第90回 NHK「チコちゃんに叱られる!」なぜツバメは人の家に巣を作る?なぜ電子レンジはチン?
20年5月8日放送の第90回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに田中美佐子さん(6回目)、千葉雄大さん(2回目)を迎えて紹介された疑問は、なぜツバメは人の家に巣を作る?なぜ電子レンジはチンと鳴る?というもの。そして90回放送について遂に「史上初!完全につまんねーヤツ」達成の瞬間が。
ということで、20年5月8日に放送された第90回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】田中美佐子、千葉雄大
【VTR】つば九郎、田口トモロヲ
チコちゃんの疑問その1
なぜツバメは人の家に巣を作る?
20年2月27日収録という表示がされていますが、
まずは6回目の出演を誇る田中美佐子さんを「オリジナルメンバー みちゃみちゃ~!」と紹介するチコちゃん。
そして2回目の登場となるばーちーこと千葉雄大さんも紹介。
本番前は「スマホを落としたみたいな顔」をしていたと映画『スマホを落としただけなのに』に引っかけてチコちゃんにイジられていますがw
では早速1問目へ。
指名は、この中で一番、動物が大好きなステキな大人ってだーれ?
元気よく千葉雄大さんが解答者に。
好きな動物は柴犬という何となくワンちゃんっぽい雰囲気の千葉雄大さん。
でも犬を飼った事は無く、イモリの飼育歴だけあるとか。
チコちゃん「いいじゃない。家の守り。イモリね。」
千葉雄大「あっそれヤモリ。」
チコちゃん「ああそっか。ごめんなさい。」
チコちゃんの凡ミスw ボーっと生きてんじゃねーよ!w
と気を取り直して出されるチコちゃんの疑問は、
なんでツバメは人の家に巣を作るの?
解答を言う千葉雄大さんですが、口元に正解マークとピヨピヨ音。これはチコりましたね。
チコちゃん「つまんねーヤツだな~。」「画用紙開いて!ペン持って!」
正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。
出題は「かばん」。
全員解答をオープンすると「鞄」で大正解!
チコちゃん「全員正解でつまんねーヤツらだな~!」
岡村「これ初めて違う!?」「してやったりの回や!」
チコちゃん「初めての事です!」
チコちゃん「あ~あ。つまんないの!つまんないの!もう眠たくなっちゃった~。もう何にもやる気がしない~。もうヤダ。もう筒香に会いにアメリカに行きたい~。」
こうなると次に狙うのはメインの疑問で全て正解を出すという領域ですね。
ソファに寝そべってやる気ゼロのチコちゃんをよそにVTRへ。
ツバメにちなんでヤクルトスワローズファンにインタビューするも答えは出ず。
ついでに球団マスコットのつば九郎にも聞いてみると「高い家賃を払わなくてもいいから」という答えで残念。
ということでチコちゃんの答えは、
人間がガードマンになってくれるから
チコちゃん「かばんにしたのはまあ誰の責任になるかは後でこっちでやっときます。」
岡村「えっ!?誰か怒られるん?笑」
完全正解を達成された責任は一体誰に?w
解説は東京都市大学の北村亘准教授。
動物にとって人間は本来であれば脅威の存在ですが、それを逆手にとって暮らしているのがツバメ。
人間の近くに巣をつくる事で却って安全を確保しているんですね。
そもそもツバメは春になると東南アジアなどから遥か数千kmの旅路を経て日本に渡って来ているのですが、東南アジアにも人が住んでいるのにもかかわらず、そんな長い距離を旅してわざわざ日本に来ているかというと、
日本が出産と子育てに適した場所だから
