なぜきつねうどんに油揚げがのっている?第93回 NHK「チコちゃんに叱られる!」より
20年5月29日放送の第93回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに榊原郁恵さん(2回目)、ISSAさん(初登場)を迎えて紹介された疑問は、なぜきつねうどんに油揚げがのっている?というもの。
ということで、20年5月29日に放送された第93回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】榊原郁恵、ISSA
【VTR】山西惇、松永玲子
チコちゃんの疑問その1
なぜきつねうどんに油揚げがのっている?
20年3月26日収録という表示がされていますが、
まずは2回目の登場となる榊原郁恵さんを「1億円のシンデレラ!郁恵ちゃん」と紹介するチコちゃん。
そしてISSAさんは「DA PUMP」「邊土名(へんとな)くん」呼び。
早速1問目へ。
1問目の指名は、この中で一番麺類に目が無いグルメな大人ってだーれ?
沖縄はソーキそばがローカルフードとして有名という事でISSAさんが解答者。
ちなみに好きなうどんはネギだけがのったシンプルな素うどんとの事。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんできつねうどんに油揚げがのっているの?
うどん好きの人が色んなトッピングを試した際にたまたまあった油揚げをトッピングしてみたら意外にも美味しかったからという答えですが、
ISSA「すいません!」「限界でした!」
頑張ったものの白旗w
チコちゃん「謝ったけど、ボーっと生きてんじゃねーよ!」
榊原郁恵さんに振ってみると「きつねは油揚げが好きだからきつねうどんと呼ぶ」と大見得を切っていますが、そもそもチコちゃんが聞いているのは「油揚げがうどんにのるようになったのはなぜ?」という趣旨なのでw
大阪のうどん屋さんでインタビューしてみると、うどんが冷めないようになんて答えが出ますが不正解。
ちなみに森田美由紀さんは「焼うどん」が好きだそうですが、
チコちゃんの答えは、
お客さんが勝手にのっけて食べたから
という事はうどん屋さんにたまたま油揚げがあった?その前に油揚げってうどん屋さんに常備されているものだったんでしょうか?
きつねうどんはもはや定番メニューなので疑問に思った事も無いですが、うどん屋さんと油揚げを結びつけるそもそものきっかけって一体?
解説は老舗うどん店主3代目の宇佐美芳宏さん。超有名店の「うさみ亭 マツバヤ」さんですね。
江戸時代には油揚げを意味する信田(しのだ)というそばやうどんがあったり、具にねぎと油揚げが使われたそばがあったりという記録が残っているそうですが、これが今のきつねうどんのような甘辛く煮た油揚げが入ったうどんの原型だったのかどうかは定かではないとか。
ただ、大阪の方にきつねうどんについて聞いてみると現在のきつねうどんは宇佐美さんのお店が発祥であると共通認識を持っている様子。
宇佐美芳宏さんの祖父にあたる方(宇佐美要太郎さん)が江戸時代創業の「たこ竹」というお店に奉公に出ていたのが事の発端だそうですが、そこからのお話はちょっと“ややこしい”そう。
というのも10歳で奉公に出ていたのは「たこ竹というお寿司屋さん」と「たこ竹が営んでいたうどん屋さん」の両店。
そのうどん屋さんでうどん作りを叩きこまれたそうですが、ある時そのうどん屋さんは閉店する事に。
ただ、そこでお寿司屋に移るのではなく独立してうどん屋を開業するという選択をした要太郎さん。
そこで生まれたのがきつねうどんなのですが、ここからは、
NHK たぶんこうだったんじゃないか劇場「きつねがくる」
麒麟じゃないw
時は明治26年、大阪。
宇佐美要太郎役は山西惇さん。優秀男優賞の肩書付きw
当時のうどんのメニューは「素うどん」、やかまぼこなどのかやくが入った「しっぽく」、あんとじの「あんぺい」、卵入りの「けいらん」、うどん入り茶碗蒸し「小田巻き」などが主流。
そこで新しい看板メニューを開発する事になった要太郎。
と、そこへ一人の女性が。
近所のお姉さんを演じるのは松永玲子さん。
要太郎がお店を出したのは商人の街だったので商売繁盛のご利益があるお稲荷さん信仰が広まっている土地。
そこで稲荷神社は「こんこんさん」という名称で親しまれる存在。
すると「いなりずし」がお供え物として置いてある光景にピンとくる要太郎。
お寿司に油揚げを使ったいなりずしがあるのだから、うどんにも油揚げを使ったメニューがあっても良いハズと考えた要太郎はうどんに合う油揚げの味付けの開発に没頭します。
この時開発した油揚げは甘く煮られたもので、魚のすり身の天ぷらと合わせてうどんとは別皿で提供されるスタイルでした。
甘辛い味付けは労働階級が多い街では大ウケ。
関西的なノリで「大儲けちゃいまっか!?」と下世話な話をする近所の姉さんw
するとそんな下世話な話が祟ったのかはどうか知りませんが、油揚げがうどんの器に落下。
だしの味が甘くなってしまうので交換を申し出る要太郎に対して、お姉さんはそのままで構わないと一歩も引きません。
味に妥協したくない要太郎にとっては不本意でしたが、お姉さんのリアクションは要太郎の予想に反して味に満足そう。
あからさまにセリフ口調の食レポが差し込まれて油揚げ入りのうどんを大絶賛w
「そんなもん合うわけあらへん・・・うまっ!!」の関西ノリパターンの要太郎w
こうして油揚げをうどんに入れる用にさらに甘辛く改良して新しいうどんメニューが誕生。
メニュー名をつけようとする要太郎ですが「こんこんさんやー!」とアホのようにしつこく被せて来る姉さんw
その勢いに負けて油揚げ入りうどんのメニュー名は「こんこんさん」に決定。
でも今はこんな呼び方は一般的ではないので、いつ「きつねうどん」に切り替わったのかというと、
変化の過程はよく分からない
そう。「大阪の事やからそんなんどうでもええ。笑」と宇佐美芳宏さんw
ということでコチラが結論。
きつねうどんに油揚げがのっているのはお客さんが勝手にのっけて食べたから
でした。
ウチの店に食べて来てという呼びかけには「何回か行かせてもうてます。」とチコちゃん。
実は「うさみ亭 マツバヤさん」は「おじやうどん」でも有名なお店とチコちゃんのコメント。
食の話題になるとガチw
総評では「こんこんさん」のオリジナルネーミングの方を支持するISSAさん。
他に「おいなりさんみたいな衣装着て。」とチコちゃんにイジられる榊原郁恵さんだったりw
最後に「きつね」と「たぬき」の違いについて塚原愛アナから補足。
一般的にきつねは油揚げがのったうどんやそばを指し、たぬきは天かすがのったものを指しますが、
大阪ではきつね=油揚げうどん、たぬき=油揚げそば
と呼ぶパターンが多いんですよね。
また、京都では甘辛く煮ていない刻んだ油揚げをのせたものが「きつね」で、それをあんでとじると「たぬき」と呼ぶ事もあるとか。
文章で見てもこんがらがりますが、見事に間違った説明をしてスタッフさんから慌てて訂正される塚原愛アナw
岡村「あとで誰かにめちゃくちゃ怒られると思います。」
失言でめちゃくちゃ怒られた岡村さんですけどねw
カリキュラマシーンのオープニング。
ということで1問目はここまで。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから