肉じゃがはどうやって生まれた?「チコちゃんに叱られる!」より
20年8月21日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」は放送第100回を記念して拡大版SP。共にゲスト初登場となる笑福亭鶴瓶さん、天海祐希さんを迎えて紹介されたのは『肉じゃがってなに?』という料理の誕生秘話についての疑問。
ということで、20年8月21日に放送されたNHK「チコちゃんに叱られる! 星空の下のディスタンス ボーっとしてる間にもう100回!?スペシャル!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】笑福亭鶴瓶、天海祐希
【VTR】目黒祐樹、鶴見辰吾、山西惇
チコちゃんの疑問その1
肉じゃがってなに?
拡大版に合わせて浴衣姿で登場のチコちゃんですが「髪の毛フサフサのゲストの方々に来ていただいてます。」といきなり鶴瓶師匠イジりw
そのまま「笑福亭ツルツルちゃん」呼びで鶴瓶師匠を呼び込みw
笑福亭鶴瓶「誰がツルツルちゃんや。まだ残ってるわ!」
続いて「研音から天海祐希ちゃ~ん、ゆりちゃん(天海祐希さんの愛称)」呼びのチコちゃん。
オープニングはその辺ですぐに第1問目の指名は、
この中で一番、おふくろの味が大好きなステキな大人ってだーれ?
ここは鶴瓶師匠が解答者に。
肉じゃがの話を振って喋り出す鶴瓶師匠ですが、
チコちゃん「鶴瓶くん。鶴瓶くん。その話はいつおもろなんの?」
このイジりに目を突こうと手を出す鶴瓶師匠w
そんな所で、チコちゃんの疑問は、
肉じゃがってなに?
笑福亭鶴瓶「なんなの?って何やねん!」
急にキレ出す鶴瓶師匠ですが、そういうクイズ番組なのでw
大阪市天王寺のお母さんの味とガッツリ決めつける鶴瓶師匠ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて天海祐希さんにも聞いてみると「すき焼きの変形っぽくないですか?」と答えた所でチコちゃんが反応。
これはチコりかけ!?
結局「おでん?」とたどり着きますがチコちゃんが残念リアクション。そのままVTRへ。
ということでチコちゃんの答えは、
なんちゃってビーフシチュー
途中でビーフシチューと口にしていた天海祐希さんはもう少しの所でした。
解説は海軍料理研究家の高森直史さん。
肉じゃがはビーフシチューを作ろうとしたときに偶然で来たものではないか?との事ですが、
この肉じゃがは海軍で食事作りを任されていた主厨(しゅちゅう)と呼ばれる人たちが作ったメニュー。主厨とは簡単に言うと、厨房を任された調理をする兵隊さんたちですね。
主厨の人たちが当時使っていた料理の教本を見てみると「甘煮」という項目に今でいう肉じゃがの作り方が記されていたり。
そしてこの肉じゃがは海軍の名将として知られる東郷平八郎のために作られた料理という説もあったり。
スポンサーリンクここで始まるのがNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場(TKG)。
タイトル「坂の上の芋 肉じゃが誕生物語」。
舞台は1890年代。
東郷平八郎役は目黒祐樹さん。
そして主厨員長を演じるのは鶴見辰吾さん、主厨員を演じるのは山西惇さん。
当時、東郷平八郎はリウマチと気管支炎を患っていたために海上勤務は控えて主に陸上勤務。
そんな体調の思わしくない東郷平八郎のために主厨たちが作ろとしたのがビーフシチュー。
その頃の海軍では主食に白米を用意して、その分おかずは少量という食事バランスだったために栄養不足になりがちだったとか。
それを解消する為に牛肉を使う西洋料理が献立にあり、その中にはシチュードビーフという今でいうビーフシチューも。
ただし、あくまでレシピが紹介されているだけで普段は和食が調理されることが多く、洋食が供される事はまれだったとの事。
そこで東郷平八郎がイギリス留学をした際に食べてから思い出に残っているうわさに聞いた主厨がビーフシチューを作ってみる事に。
ところがレシピに記されていた赤ワインを用意できなかったので主厨が代わりに使ったのが醤油と砂糖。
一度に300人分の食事を作る必要があり、普段の調理のように和食に使われるような調味量しか常備されていなかったんですね。
ぶどうを発酵させた赤ワインの代わりに大豆を発酵させたしょう油を使い、そのだけだと甘みが足りないので砂糖で補おうという作戦で出来上がったのはビーフシチューとは異なるもの。
主厨員長(鶴見辰吾)「ビーフシチュー・・・ではない。全然違う。でも美味い!」
主厨員(山西惇)「全然ビーフシチューじゃない!でも美味い!」
美味しいものが出来たのは良かったですが、ビーフシチューではないという点に悩んで提供するかどうか迷う厨房ですが、あっさりと運ばれて行く謎のビーフシチューもどき。
そして場面は変わって東郷平八郎の食卓。
東郷平八郎(目黒祐樹)「んん~~・・・美味い!」
その姿をこっそり覗いていた主厨たちはガッツポーズ。
となるとこのビーフシチューもどきの名前が肝心ですが、
主厨員長(鶴見辰吾)「決まってるだろ~!・・・何だこれは?」
東郷平八郎(目黒祐樹)「甘煮じゃ!」
とりあえず甘く煮られていた料理なので甘煮と呼ばれることに。
東郷平八郎自身が名づけたかどうかは不明なハズですが、この甘煮は戦後口伝えで一般家庭に普及。
それがいつしか、肉じゃがと呼ばれるように。
ということでコチラが結論。
肉じゃがはなんちゃってビーフシチュー
でした。
何か作ろうとして違うモノが出来た事は?という問いかけには「野球チーム作ろうと思ったら、飲み仲間になっちゃった。」とチコちゃんw
当時のシチュードビーフの作り方や肉じゃが誕生秘話には諸説あるという注意書き。
今回はTKG俳優の3人が夢の共演でしたが、100回記念のオールスターバージョンだったとチコちゃん。
ちなみにTKG撮影の際に、肉じゃがを手にしながらビーフシチューと言わないといけないシーンでは何度も肉じゃがと言ってNGを連発した鶴見さんと山西さんの2人だったとかw
一方で目黒祐樹さんのセリフはごく少なかったので全て一発OKだったとも。
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