ティッシュはなぜ“5箱セット”で売られる?第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」より
20年8月7日(もしくは8日)放送の第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに共に初登場となるヒロミさんとフワちゃんを迎えて紹介されたのは『ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?』という日常生活に関する疑問。
ということで、20年8月7日 or 8日に放送された第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】ヒロミ、フワちゃん
【VTR】武田真治
チコちゃんの疑問その1
ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?
地域によってはいつもの金曜夜の枠の放送が地域独自番組に切り替わっているせいで土曜朝の再放送枠が新エピソード公開枠になったりという第101回放送。
まずは「私と同じ5歳児」と紹介されたフワちゃんは「精神年齢は5憶6000歳。ヤバい、デーモン閣下みたいな事言っちゃった。」と返していますが。
そして「B21スペシャル」と紹介のヒロミさん。
ゲストイジりはこの辺で第1問目の指名は、
この中で一番、鼻水垂らしてそうなステキな大人ってだーれ?
何となくフワちゃんが解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんでティッシュのまとめ売りは5箱なの?
5箱の柄をつなげて一つのデザインになるようにしたかったから、持ち運ぶ際に便利だからというかなり力技な答えですが、
最終的にはエジプトのエラい人が決めた世界標準の高さになるようにという答えにたどり着くものの、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けてヒロミさんに聞こうとすると「この問題まだ引っ張るの!?」ともう1問目は終わった感満載のヒロミさんでしたw
何だか今日の放送はゲスト解答者側からのカメラアングルがちょくちょく差し込まれて、塚原愛アナとチコちゃんの2ショットになる場面が多用されている感がありますね。
番組ではNHK総合で放送中「みんなで筋肉体操」でおなじみの武田真治さんの元へ。
ナレーションでは「ティッシュといえば・・・」という人選でしたが、本人的にはハテナマークが浮かんでいる模様。
実は極貧時代にはティッシュにマヨネーズをつけて食べるほどに困窮していたというエピソードを持っている事からキャスティングされたようで、それを指摘されると本人も納得。
10個じゃ家に置けない。10しかない。とよく分からない解答なので出張用チコちゃんが登場してお叱り。
ということでチコちゃんの答えは、
女性が持てる限界だから
解説は日本家庭紙工業会会長の林廣文さん。
実際に番組の女性スタッフさんが5箱セットのボックスティッシュを持ってみても決して限界には程遠いようですが、ここでいう“限界”とは今と昔では大きく異なっていたとの事。
そもそもティッシュはアメリカで開発されたのが最初で日本では1964年の東京オリンピックの年に発売されたのが始まり。
1924年にアメリカで開発されたティッシュは40年後に日本にやって来たんですね。
発売当初はティッシュという響きになじみが無く、使い方がよく分かっていなかったので売上はイマイチ。
既に日本には和紙を加工した「ちり紙(はな紙)」があり、鼻をかんだり、用を足した後にお尻を拭いたりとティッシュペーパーやトイレットペーパーのような使い方をされていたんですね。
発売当初ティッシュ1枚当たりの値段は約80円~100円でちり紙は約40円~45円と値段の差も歴然としていたので、そりゃティッシュも売れないわけです。
スポンサーリンクしかしあるテレビCMがきっかけで日本にもティッシュが広まる事に。
それが汗の拭きとりやメイク落としなど、ティッシュの使い方を説明するスタイルのCM。さらにパッケージにもティッシュの用途を掲載して消費者に分かりやすく工夫。
ティッシュはちり紙に比べて肌触りが柔らかく、アメリカ生まれの“万能紙ハンカチ”とアピールする作戦は大成功して徐々に日本でも市民権を得るように。
ちり紙は1枚だったのに対して、ティッシュは発売当初から2枚重ねにしてあり、こうする事で紙と紙の間に空気層が生まれて柔らかくなるように工夫されていたんですね。こうした実際の使い心地の良さも手伝って売上はアップ。
そしてまとめ売りの時代が到来。
1980年代になるとスーパーマーケットの新規出店の目玉商品としてティッシュペーパーのまとめ売りがスタート。
当時から5箱セットで売られていたようですが、よく見るとサイズ(高さ)が今とは違うという点に気付きます。
現在のボックスティッシュは高さ62mmで5箱だと31cmですが、昔は高さ83mmで5箱だと41.5cm。
5箱重ねてみると差は10cm以上ですよね。
となると女性の身長を考えると、6個にすると50cm近くになって手に持つと地面に当たる可能性大。
1985年の日本女性の平均身長は155cmで、高さ的に女性が持てる限界が5箱だったんですね。
それが今や高さがコンパクトなタイプが主流になっていますが、ティッシュの主な原料である繊維の長い針葉樹と繊維の短い広葉樹の配合比率を変える事で従来のティッシュの表面の凸凹を軽減する事でスペースを節約してコンパクトにしているそう。
このようにティッシュは徐々に進化を遂げていて、例えば1971年に開発された取り出し口のビニール部分「ポリウィンドウ」によって取り出す際の音が静かになったり、中にゴミが入りにくくなるという工夫がされたり。
さらに1993年には紙に保湿成分のグリセリンを含んだ保湿ティッシュも開発。グリセリンは砂糖などと似た成分の甘味料で空気中の水分を吸収するのでしっとり。
今ではティッシュの日本における年間出荷量は54万7511トン。国民1人当たりに換算すると1年で約20箱の消費になるとか。
最後に「ティッシュとかけてチコちゃんとときます。その心はどちらも白くてきゃしゃで箱入り娘みたいにカワイイんだよね~。」というなぞかけ披露の林会長。
ナレーション「ティッシュのように割と薄いなぞかけでした。」
ということでコチラが結論。
ティッシュのまとめ売りが5箱なのは女性が持てる限界だから
でした。
どんな時ティッシュを使う?という問いかけには「ひばり先生の悲しい酒を聴く時。」というチコちゃん。
一節披露してノリノリのチコちゃんw
総括では、
メーカーによってはティッシュのサイズ感が微妙に違うので統一規格化して欲しいとヒロミさん。
ちなみにティッシュと言えばボックスティッシュだけではなくポケットティシュも忘れてはいけない存在ですが、
実はポケットティッシュが広まった理由についてはNHKの別の特番『この社会の片隅で』で紹介するそうで、チコちゃんではノータッチだそうですw
担当Dの企画が通っちゃったので特番の方にとられちゃったというw
放送は最短で11月ごろを予定しているそうなので「先出来るんちゃいますか?コッチ。」と抜け駆けをほのめかす岡村さんで1問目終了。
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