金スマ ユーミンとジブリの名曲には宮崎駿との秘話が!?都市伝説を自ら語る
20年11月27日放送のTBS系「中居正広の金スマ」にユーミンこと松任谷由実さんが出演し、ジブリの主題歌を担当するきっかけになった秘話をテレビ初公開。そこには宮崎駿監督との知られざるエピソードも。
スポンサーリンクやさしさに包まれたなら
番組では全国3000人の疑問として、
「なぜジブリ映画に曲が使われるの?」
という問いかけをユーミンにしてみることに。
- 映画「魔女の宅急便」の挿入歌『ルージュの伝言』『やさしさに包まれたなら』
- 映画「風立ちぬ」の主題歌『ひこうき雲』
若い世代にとってはユーミン=ジブリの曲をよく歌っている人というイメージがあるかもしれませんが、
世代が上になると「元々よく聴いていた曲をジブリが上手く使ったな」というイメージだったりと世代間ギャップはなかなか。
松任谷由実「魔女の宅急便の時は宮崎監督から台本を見せていただいたんだけども『いや~ちょっとよく分からないんで書けません。』って。」
「ナウシカとかは大好きだったんですけど、ファンタジーを落とし込むって、自分の歌自体もファンタジーだったりもするんだけど、何を求められているのかがよく分からなったんですが、だったら『やさしさに包まれたなら』を使ってもいいですか?っておっしゃったので。」
元々は、不二家ソフトエクレアCM「女の子」篇のために作られた曲で最後の歌詞が「全てのことは君のもの」に変更されているそう。
書き下ろして欲しいという宮崎駿監督のオファーが最初だったんですね。
松任谷由実「でも書き下ろしより結果、映画にフィットしてればそちらの方がいいわけで。」
スポンサーリンクひこうき雲の都市伝説
映画「風立ちぬ」は2013年公開ですが、
そこに使用された『ひこうき雲』はユーミンのデビューアルバムの表題曲で1973年発売。
この選曲の裏には宮崎駿監督の特別な思いがあったようで、
宮崎駿監督にとって『ひこうき雲』は若い時代に聴き込んだ思い出の一曲だったんですね。
松任谷由実「ありがたいことです。」
そして“ある都市伝説”について話題は移り、
『ひこうき雲』のLPレコードに入っているライナーノーツにはユーミンが麦わら帽子を被って写っている写真が一枚。
これに関して都市伝説では「風立ちぬのヒロイン里見菜穂子はユーミンからイメージされていのでは?」と言われているとか。
松任谷由実「自分で言うのはなんだけれど・・・かなり。かもしれません。笑」
「この写真を撮ったのは軽井沢なんですけれど、あんまり普段着とは違うスタイリングだったんですよ。その頃の男の人って高原の病弱な少女とかが好きなんですよ。」
「風立ちぬが公開になってから、なるほど!と思いました。デビューの頃を振り返って。そういうイメージ作りをしたかったんだな周りはって。」
「一つのカルチャーかもしれないですね。」
普段とは違うスタイリングをされた演出意図について映画を観たことで何十年越しにやっと気付いたというわけですね。
松任谷由実「実際ね、ひこうき雲のアルバム自体がぼんやりした雲とか雨とかばっかりが出てくる歌詞で、こういうイメージではあるんですよ。私よりちょっと上の世代の男性は好きですね。その病弱な。」
宮崎駿監督はひこうき雲のイメージから作品に向けて膨らませたのかどうかというのも気になる所ですが、
松任谷由実「でも私もね、これ以前から擦りこまれてる所があって、その後もジブリと関係なくすごく好きになってるものとかが。感性が近いって言ったら生意気なんですけどもね。」
宮崎駿監督と感性が似ている部分があるので、自然と作品に入れ込むモチーフが似てくるという意味ですね。
ユーミンもその時代に受けた様々なモノの影響から曲を書いているわけで、その同じ時代を共有していた人であれば同じようなイメージが浮かぶのはおかしくないと。
松任谷由実「例えばね、サン=デグジュペリの足跡を訪ねるっていうドキュメンタリーをした時に、関係の本を読むと解説を宮崎監督が書いてたりするんです。ホントに飛行機、空とかが好きで。サン=デグジュペリが飛行機乗りだったんですよ。それで星の王子さまみたいなお話が出てくるんだけど、すごく趣味が似てる所がありますよね。」
ところが『風立ちぬ』の発表記者会見の場では、
松任谷由実「そこに行った時に、私すごい蛍光のエルトン・ジョンみたいなサングラスしてすごいパンクな格好して行ったんですよ。したらすごい(宮崎駿監督に)ギョッとされて。笑」
あの麦わら帽子のイメージとは正反対w
記者会見の場では着替えたそうですが「ホントにね、申し訳ありませんって。言っちゃったぐらいで。笑」
というわけで中居正広の金スマで公開されたユーミンとジブリ名曲をつなぐ裏話についてでした。