というのが答え。
日本では春になるとエサとなる小さな虫が大量に発生するのに対して、東南アジアでは一年を通して一定量。
大量のエサを求めて日本にやって来ているんですね。
そしてなぜツバメは軒先を巣の場所に選ぶのか?というと、
天敵対策
が答え。
ツバメの主な天敵はカラスや蛇が挙げられますが、人間を避けるこれらの動物から身を守るためにあえて人間の側に巣を構える事で天敵に遭遇しにくい環境を確保しているのがツバメ。
そしてツバメには一度安全が確保できると、翌年も同じ住みかとして補修して使う習性があるので、毎年春になるとツバメが軒下で子育てする光景が繰り返されるんですね。
さらにツバメは農作物を食べずに害虫だけを食べる益鳥だったので、人間側もツバメを攻撃したりせずにこのように距離が近くなっていったのだとか。言い伝えでツバメが巣を作った家は縁起が良いとされたりですよね。
この人間とツバメの良好な関係性は、古くから日本で培われてきたもので、奈良時代の和歌集である万葉集にはツバメが飛来する季節についての記述があったり、江戸時代に百科事典である和漢三才図絵にはツバメが人の側に巣を作るのを好むという記述も載っているほど。
また、海外ではツバメが洞窟内に巣を作ったという事例が報告されているそうですが、日本においては自然界に巣作りをしたという報告はほぼゼロだそう。
ただし、あれだけ賑わっていたツバメの巣も、周囲に人の姿が減ってくると次第に閑散としてくるそう。
大阪の十三の土地にはつばめ通りという、ツバメが文字通り軒を連ねるようにして巣を作っていた商店街があったそうで、つばめ通りの名称もそこから来ているそうですが、今では店を閉めるケースが多くなってシャッター街になったために今ではつばめの姿が消えてしまったのだとか。
人がいない場所には巣を作らない(=人がいる所に巣を作る)というツバメの習性が如実に表れた事例ですよね。
ちなみに十三では新たな賑わいを作る取り組みも行われているそうなのでいつかツバメの姿が戻って来ると良いですね。
その他にツバメと人間との心温まる交流エピソードでは、熊谷の交番にツバメが巣を作った事例や、ローソンの文字看板にツバメが巣作りしたためにお店側が気を利かせてその文字の所だけ照明を落としてみたり、本来あった巣が落ちてしまったために、仮住まいとしてヘルメットを提供してあげたりなんてお話も。
ちなみに高級食材として知られるツバメの巣はツバメ(スズメ目 ツバメ科)ではなくアナツバメ(アナツバメ目 アナツバメ科)という全く違う種が作り出す巣なので、日本で見かける一般的なツバメが作る巣は食べられないのであしからず。
最後にもう一度つば九郎を訪問してみると、
「つばめのすよりなすみそはん!」
というメッセージを掲げて終了w
※なすみそはんとは、ナスと肉みそをご飯にのっけたもの
ということでコチラが結論。
ツバメが人の家に巣を作るのは人間がガードマンになってくれるから
でした。
チコちゃんが巣を作るとしたらどこ?という質問には「桜田門」という答え。
警視庁もありますしねw
最後はつば九郎が出したなすみそはんについて「残念ながら思いっきりスベったという。」とチコちゃんが痛烈にツッコんで1問目終了w
カリキュラマシーンのオープニング。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その2
なぜ電子レンジはチンと鳴る?
2問目の指名は、
この中で一番、冷凍食品にお世話になっていそうな大人ってだーれ?
鍋焼きうどんは常にストックしているという岡村さんが立候補。
チコちゃんの疑問は、
なんで電子レンジはチンって鳴るの?
