アンソニーデイビスがTシャツを着るのはなぜ？半袖アンダーシャツの理由は怪我予防？
NBA選手のアンソニー・デイビス(通称：AD)のトレードマークといえば一本につながった繋がり眉毛とユニフォームの下に来ている半袖のTシャツ(アンダーシャツ)。ではなぜアンソニー・デイビスはアンダーシャツを着用しているんでしょうか？その理由と一体どこのメーカーのモノなのか気になったので詳しく調べてみました。
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Tシャツ(アンダーシャツ)の理由
アンソニー・デイビスがNBAのキャリアをスタートさせたニューオーリンズ・ホーネッツ(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)時代は試合によってユニフォームの下に着用したりしなかったりとマチマチの状態で、それ以前のケンタッキー大学所属時代にも常に着用しているわけでは無かったようですが、
彼が手放せなくなった理由は、
肩の度重なる怪我の為
といわれています。
例えばこんなシーン。2014-15シーズンのニューオーリンズ・ペリカンズ時代
対シカゴ・ブルズ戦においてアリウープでダンクにいったアンソニー・デイビスはそのままリムに引っかけた手を中心に回転するようにしてコートに右肩から叩きつけられるという大きなアクシデントに見舞われることに。
相手チームの選手も思わず心配してしまうような激しいシーンで、そのままうずくまってしまった姿は痛ましいですよね。
この大きな怪我で数試合を欠場した後も何度も右肩を痛める場面があり、
この時は半袖ではなくノースリーブタイプのアンダーシャツを着ていますよね。
シュートモーション中にコンタクトしたアンソニー・デイビスはすぐに右肩を押さえてベンチに下がる事に。そのままプレー続行不可能となって奥に引っ込んでいく様子が映っていますがその他にも、
右肩の肩鎖関節(AC joint)を激しく痛めてしまい捻挫した事でクセになってしまっているようですね。
では右肩が問題なのかと言えば、実はそうではなく、アンソニー・デイビスの場合は左肩にも古傷を持っていて、
NBA1年目のルーキーイヤーだった2012-13シーズンには左肩の捻挫で数試合を欠場した事もありますし、
続く2013-14シーズンでも同様に左肩を負傷。
そして2015–16には左ひざの怪我と共に左肩の関節唇の損傷を理由にシーズン途中で半年以上の長期欠場をする事に。
この時アンソニー・デイビスはルーキーイヤーからずっと左肩の痛みを抱えながらプレーを続けていたと告白していたり。
先ほどのダンク後に床に叩き付けられたシーンでも右肩ではなく“左肩”にテーピングを施していた事でも分かりますよね。
NBA1年目からずっと「どこかでしっかり治さなくては。」と左肩の怪我を抱えつつプレーしていたそうですが、膝の怪我があった事で同じタイミングで一気に治してしまおうと決心がついたとインタビューで語っていたり。
スポンサーリンクこのように左肩にも右肩にも故障を抱えているアンソニー・デイビスにアドバイスをしたのがペリカンズのヘッドトレーナーを務めるデュエイン・ブルックス(Duane Brooks)。
それまでNFLのニューオリンズセインツのトレーナーとして活動していた経歴を持つアスレティックトレーナーがアンソニー・デイビスにオススメしたのがコンプレッションタイプのアンダーシャツ。
肩周りの筋肉や関節などの安定感を増すためにシャツを勧めたそうで、痛めた肩鎖関節を保護する為のサポーター(パッド)も付けているとか。
その為にメーカーにオーダーしてパッドが仕込める専用のポケットを作ってもらったカスタマイズ品をアンソニー・デイビスは着ているようですね。
Tシャツ(アンダーシャツ)のメーカーは？
では一体このシンプルなシャツはどこのメーカーのモノかと言うと、
スポンサーのナイキと言いたい所ですが、実は違って、
正体はAlignMedというメーカーの商品。
あのアンダーシャツの正式な商品名は「Alignmed Posture Shirt」という代物でスポーツの場面でよく使われるキネシオテーピングの働きをシャツによって再現するというコンセプトの機能性シャツですね。
アメリカ食品医薬品局(FDA)にも認証されていて、衣服というカテゴリーではなくれっきとした医療器具の一種でもあるそう。
医療器具の取り扱いになるのでスポンサーなどは関係なくどの選手も使えるようになっているとか。
メーカーの説明では他メーカーからも多く販売されているコンプレッションタイプのシャツとは違って、バンド生地をシャツに仕込んでいる事で、体のバランスの崩れを整える効果が高いとの事。
このおかげでテーピングをするよりも効率的に強く圧をかけられるので筋肉や関節の安定感はコチラのシャツの方が強く得られるという触れ込みもあったり。脱いだり着たりで済むので毎回テーピングをするよりも楽というのもメリット。
元々は怪我から回復する際のリハビリ時に着用する商品として開発したそうですが、鎖骨骨折の怪我を負ったNFLのトニー・ロモがこのシャツを着てリハビリをした所より短い期間で回復したというエピソードがあって、そこからNFLでトレーナーとして活動していたデュエイン・ブルックスがアンソニー・デイビスにもオススメしたという繋がり。
体の左右で姿勢が崩れてしまうというアスリートが抱える悪癖を修正する力に優れているというこのシャツはNBAやNFL、テニス選手など多くのアスリートの愛用者が増えていっているようで、体の不均衡が怪我に繋がるという考え方と共にスポーツ界に広がっているようですね。