門松の先を切って切り口が斜めなのはなぜ？その意味は？チコちゃんに叱られる
21年1月9日放送のNHK「チコちゃんに叱られる！」で紹介されたのは『門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ？』といういかにも新年っぽい疑問。確かに門松の先端は斜めに切られているイメージが強いですが、この「そぎ」と呼ばれるスタイルのきっかけは徳川家康がその原因だとか？一体どんな意味があったのでしょうか？“新春小型時代劇”も交えつつご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】中村勘九郎、山之内すず
【VTRゲスト】安田大サーカス (安田団長、クロちゃん、HIRO)
門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ？
新年一発目の放送という事もあって晴れ着姿で登場のチコちゃんですが、
「本年もよろチコおねがいいたします。」の挨拶からスタート。
今回が初登場同士のゲスト2名の衣装を軽くイジったところですぐに1問目の指名は、
この中で一番、お正月はのんびり過ごしているステキな大人ってだーれ？
梨園の方という事もあってしっかり玄関に門松を飾っているという中村勘九郎さんが解答者に。
門松の形について聞くチコちゃんの疑問は、
なんで門松の竹は斜めにカットされているの？
侵入者を追い払うために竹槍の要領でという何とも物騒な答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ！」
続けて山之内すずさんに聞くと、竹のように長く蓄積した人生の経験みたいなものを一度スパッと切ってリセットするという意味という答えですが、
チコちゃん「6代目。どう？この(回答の)重さの違い。」
中村勘九郎「しっかりしてますね・・・笑。情けないです。笑」
辱められる6代目w
門松の竹は3本立っているという事で松竹芸能の3人組、安田大サーカスのもとへ取材。
クロちゃんからは落とし穴のように刺さるようにという中村勘九郎さんと同じ答えが出ちゃったので、
出張用チコちゃんがいつものようにお叱り。
ここでもまた恥ずかしい思いの中村勘九郎さんw
さて、ここで改めてチコちゃんの答えは、
徳川家康の八つ当たり by 要筐辯志(ようきょうべんし)
チコちゃんっぽい聞いただけではピンと来ない答えですが
岡村「八つ当たり切りですわ。」
解説は和文化研究家の三浦康子さん。
門松が斜めに切られるようになったきっかけについては江戸時代の書物「要筐辯志」にその記述があるようで、
徳川家康が負け戦で味わった手痛い思い出を門松にぶつけたのがその始まりなんだそう。
つまり徳川家康による八つ当たり。
実は門松の本来の形というのはその言葉通り、松の木を玄関先に飾るというスタイルでしたが、やがてそこに縁起物として竹が添えられるように。
その際には竹を真横に切る門松が誕生。
スポンサーリンクこの真っ直ぐ切られた門松は「ずん胴」と呼ばれ、今でも銀行や百貨店などでは一般的に見られる門松の伝統的スタイル。
一方で斜めに切られた「そぎ」が門松のよくあるイメージで、一体なぜ徳川家康と結びついたのか？が大きな謎ですが、ここで始まったのは、
新春小型時代劇「竹は斜めに」
第一話：風雲 三方ヶ原の戦い
今から400年以上前の元亀3年12月22日の出来事。
甲斐の虎こと武田信玄と織田信長＆徳川家康連合軍による戦国史に残る一戦が幕開け。
これが後世に語り継がれる三方ヶ原の戦い。
徳川家康役はクロちゃんが担当。家来役は安田団長＆HIRO。
この戦いで武田軍にコテンパンにやられた徳川家康は浜松城へと逃げ帰る事になりますが、その道中には恐怖のあまりに失禁したという逸話が残っているほど。
教科書でも目にする徳川家康の頬杖をついた肖像画(『顰像』しかみぞう)は、そんな屈辱を忘れまいと徳川家康が教訓として絵師に描かせたものだとか。※江戸時代に描かれたという説もアリ
最終話：憤怒 家康の八つ当たり
三方ヶ原の戦いで完膚なきまでに叩きのめされた徳川家康が迎えた翌年の正月。
武田信玄から届いた文に戦々恐々とする徳川家康でしたが、そこには、
「松かれて 竹たぐいなき あしたかな」という一句。
松は家康の元の名字である松平にかけたもので、竹は武田の意味。
「松は枯れて竹は類ないほど栄える未来が待っている＝徳川が滅んで武田が繁栄する良き年の始まり」というとても挑発的な言葉に憤る徳川家康。
そこで目に入ったのが青々とした門松の竹。
怒りが最高潮に達する徳川家康でしたが、この時家臣は、
「松かれで 竹だくびなき あしたかな＝徳川は滅びず武田信玄の首が飛ぶという何ともめでたい年の始まり」という句を詠み直し、何とかフォロー。
ここで徳川家康がとった行動が竹を斜めに削ぎ落すというもの。
なるほどだから八つ当たりなんてお話が出てきたわけですね。
これが史実であるとするならば、ここから徳川家の家臣たちが一斉に門松の竹を斜めに切るようになり関東を中心にして次第に広まったと考えられるとか。
最後は撮影が終了し、大河ドラマ出演を目論むクロちゃんの「クロちゃんだけに天才軍師・黒田官兵衛とかどう？」という一言でエンディングw
スタッフさんの「はいはい。言っておきま～す。」という軽い返答w
というわけでコチラが結論。
門松が斜めにカットされているのは徳川家康の八つ当たり by 要筐辯志
でした。
お正月休みに何をしてた？という問いかけには「おせちをいかに均等に減らすかのマネージメントをしておりました。」とチコちゃん。
斜め切りになった理由は諸説ありという断りが付いていますが、
安田大サーカスについて最後にこぼれ話。
今回は久しぶりに3人そろっての仕事だったようでクロちゃんはいかにも怪しい撮影にドッキリを疑っていたとか。
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