妻、女房、嫁、奥さん、家内、カミさんはそれぞれどんな意味?「チコちゃんに叱られる!」
20年10月16日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『妻・嫁・女房・奥さん・カミさん・家内 なぜいろんな呼び方がある?』という疑問。実はこの中で本当に正しい表現は「妻」だけなのですが、その他の語の本当の意味は何だかその違いはご存知ですか?
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】大竹まこと、須田亜香里
【VTR】椿鬼奴、佐々木健介、北斗晶
チコちゃんの疑問その2
妻・嫁・女房・奥さん・カミさん・家内 なぜいろんな呼び方がある?
2問目の指名は、
この中で一番、愛妻家の大人ってもう一人かもしれないけどだーれ?
そんな聞き方はチコちゃん史上初ですが、大竹まことさんが解答者に。
大竹まこと「妻が一番大事です。」
妻と言った大竹まことさんですが、他にも女房、カミさん、嫁などなど。
ここでチコちゃんの疑問は、
妻・女房・嫁などなど なんで呼び方がいっぱいあるの?
色々説明する大竹まことさんですが「色んな呼び方があるのは人生が豊かだから」という答えにまとめるチコちゃんには、
大竹まこと「ま、そう言われちゃうとちょっと困るけどな。笑」
照れ笑い。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
リモートで佐々木健介さんにつないでインタビュー。
普段は奥様の北斗晶さんを「チャコ、チャコちゃん」とニックネームで呼んでいるという愛妻家の佐々木健介さんですが、
人に紹介する時は女房パターンが多いようですね。
解答は地方によって違うという答えですが、
リモート越しに出張用チコちゃんの出番。
出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ということでチコちゃんの答えは、
正しいのは妻だけ
解説は大東文化大学の山口謠司教授。
「ご自由にとは思いますけど、日本で一番古い呼び方は“妻”という言葉なんですね。」との事。
日本最古の歴史書である古事記にも妻という言葉は記載があり、現在の役所などで配られる公的な文書や六法全書だったりにもパートナーの事は「妻」と統一して書かれているとか。
ちなみに山口先生の奥様は外国(フランス)の方でパトリシアと名前で呼んでいるそうで、人に紹介する時は妻と言っているようですね。
では妻以外にも使われる、嫁・女房・奥さん・カミさん・家内はそれぞれどういう意味なんでしょうか?
実は、
- 嫁 – 息子の妻
- 女房 – 使用人の女性
- 奥さん – 使用人が用いる言葉(屋敷の主の妻)
- カミさん – 目上の人を表す言葉
- 家内 – 家の中にいる人
こんな違いがあるそうですが、それぞれ詳しく見ていくと?
嫁
まずは「嫁」から。
この嫁が初めて出て来たのは鎌倉時代の書物である「名語記(みょうごき)」で、
自分の息子の妻の事を指す言葉。
元々の「嫁」の言葉の由来は「息子のもとに嫁いできた良い娘」という意味で「良い女(よいめ)」が語源。
つまり嫁という言葉は基本的に夫の父母が使う表現だったんですね。
ここでファミリーヒストリーの番組内で「嫁」という言葉を使う千鳥ノブさんの映像。使い方として間違っていたんですね。
女房
続いては「女房」について。
女房は平安時代に現れた言葉で、当時身分の高い貴族は妻以外に食事や身の回りの世話をする使用人の女性を屋敷に住まわせていましたが、この使用人の女性を指す用語だったのが「女房」。
「女=女性、房=住んでいる部屋」 という意味ですが、妻に対して女房という表現は結構マズいw
この事実を佐々木健介さんに伝えると、
「えっ!?使用人の女性?」
そこで北斗晶さんが「おーい!聞こえたぞ!今!」とリモートに乱入。
耳を引っ張られて場外乱闘へw
ナレーション「今後何と呼ぶかはお任せします。」
奥さん
続いては「奥さん」について。
奥さんの言葉のルーツは「奥方」という言葉。
この由来は室町時代にさかのぼり、当時身分の高い屋敷の主人はパートナーの女性を屋敷の奥に住まわせて、周囲の使用人の人たちはその女性の事を敬意を込めて「奥方」と呼ぶように。
やがてこの奥方が奥様・奥さんに変化。
つまり奥さんというのは「使用人が用いる言葉」だったという事ですね。
VTRは純烈の小田井涼平さんが「奥さん」を連発する映像にw
カミさん
お次は「カミさん」という呼び方について。
元々は、自分より目上の人を表す上様(かみさま)が変化したもので、
カミさん=目上の人
という意味。
敬意が感じられるので使っても良さそうですが、パートナーを変に持ち上げるのもやり過ぎると違和感だったり。
男女平等というもありますし。
家内
最後に家内という言葉について。
家内は「家の内」と書いてあるように、意味としては「家の中にいる人」を指す言葉。
明治時代になると男性は外で仕事をして女性は専業主婦として家を守るという形が出現。
これにともなってパートナーの事を家内と呼ぶように。つまり明治時代に生まれた語なんですね。
この家内という表現も現代的な価値観からするとちょっと違和感。
女性は家の中にいるのが当たり前と決めつけるのは憚られるので正しい使い方とはいえないようですね。
こんな具合に色んなバリエーションのある表現が存在しているわけですが、こんなに色んな言い方がある理由は、
立場によって色んな呼び方が混ぜこぜになった結果、全て同じ意味として扱われるようになってしまったから
というのがその答え。
自分の両親が「嫁」という言葉を使って自分の「妻」を指していたので、そのせいもあって他人に紹介する時はつい「嫁」と言ってしまったり。
最後は改めて「僕の妻です。」と紹介する佐々木健介さん。
北斗晶「なんか偉そうだな!それも。」
佐々木健介「久子~。笑」
北斗晶「本名言ってんじゃねーよ!バカっ!笑。今のはカットでお願いします。」
口を塞がれる佐々木健介さんw でもちょっと北斗晶さんも照れてるようなw
ということでコチラが結論。
妻・嫁・女房・奥さん・カミさん・家内 色んな呼び方がある中で正しいのは「妻」だけ
でした。
夫になる人に何て呼ばれたい?という問いかけには「お~~~い!」とチコちゃんw
チコちゃん「お~~~い!アレくれぇ!って言われて、アレじゃ分かりませんよって言いながらお茶を出すの。」
夫の事は全て分かってる感w
総括では山口先生の奥様がパトリシアさんでフランスの方だったという事と大竹まことさん。
ちなみに大竹まことさんは最初に「妻」と言っていたので正しい使い方だったんですね。
大竹まこと「20秒前の事は覚えてない。」
チコちゃん「ニワトリか。」
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