100万ドルの夜景って一体何が由来?根拠はある?「チコちゃんに叱られる!」より
20年9月4日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに共に初登場となる藤田ニコルさんとクイズ王の伊沢拓司さん迎えて紹介されたのは『キレイな夜景を100万ドルの夜景というのはなぜ?』という疑問。実はその裏にはしっかりした根拠があったりすそうですがそれ一体なんでしょう?
ということで、20年9月4日に放送されたNHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】藤田ニコル、伊沢拓司
【VTR】野村将希、銀シャリ 橋本直
チコちゃんの疑問その1
キレイな夜景を「100万ドルの夜景」というのはなぜ?
冒頭のゲスト紹介では、
カリスマモデルのニコルちゃんと紹介された番組初登場の藤田ニコルさん。
そしてこちらも初登場でクイズ王という呼び名で紹介される伊沢拓司さん。
クイズ王という肩書で出るからにはパーフェクトを獲得できるかどうかが注目ですね。
岡村さんも「下手したら今日漢字テストになっちゃうんじゃないの?」と淡い期待。
伊沢拓司さん用にスペシャルバージョンのオープニング画像が差し込まれたりして煽り気味w
オープニングのやり取りはこの辺で第1問目の指名は、
この中で一番、キレイな夜景が好きなロマンティックな大人ってだーれ?
おバカを自任する藤田ニコルさんが初っ端の解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?
お金が集まるとキラキラしてキレイに見えるからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
となると伊沢拓司さんにお鉢が回ってくるわけですが、夜景となると電気を沢山使っていると答え出した所で、
チコちゃんがストップ。
どうやら導入部分でチコりそうな雰囲気を察知して寸止めするチコちゃんですが、伊沢拓司さん本人は「こうだったっけ?」ぐらいの自信との事で続きを聞いてみることに。
結局、電気代が100万ドルという答えの上で、具体的な場所について聞かれると「ニューヨークとか?」とちょっと自信無さげ。
チコちゃん「ニューヨークね?ニューヨークね?ニューヨークなの?」
伊沢拓司「やらかした気がする・・・笑」
ということでチコちゃんの答えは、
六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから
岡村「うわ。伊沢さん間違っているぅ~!」
これはクイズ王やっちまいましたね。
解説は夜景評論家の丸々もとおさん。
100万ドルの夜景と言う言葉が日本で生まれたのは約70年前の1953年というのが通説。
折しもNHKがテレビ放送をスタートさせたのが1953年ですが、1950年代後半には日本は大きな経済成長に突入。
当然ながらこの時には既に一般家庭に電灯が普及していましたが、日本で最初に100万ドルの夜景と謳われたのが兵庫県六甲山の展望スポットから見た夜景だったとか。
最近の映像ですがYouTubeだとこんな感じ。
ちなみに1956年当時のニュース動画でも六甲山からの夜景と共に「100万ドルの夜景」というワードがしっかりと音声記録として残されているようですね。
当時海外で綺麗で価値のあるモノを100万ドルの○○と形容するのが一般的だったのでそれに倣う形で100万ドルの夜景と表現したとの事。
スポンサーリンクという事はこの言葉が使われ出した頃は特に100万ドルという数字に何の根拠もなく使われていたという事ですよね。
ところが当時の関西電力の副社長だった中村鼎(かなえ)さんという方が六甲山から見える夜景のひと月の電気代を実際に計算してみるという試みを行ったそう。
ここで始まるのが「天下の副将軍」のスピンオフバージョン。
NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「天下の副社長 摂津国 六甲山で電灯数えて大わらわ」
当時の関西電力社員役は銀シャリの橋本直さん。そして主役の中村鼎副社長役は野村将希さん。
TKGでは初登場となるお二人。
いかにも関西ノリで展開する会話の中で、100万ドルという数字の根拠を気にする中村鼎副社長。
社員役の橋本直さんが何やら文句めいた事を言うと強面でスゴまれるというやり取りw
かなり数字に厳しい人だったようで、すぐに現地調査に向かう事に。
なかなか大変な計算になりそうなので断ろうとする社員でしたが、
中村鼎副社長(野村将希)「ワシの指示が聞けへんのか?この紋所が・・・」
水戸黄門風に発破をかける副社長に根負けして本当に計算してみる事に。
六甲山から見える街の明かりの契約リストから電灯の数を割り出して計算というなかなか骨の折れる作業でしたが、その結果弾き出された電灯の数は496万7千という数字。
ここに1灯あたりの1か月の平均の電気代73円をかけてみると、
約3億6千万円。
1ドルが360円の時代ですから、ドルに換算するとあらまぁビックリ100万ドルに。
こんな具合に偶然にも100万ドルという数字に根拠がついたというわけですね。
その後、日本は高度経済成長期を迎えて国内旅行が盛んに。
この際に六甲山に観光客を集めようと神戸の旅行会社がPRに盛んに使ったのが100万ドルの夜景というキャッチコピー。
そして、このワードが綺麗な夜景を表す定型文になると、それからは香川県高松市、福島県福島市、静岡県熱海市など日本全国で使用例があったり。
ところが今現在はこの100万ドルの夜景というワードは死語になっているようで、その理由が日本全国で多用された結果その響きが陳腐化してしまったからだとか。
そこでさらに数字を大きくして1000万ドルの夜景に値上がりしているケースもあったり。
ちなみに日本三大夜景といえば、
- 北海道函館市
- 兵庫県神戸市
- 長崎県長崎市
の3か所が知られていますが、2018年に投票によって日本新三大夜景として発表されたのが、
- 第1位 長崎県長崎市
- 第2位 北海道札幌市
- 第3位 福岡県北九州市
だそう。
ちなみに元祖100万ドルの夜景である兵庫県神戸市は第4位だったとか。
ということでコチラが結論。
キレイな夜景を「100万ドルの夜景」というのは六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから
でした。
三大○○といえば?という問いかけには「チコが大好き三大チャーハン、チャーシューチャーハン・レタスチャーハン・カニチャーハンでございます。」とチコちゃん。カニはエビでも可だそうですがw
最後にTKGのこぼれ話。
銀シャリの橋本直さんはなぜ自分が急にキャスティングされたのか最後まで不審に思っていたとかw
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