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ホンマでっかTV 第2弾美容・ダイエット・生活の無駄努力特集。専門家がウソホントを検証


20年11月4日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」では、これまで美容やダイエットの為に効果があると信じてせっせと努力してきたことが実は全くの逆効果という「無駄努力」第2弾を特集。

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ダイエットの無駄努力

「夕食後、眠気を我慢して起きている」

これは努力どころが逆に太るので絶対NG

例えば「夕食後最低でも3時間は経たないと寝ない」とかそういったルールは全くのムダになる可能性が。

消化器の専門家である工藤あき先生によると、

人間は睡眠時間が減ると食欲抑制ホルモン(レプチン)が低下&食欲亢進ホルモン(グレリン)が上昇するので、睡眠時間を削るという行為は止めた方いいとの事。

また、グレリンの分泌が活発になると高脂肪で高カロリーなものが無性に食べたくなるという性質もあるのでかえって太りやすくなるそう。

「ダイエットの為のファスティング (断食)」

予防医学やそれに基づく予防医学の専門家である井口晃先生によると、

長期間食べないファスティングはムダ努力との事。

長期間の断食でなくても16時間内臓を休めるだけで細胞のデトックスは十分にされるそう。

ただし、糖尿病などがあると16時間の断食でもリスクがあるので厳禁。

これはあくまで健康的な人を対象にしたものなので混同しないように。

冷え性対策の無駄努力

「冷え性対策の為にお風呂に長湯する」

疲労研究の専門家である梶本修身先生によると、

長湯をすればするほど人間の体温調整機能はどんどん落ちてしまうので、体を温めようとお風呂に長く入っていると逆に冷え性になってしまうのでムダ努力との事。

長時間お風呂に浸かっているとお風呂上がり直後はポカポカしていたとしても、2時間が経つ頃には逆に体が冷えてしまうので冷え性が悪化する恐れも。

そもそも「体温が高い方がいい」という考え方自体がかなり怪しいそうで、まるで体温が高いと免疫力も上がって良い事ずくめのように語られがちですが、長い目で見ると低体温の人の方が長生きというデータもあったりして、体温が高い=正義と考えるのはあまりにも短絡的だとか。

アメリカのジョンホプキンス大学で行われた、65歳以上の716名を25年間に渡って追跡調査した結果によると、普段低体温だった人の方が明らかに長生きしていたとか。

これは低体温によって代謝が低い為にそれに伴う酸化ストレスも生じにくく、老化が進行しにくいからと考えられているとの事。

その他にマウス実験で遺伝子を操作して体温が0.5度低い低体温マウスを実験的に作り出してその寿命を計測した所、メスの寿命が通常のマウスに比べて20%伸びたという結果も得られたとか。

「冷え性改善の為のよもぎ蒸し」

よもぎ蒸しは漢方薬草を煮立たせて、その蒸気を全身に浴びる事で体内にその成分を浸透させ、身体の芯から温めて健康効果を得るというもので、韓国では600年ほどの長い歴史を持つ習慣ですが、

