基本役所の玄関でもときどき違うとこ
割と牧瀬里穂さんの答えもバカに出来ない。
解説は筑波大学の石田東生名誉教授。
街の名前とそこまでの距離が書いてあるあの道路標識は正式には「確認案内標識」という名称で、方面と距離を案内する目的で設置されているもの。
確認案内標識は主に大きな町と町を結ぶ国道などに設置されている物で、縦に3つ並んだ地名にはそれぞれランク付けがされているとの事。
案内に掲載されている場所は「目標地」と呼ぶそうですが、上から、
- 一番近い基準地 – 重要地の中でも特に中心的な都市
- 一番近い重要地 – 主に都道府県庁所在地や政令指定都市などの中心都市
- 一番近い主要地 – 大きな商業施設や病院、高等学校などがある市や町
という並び。
これらの目標地は原則として「県庁、市役所、町村役場の正面玄関」に設定されているそう。
標識の立っている場所から道路に沿って役所の玄関までの距離なんですね。※1km未満は四捨五入
ただ例外として役所が町の中心地から外れているケースについては目標地を駅や交差点に設定している事もあるそう。
役所が主要な道路から離れていると実用的な表示にはならないのでそうしているわけですね。
ちなみに確認案内標識に「東京」とあった場合の具体的な目標地についてですが、その答えは、
「日本橋」
さらに詳しく言うと「日本橋のド真ん中」
その証拠に東京・日本橋の道路のど真ん中には日本の道路の起点となる「日本国道路元標」があるそう。
ちなみに一番長い距離が表示されている確認案内標識について質問する担当Dですが、石田教授も手元にデータが無いので分からないとの事。
という事でチコちゃんスタッフで独自に調べる事に。現地を実際に走って調べるのが正攻法ではありますが、そうなると手間がかかかり過ぎるという事でGoogleストリートビューで調査。
石田教授にリサーチのヒントをもらうと「全国に63か所ある基準地の距離同士が離れている場所ほど長距離が表示されやすい」という傾向があるそうなので距離が離れている新潟・東北方面に絞って調査する事に。
調査開始から1時間で、
- 新潟 245km
- 長野 128km
- 高崎 9km
の確認案内標識を発見。
続いて見つけたのが、
- 新潟 294km
- 富山 48km
- 高岡 22km
続いては、
- 青森 370km
- 大船渡 27km
- 陸前高田 12km
遂に300km台の大台突破。宮崎県気仙沼市にある確認案内標識ですね。
そして続くのが、
- 新潟 370km
- 秋田 96km
- 能代 35km
新潟に続く道でも370kmを発見。北秋田市にある確認案内標識。
こうなると夢の400km台も視野に入って来ますが、
- 仙台 375km
- 宮古 114km
- 久慈 25km
という確認案内標識も発見。岩手県洋野町にある確認案内標識。
ここで本州の調査は終了して続いては北海道へ。
急に雪道になったりして季節感を味わいつつ、最寄りのケーズデンキまで30km、45kmという看板を発見して北海道のスケール感を味わうスタッフw
さらに「この先 上川町(118km)までスタンドがありません。最後のスタンドです!!」という看板も発見。
岡村「もう何を調べてんのか分からんようになってきた。笑」
ついでに秋田出身で先ほどの石油の取材でロケに出ていたスタッフと「(Googleストリートビュー上で)会わなかったね。笑」と軽口を交わすアットホームな雰囲気の現場w
また、極め付きが「(Uターン)3400km」という看板。
宗谷岬から3400km離れた沖縄の宿泊施設のオーナーが日本一周をする旅人を応援するために設置されたものだそう。
そして「江別市まで約40000km」という途方もない距離の書かれた看板も発見。
つまり地球一周分とw
もう完全に脱線していますが、北海道で発見した一番距離が長い標識は、
- 網走 322km
- 枝幸 117km
- 宗谷岬 27km
と
- 稚内 322km
- 紋別 105km
- 常呂 28km
だったそうです。
という事で、
道路標識の距離がどこまでの距離かというと基本役所の玄関でもときどき違うとこ
でした。
家を遠く感じるのはどんな時?と聞かれると、アイスを買った時にドライアイスを断ったものの、意外と帰るまで時間がかかって焦っている時という答えのチコちゃんw
最後になかなかアットホームな雰囲気のチコちゃん取材チームにほっこりした様子の岡村さん。
もはや中学生のグループ研究的なノリでしたよねw
そして今度は渡部篤郎さんのモノマネを振られる三浦翔平さんで2問目が終了w
後半の疑問はコチラの記事で。
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