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Official髭男dism(ヒゲダン)音楽性の秘密は3つのキーワード NHK「SONGS」より


NHKで20年7月22日に放送された「SONGS」では“ヒゲダン”ことOfficial髭男dismを特集。音楽プロデューサー亀田誠治とメンバーの対談を通してその音楽性の秘密について解き明かしていく事に。合間に『HELLO』のレコーディング風景も流れたりしてとても興味深いシーンも。

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音楽性3つのキーワード

2020年年始のコンサートに足を運んだという音楽プロデューサー亀田誠治。

亀田誠治「ヒゲダンの音楽っていうのが今日本中で愛されていて、50代の僕も大好きな音楽だし、20代の人たちも大好きだし、あとは中学生、小学生も好きな子たちがいっぱいいて。ヒゲダンの登場によってJ-POPが“なだらかに世代が繋がったな”って感じがしたんです。」

これに対してボーカル/ピアノを担当する藤原聡は「(カラオケの)隣の部屋から聞こえてきた時はまぁびっくりしましたね。3、4曲ぐらい歌ってくれていて。僕たちの曲を。僕は隣でミスチルを歌っているんだけれど。笑」

亀田誠治「藤原くんの歌うミスチルも聞きたいけどね。笑」

そんな始まりでスタートした対談ですが、今回のSONGSでは事前にOfficial髭男dismの魅力を語る自撮り動画を視聴者から募集する企画を行っており、そこで日本全国のファンから寄せられた声からヒゲダンの音楽の魅力について3つのキーワードを設定。

それが、

  1. 聴く人に寄り添う歌詞
  2. 多様で高度な音楽性
  3. みんなで作るライブ

この3点についてそれぞれ見ていく事にしましょう。

1. 寄り添う歌詞

まずはヒゲダンの歌詞について。

藤原聡「歌詞が寄り添ってくれてるって受け取ってくださってるって事がすごく嬉しいなと思いました。」

「歌詞って内なる感情とかがすごく出てくるので、もちろん実体験かそうでないかって事よりも、自分の価値観で言葉を作っている部分がすごくあるんですけど。」

「例えば自分らしく生きていく事っていうのはすごく僕自身にとってはかなりコンプレックスというか、僕自身が自分らしく生きていけてるっていう自信が基本的に無くって。でも自分らしく生きていった先の未来が欲しいって思いで言葉を作っている所があるので。」

「共に人生を生き抜く同志たちに(ファンの動画が)見えて。それがすごく嬉しかったし、良かったなっていう風に思ってて。」

大ヒット曲『Pretender』については、

藤原聡「失恋の事を歌ってるんですけど、失恋に対して悩み無く『はい。OK。じゃ次行こう。』ってすぐに吹っ切れられる人もいらっしゃると思うんだけど、やっぱりあの時のあの言葉はどういう意味だったんだろう?とかすごく考えるし、自分の中でも未練を断ち切れない自分と、もう断ち切って進むべきだよねって、前向いてる自分と後ろ向きな自分が必ず僕の人生の中では失恋にしても、職業選択にしても何にしても必ずいて。」

「だからどっち(前向きな自分と後ろ向きな自分)も歌詞に出てくる。例えば『その髪に触れるだけで痛い』もう本当に止めたいんだけど、でもやっぱりその髪に触れる事で幸せだと感じてしまう自分もいて。」

「『甘いな いやいやいや グッバイ』だろっていう。そのせめぎ合いっていうのは自分の価値観としてリアルなものなんじゃないかなと思ってますね。」

YouTube動画。

亀田誠治「人間の心の動きがそのまま。それをアーティストがヒゲダンっていうバンドで、そしてボーカルとして言葉として発し続けることによって日本中で1億近い寄り添いが生まれてるんじゃない?そんな感じがしました。」

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2. 多様で高度な音楽性

亀田誠治「やっぱりオレ一番ヒゲダンの音楽を聴いてて感じるのは、往年のJ-POPやJ-ROCKが持って来ている胸キュン感と最新の音であったり、昔からあったいい音みたいなサウンドを上手くミックスして自分たちのスタイルにしているなっていうのと、あとはホントに全員のバンドメンバーのプレイ(演奏)がサウンドに貢献、楽曲に貢献しているんですよ。」

ベース/サックスを主に担当する楢崎誠は、

楢崎誠「それはきっと個々のプレイをプレイしてない他の3人が聴いてもっとこうした方がイイだとか、こっちの方がイイと思うっていう、楽曲目線でプレイを見てるんですよ。多分。僕がこうやりたいっていうプレイヤー目線じゃなくて、どっちかっていうと楽曲目線の方が強いメンバーが多いというか、そういう集団だからだと思うんですけど。」

そんな4人のポリシーは『HELLO』のレコーディング風景にも。

映像にはメンバー4人全員でドラムプレイを検討する姿が。

細かいプレイの構成について意見を言って行く藤原聡や楢崎誠。

こうした姿勢は演奏面だけではなく、歌(ボーカル)に関してもメンバー全員で検討を加えていくのだとか。

楢崎誠が出したアイディアに藤原聡も賛同したためにその場で試してみる事に。

『そんなものもう必要ないと』の“もう”の部分でしゃくって歌ってみると「スペシャルGOODです。」「スペシャルGOODテイク。」とメンバーから賛辞。

藤原聡「しゃくりイイね。すごくいい。ありがとう。」

しゃくりを入れる歌い方に変える事で「力強くなった。」というメンバーたちからの感想。

YouTube動画。※該当の歌詞の箇所は1:24付近。

このレコーディング風景に、

亀田誠治「これすごいね。しかもリーダーがいないからといって、なあなあな関係でもあるわけでもなく、みんながそれぞれ対等にお互いの意見を言い合ってやってるって事ですもんね。」

藤原聡「意見が出て来ますね。やっぱ。リーダーがいないからかどうか分からないですけど、みんなが他のパートの事も含めて意見を言い合えるようになったのは昔からずっとそうか。それがこのバンドにとっては強い事だったのかなって思います。」

3. みんなで作るライブ

ギターを担当する小笹大輔は、

小笹大輔「(ライブを)一緒に作るって言ってくださったのはめちゃくちゃ嬉しくて、そういう思いでやってたので伝わっていて、さらにリアクションを返してくれたことが嬉しいですね。」

藤原聡「自分たちもライブがすごく生き甲斐で、今バンドとしてすごく沢山の人が聴いてくれてるっていう話は沢山聞くし、例えば何回再生されたとか、ランキングがどうだったとかそういう話も聞くんですけど、やっぱり自分たちが音楽放って届いたっていう事を一番実感できる場所ってライブだと思うし、そういう場所がピースフルでハッピーでっていう場所だとお客さんも思ってもらえてるのであれば嬉しい気持ちになりますね。」

ヒゲダンの今後については、

藤原聡「バンドっていわゆるセールスであるとか、人気ってある程度は上下の波ってもちろんあると思うんですけど、ついてきてくれてるファンのみんながいるから、そういう人たちと一緒に歳を重ねていけるようにやっていけたらいいなと思って。その為にはやっぱり自分たちが今イイ音楽をやれてるなっていう実感が絶対不可欠だと思ってて、それを胸張って届けられるようなバンドで何十年もあり続けたいなと思ってます。」

亀田誠治「音楽で応えていくって事だよね。」

という事で以上、3つのキーワードで探るOfficial髭男dismの音楽性についてでした。

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