例え裸の状態で蒸気の成分を浴びたとしても、その成分が体内に浸透するという事は起こるはずのない事なので科学的根拠はゼロ。

よもぎには抗酸化物質やビタミン類が含まれているので飲んで摂取したり、傷口に塗ったりすれば効果はあるそうですが、それと蒸気を体に浴びるという行為は全くの別。

「冷え性対策で辛い料理を食べる」

唐辛子によって体を温めるのは全くのムダ努力。

辛い料理を食べると汗をかいたり体が温まったりするのは脳の勘違いが原因と梶本先生。

そもそも人間の舌には辛さを感じるセンサー自体が無く、辛さを感じているのは温痛覚と呼ばれる状態で、痛みや熱さが脳に伝わっているそう。

つまり、辛さを熱さと勘違いした脳によって体温を必死に下げようと汗が噴き出るというメカニズムなんですね。

これに伴って体が熱を冷まそうと末梢血管を収縮させるので手足の冷え性は悪化しやすいとの事。

また、ショウガを食べて冷え性改善をしている人は、生ショウガはムダ努力になるので要注意。

ショウガは80℃以上で30分ほど加熱する事で深部体温を上げる働きのある成分が生まれるので、ショウガを食べるなら加熱してから。

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美容・生活の無駄努力

「毛穴を引き締める為に冷水で顔を洗う」

美容医療の専門家である上原恵理先生によると、

寒さを感じると毛穴の周りの立毛筋が収縮して毛穴が閉まるのは確かにそうなので、合っているとも言えますが、その毛穴の引き締まりはあくまで一時的なもの。

10分も経てば元の毛穴に戻ってしまうものなのでムダ努力。

ちなみに洗顔に適した水温は32℃ぐらいのぬるま湯が適温。

皮膚を出来るだけ刺激しないように優しく洗うのも重要。

「化粧水を叩いて浸透させる」

化粧水を塗った後に顔をパンパンと叩いて染み込ませるという行為は全くのムダ努力。

叩いた所で吸収率&浸透率は変わらないばかりか、皮膚を過剰に刺激するとくすみ・炎症の原因になるのですぐに止めるべき。

化粧水を叩いて浸透させるというのはかなり古い美容知識なので要注意。

「胸を大きくするマッサージ」

背中やお腹の肉を胸に持ってくるといったコンセプトのマッサージは全てムダ努力。

むしろ胸のマッサージをすればするほどに将来的には垂れた胸になってしまうと上原先生。

脂肪というのは組織に強固に付いているものなので、どれだけマッサージをした所で、他の箇所の脂肪が移動してくるといった事は絶対に起こらないそう。

胸は基本的に乳腺とそれを支えるクーパーじん帯で構成されていますが、マッサージを繰り返す事でクーパーじん帯が切れたり伸びてしまう恐れがあるのでやめるべき。

長い時間マッサージをすると確かに胸がサイズアップしたような感じがするのは、その正体は「腫れ」ているだけ。

「目薬をドバドバと大量に使う・さした後に瞬きをする」

目の専門家である林田康隆先生によると、

目薬をさした後に瞬きをする行為は目薬の効果を半減させてしまうのですぐに止めるべきとの事。

そもそも目薬というのは目の局所(特に目の奥側)に効かせる目的で作られているもの。

瞬きで涙の入れ替え&量のコントロールが行われているので、瞬きをしてしまうと薬の成分が奥に浸透する前に鼻の方へ流れてしまうんですね。

また、目薬1滴の量は約40マイクロリットルで、目に溜められる量は大体7~20マイクロリットルなので、一度に大量にさした所でほとんど溢れてしまうのでムダ。

ただし、目に入ったごみを洗い流す時は目薬を多く入れたり、瞬きを多くするという行為は正しいので使い分けが大事という事ですね。

正しい目薬のさし方は、1滴目に垂らした後は目を閉じて目頭を指でそっと押さえた状態で最低でも1分はその状態をキープするのが良いそう。

ちなみに、薬の成分は大体1分で5割、3分で8割、5分で10割ほど浸透するそうなので、理想でいえば5分はそのままの状態でいた方が良いそうですが。

「朝、眠気覚ましに飲むコーヒー」

コルチゾールという物質には血圧や血糖値を上げる働きがあり、この分泌は就寝時から徐々に増して起床のタイミングでピークに達するのが人間の正常なサイクルとの事。

逆を言えば、このコルチゾールのおかげで朝スムーズに起きられるようにプログラムされているともいえますよね。

ところが、起きてすぐにカフェインを摂取してしまうとコルチゾールをさらに増加させてしまう作用があるそうで、2~3時間後にはコルチゾールが急低下を起こし、通常以上に眠気やだるさを感じてしまうんだそう。

寝起きのコーヒーはムダだったんですね。

コーヒーを飲むのであれば朝の準備を全て終えて、朝起きてから2~3時間経ってから飲むのが良いとの事。

ニオイに関する無駄努力

「料理をする時にキッチンの換気扇をつける」

ニオイ分析の専門家である棚村壽三先生によると、

毎回、キッチンの換気扇を強運転させるのはムダ努力との事。

換気扇というのは空気の出口であって、その出口だけを強くしても、空気の入り口が無いと排気は上手くいかないというのが真実。

例えば気密性の高い家などであれば、換気扇を回すと部屋のドアが開きにくくなったりしますが、その場合は換気扇の排気機能は弱でも中でも変わらないそう。

とにかく急いで排気したい、強運転を最大限生かしたいという場合は排気と同時に吸気も一緒に強化すべきなので、窓を開けたりして空気が入って来る余地を作ってやるのがポイント。

また、部屋についている換気口は塞いでしまうと本来の吸気機能が失われてしまうので、家具などで塞いでしまわない事。

このように吸気を上手く行わないまま換気扇だけを強運転させていると、コンセントの周囲が黒く汚れたり、排水溝やトイレの換気扇などから空気が逆流する事もあるとか。

「普段から香水をつける」

コートや服などに香水が付くと沸点が高いベース香だけがコートに残ってしまい、これが何日も重なると服に臭いニオイだけがどんどん溜まって行ってしまうとの事。

これは冬に起きやすい現象。

たまにつける分であればその都度ニオイが飛んでしまうのでOKでも、頻繁につけているとどんどんニオイが蓄積されて悪臭の原因になるんですね。

特に頻繁に洗ったりしない上着やコートや要注意ですね。

という事で20年11月4日放送の「ホンマでっか!?TV」から抜粋でご紹介しました。

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