岡村さんはチンの音が人間の耳に一番目立つ形で入って来る音だからという答えから、タイマーを発明したのはドイツの、ベッケン・タイマーさんという説をぶち上げますが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて田中美佐子さんに聞いてみると仏壇のチン(お鈴:読みは“おりん”)や戦いのゴングの音を引き合いに出していますが、
チコちゃんにアッサリとたしなめられて終了w
ということでチコちゃんの答えは、
藤井寺市にサイクリングに行ったから
「サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー」と口ずさむチコちゃんですが、
「青春サイクリング」というタイトルの曲名ですね。1957年の曲。
YouTube動画。
解説は元家電メーカー(シャープ)社員の藤原康宏さん。電子レンジのチンの音を開発したご本人。
料理が仕上がった事を知らせるのに使われた電子レンジのあのチンの音はそのものズバリで自転車のベルの音だったそう。
昭和46年当時の初期の電子レンジ(型番:R-651)を見てみると、内部には本物の自転車のベルそのものが組み込まれているという構造。
「今となればあの偶然は必然だったんですよ。」と語る藤原さんですが、ここで始まるのが、
「チコジェクトX 挑戦者たち」
前回放送に続いて2回連続での登場ですね。ナレーション担当はもちろん本家でお馴染の田口トモロヲさん。
タイトルは「チンの音色よ鳴り響け ~入社4年目 若手社員の戦い~」。
時は昭和36年。東京オリンピック開催を前に日本は高度経済成長期に突入して家電ブームが到来。
当時の家電の花形といえばカラーテレビでしたが、23歳当時の藤原さんが配属されたのはたった5、6人の電子レンジ部署。
国内初の電子レンジは1961(昭和36)年に東京芝浦電気(現在の東芝)からDO-2273Bという機種が発売されたのを皮切りに、シャープではその翌年にR-10が発売されたという時代。※当時は業務用で一部のレストランや食堂車などでの使用が主
その頃に受けた顧客からのクレームが「出来上がったのに気付かなかった」というもの。
あっという間に温まる電子レンジにまだ慣れていなかった為に、そろそろか?と中身を見てみるともうとっくに冷めてしまっているなんて事が頻発していたんだそう。
そこで藤原さんが考え付いたのが「終了の合図」を知らせる装置を付けるという事。
当時電子レンジが使われていたのは比較的静かな一般家庭ではなく、音に囲まれた厨房という事もあって合図をどんな音にすべきか?を思案する日々。
そんな折に社内で催されたのがサイクリングのイベント。
サイクリングでは自転車のベルを使う場面もあったそうですが、そこで藤原さんははたと気づきます。
「このチンだ!」
会社のあった大阪市の隣は国内有数の自転車産業の街であった堺市。
そこからいくつもの自転車ベルを取り寄せて理想的な音にたどり着き、電子レンジに組み込まれることに。
電子レンジは当時まだニッチな製品で注目がそれほど集まる前だったためにパッとした思い付きがすぐに製品に採用されるそんな時代だったと当時を振り返って笑う藤原さん。
こうして1967(昭和42)年にチンとなる電子レンジが誕生。
結果、この電子レンジは大ヒットして後に家庭用にもチンが搭載されることに。
当時の広告には、
「『電子レンジで“チン”する』が今やレンジ調理の代名詞」や「自転車の“ベル”を使った仕上がり報知装置」なんて宣伝文句が。
今ではチン以外の音が鳴る機種も多いですが、未だに「チンする」という言葉使われていますよね。略してレンチンなんて言葉もあったりして。
そしてエンディングではサイクリングで通ったという道を藤原さんが再び訪れるというシーン。
大阪府藤井寺市にある土師ノ里駅の近く。
最後は「僕にとってプロフェッショナルとは・・・人生の憧れに向かって取り組む姿勢かな?」という〆。
岡村「番組むちゃくちゃなってる。笑」
という事で、
電子レンジがチンと鳴るのは藤井寺市にサイクリングに行ったから
でした。
好きな電子レンジの音は?の質問には、
チコちゃん「チャーハンが温まりました。」「それで統一して欲しい。チコは。」
チャーハン好きのチコちゃんw
ちなみに藤原さんは好きなNHKの番組に「プロフェッショナル 仕事の流儀」「世界ふれあい街歩き」「チコちゃんに叱られる!」「プロジェクトX 挑戦者たち」を挙げているそうで、今回の取材で3つを体験できたとお喜びだったとか。
また、当時の催されたサイクリングイベントのコースは大阪市からスタートして奈良県の當麻寺がゴールという道程(片道約30km)だったという塚原愛アナから補足。
さらにシャープでは日本初のターンテーブル搭載機も開発したそう。
会社でフリスビー大会やDJイベントが催されたからかどうかは知りませんがw
後半の疑問はコチラの記事で。
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから