東大生ランキング 東大生が選ぶ勉強になる漫画ランキングベスト20は?第1位の作品は?
21年2月16日放送のテレ朝系「林修の今でしょ!講座 特別編 東大生ランキング」では現役東大生500人がアンケートで答えた読むと勉強になると思う漫画ランキングベスト20を発表。進撃の巨人、鬼滅の刃、ワンピース、名探偵コナンはどういった点が勉強になるのか?東大生っぽい意見にも注目。
スポンサーリンク第20位~第11位
第20位 三国志
第19位 カイジシリーズ
個人的には「銀と金」は外せませんが。
第18位 ちはやふる
百人一首を使った競技かるたが題材の漫画で実写映画化もされた人気作品。
東大生からは「百人一首の知識が身に付く」「大会の描写や解説がリアルで和歌への関心が湧く」という評価。
第17位 MAJOR
第16位 ハイキュー!!
第15位 こちら葛飾区亀有公園前派出所
第14位 NARUTO ナルト
第13位 ブラック・ジャック
第12位 キングダム
古代中国の春秋戦国時代を舞台とした実写映画化もされた人気作。
基本的に史実に忠実にストーリーが進んでいくので大河ドラマとして楽しむ事も出来る点が評価された模様。
中国の歴史モノだと三国志(三国時代)が最も題材になりやすいですが、あえてあまり描かれていない春秋戦国時代を題材に選んでいるというのもミソ。
第11位 Dr.STONE
人類が滅んで文明がリセットされてしまった世界に突如放り込まれることになった高校生が文明を一から科学知識を使って復活させていくというストーリー。
設定を読むだけでいかにも東大生が好みそうな題材ですが、知的好奇心が刺激される作品という意見が多かった模様。
学習マンガ的な要素も多分に含みますが、科学への苦手意識もなくなるとか。
第10位~
第10位 SLAM DUNK スラムダンク
もはや説明不要のバスケ漫画ですが、東大生が受験勉強の際の心の支えになったと語る意外な作品。
作中に出て来る名言や格言といった言葉が受験に立ち向かう東大生の心境にがっちりハマっているとか。
例えば、
- 「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる
- お前の為にチームがあるんじゃねぇ チームの為にお前がいるんだ!!
- 最後まで…希望を捨てちゃいかん あきらめたらそこで試合終了だよ
- 左手はそえるだけ
困難に立ち向かう時に心に思い浮かぶワードは自分を奮い立たせてくれるようですね。
「左手はそえるだけ」というのは繰り返しの反復練習という受験にも通ずる金言だという意見も。
第9位 鬼滅の刃
鬼にされた妹を人間に戻すために鬼と戦う事を選ぶ少年の成長物語ですが、
東大生からすると近代史(大正時代)の勉強になるという見方もあるとか。
ちなみに東大生協でも売り上げNo1コミックだったのがこの鬼滅の刃。
大正時代の実際の生活風景や身分制度なども実はしっかり時代考証されて作品に描かれているそうで、大正時代に既にパンケーキが売られていた事が分かったり、レオタードが日本にも伝わっていた事も分かったり。
ちなみにレオタードは19世紀にフランスで活躍していたレオタールというサーカス団員をしていた人物の服装がそのネーミングの由来。
空中ブランコの曲芸師だったレオタールが来ていたコスチュームがそのままレオタードと呼ばれるようになったそうですが、これが日本に伝わったきっかけは明治4年にフランスのサーカス団が来日した事だったとか。
そして登場する鬼のモチーフも大正時代に実際に流行った疫病がネタ元。
例えば、黒死牟=黒死病(ペスト)、猗窩座=赤疱瘡(あかもがさ、はしか)を象徴していたり。
時代的にも大正は普通選挙運動、女性解放運動、大正デモクラシーと国民が自由を勝ち取った時代。
第8位 あさきゆめみし
平安時代に紫式部がかき上げた源氏物語を少女漫画化したこの名作。
主人公の光源氏を通してその時代の恋愛模様や権力闘争も学べると東大生が古文の世界観を知るのに役立つと語るこの作品。
高校の教室に古文の教材として置かれていたなんてエピソードもあったり。
源氏物語は入試でも頻出の重要課題でセンター試験や東大を含む難関大学でも出題されるほど。
東進ハイスクールで古文を教える栗原隆先生も「あさきゆめみし」の読者で、作中で描かれているセリフがそのまま東大古文で出題されていると指摘していたり。
スポンサーリンク第7位 宇宙兄弟
一般家庭で育った普通の兄弟が宇宙飛行士になる夢を実現していく物語。
JAXAやロケットの仕組みなどが詳細に描かれていて宇宙に興味を持つきっかけとしてうってつけの作品。
現代科学の粋を集めた宇宙事業を学ぶことで科学にも興味を持てるわけですね。
宇宙飛行士で東大OGの山崎直子さんはヒューストンでの訓練生時代に宇宙飛行士仲間で「宇宙兄弟」をみんなで読んでいたなんてエピソードを披露してくれたり。
これ以上無いほどの「宇宙ガチ勢」でも楽しめるほどのリアリティがあるという太鼓判。
宇宙空間に到達した途端に船内の鉛筆が浮いてくるなんて細かい描写は全て現実の出来事だとか。
現役宇宙飛行士でコチラも東大OBの野口聡一さんは「宇宙飛行士あるある」を呼び起こしてくれると語ったり。
それもこれも作者の細かい現地取材の賜物で、宇宙空間での遠隔手術のシーンなどは専門家の意見をしっかり取り入れてリアルに描写。
第6位 進撃の巨人
人を捕食する謎の巨人に支配された世界で生き抜く人類を描くディストピア作品。
社会学・民族学といった面や「正義とは何か?」という倫理を学ぶ題材にもなるという意見。
考え方の違う2つの民族による民族闘争が作中には描かれたり、巨人を倒すために外の世界に打って出る調査兵団のモチーフは世界大戦時の日本の置かれた状況に似ているなんて指摘がされることもあったり。
「互いに主張する正義が互いに正しい時=争いにならざるを得ない」という、国際情勢・民族間対立・戦争を考えるためのきっかけにもなるという漫画の読み方。
作者の諫山創先生からもコメントが寄せられ、
「このマンガの試みは冒頭、敵と被害者を単純化して見せ、読者に主人公の暴力を正当化できるように読ませる事でした。そして主人公側に感情移入したまま主人公が加害者として現れる。そこで読者によって感想が分かれるモノを描く事が理想でした。今回その部分こそを評価していただいた東大生の方々の感想に報われる思いがあります。」
との事。
第5位 はたらく細胞
細胞を擬人化するというシンプルな設定の作品は東大医学部の授業でも引き合いに出されるとか。
学習マンガの要素も強いですが、教科書よりもとっつきやすいのが漫画のメリットですよね。
作中に描かれる医学知識もとても正確に出来ているので医療関係者からも評価が高いのも見逃せないポイント。
例えば血管の構造では静脈に存在する血液の逆流防止のために備わった弁が漫画では「改札」として描かれていたり。
第4位 ONE PIECE ワンピース
海賊王を目指す主人公一味の立身出世を描いたアドベンチャー娯楽作が東大生によると地理・多様性を学べる教材になるとか。
ルフィたちが冒険で立ち寄る数々の土地は実際に世界に存在する場所をモチーフにしている事も多いそうで、
例えば、
- ウォーターセブン=イタリアの水の都・ベネチア
- 黄金都市シャンドラ=グアテマラのティカル国立公園
などなど。
それぞれの地域に根差した文化の差異が冒険するごとに描かれるという世界旅行記として読む事も出来るわけですね。
ベスト3
第3位 名探偵コナン
観察力が身に付く漫画、科学知識の勉強にもなるという意見があったり。
推理ものの作品なので犯人が仕掛ける手の込んだトリックを想像するのは思考力を養うのにもピッタリ。
謎解きイベントの企画や、書籍の出版も手掛ける東大生を中心とした謎解き制作集団「AnotherVision」でも名探偵コナンは人気の高い作品の模様。
第2位 ドラゴン桜
実写ドラマ化もされた東大受験をテーマにしたまさに受験生のバイブル的な漫画作品。
「東大入るなんて楽なもん。」というセリフはリアルに林先生も受験生に対して言うとか。
作品中には実践可能な受験テクニックも満載になっていて、
計算ミスを無くすノート&解答用紙の使い方では、
数学では解答用紙・ノートを自分で線を引いて2分割にして使うべしというテクニック。
複雑な計算式を解く時にフリースペースのままで使うと計算式が横に伸びていってしまいがちなので見た目も不格好でそこで計算ミスが起こりやすくなるのだとか。それを区切って縦書きにする事で見た目にも美しく計算ミスも起こりにくくなると。
現役東大生からしたらこの「線を引いて2分割にして使う」というのはもはや基本中の基本のようですね。
こういった受験テクニックについては、
漫画の担当編集者が東大を卒業したばかりの東大OBで、東大生への取材などを通して東大受験のリアルを描いているからこそここまでの作品に仕上がったとの事。
第1位 ドラえもん
言わずと知れた国民的漫画作品ですが「発明のヒントになる」「科学が進歩すればあのひみつ道具が現実に…?」と思わせてくれるかっこうの教材に。
さらには「お金持ちになる考え方」も学べるという意見もあって、例えばバイバインというひみつ道具は5分ごとに振りかけたモノを2倍→さらに2倍と増やしていくという液体ですが、
これは指数関数の考え方にも通ずるもので数学の授業で話題に出す先生もいるほどだとか。
シンプルに言えば増えれば増えるほどその増え方がどんどん激しくなるという事ですが、これをバイバインに当てはめると利率計算を考える基礎になったり。
利子を考えてお金を増やすという風に考えれば複利効果を使った資産運用と捉える事も可能なのでお金持ちになるにも役立つかも?というわけですね。
ちなみに、私は東大生でも何でもありませんが学びになる漫画として個人的にオススメしたいのは、
チェーザレ 破壊の創造者
これを読めば『カノッサの屈辱』がよく分かる。皇帝vs教皇の権力闘争やイタリアの複雑すぎる時代背景。
ダヴィンチ、マキャベリ、ダンテ、コロンブスなんかがキャラクターとして登場するだけでワクワク。
センゴク外伝 桶狭間戦記
戦国大名の本質とは?戦国時代を学ぶにはピッタリ。
やられ役として時として滑稽に描かれがちな今川義元のカッコ良さが師匠の太原雪斎と共に味わえる
ヒストリエ
アレキサンダー大王の時代を知るにはもってこい。
寄生獣よりこっち。
セスタスシリーズ
古代ローマの生活様式、拳闘(ボクシング)を科学的に捉える、師匠ザファルの厳しくも深い言葉という三大要素。
歴史もの、スポ根ものの複合技。
もやしもん
発酵大国日本の魅力爆発。
インハンド
科学知識満載でとにかく読んでいて知的好奇心をくすぐるエピソードが次々と。
バイオテロ、シャーガス病、新興宗教と薬物、ドーピングなどなど。
へうげもの
戦国武将ってそんな一面あったの?という新たな戦国時代の楽しみ方。
鬼灯の冷徹
閻魔様とお地蔵様が同一人物だってこのマンガで学びました。
東洋思想を知るきっかけにも。
以上「林修の今でしょ!講座 特別編 東大生ランキング」から現役東大生500人が選ぶ勉強になる漫画ランキングベスト20についてでした。