スケートリンクの作り方の仕組みは?一度割るのはなぜ?チコちゃんに叱られる
21年2月19日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『スケートリンクはどうやって凍らせている?』という疑問。冷たい環境を作って一気に水を凍らせているかと思いきや、実は地道な作り方でスケートリンクは張られているとか。その工程をドキュメント72時間のパロディ、チコメント72時間に乗せて本家ナレーション吹石一恵さんの声ともに解説する事に。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】谷中敦、黒島結菜
【VTRゲスト】吹石一恵(ナレーション)
スケートリンクはどうやって凍らせている?
2問目の指名は、
この中で一番、すべるのが得意なステキな大人ってだーれ?
特に理由もなく回答者は谷中敦さんに。
スケート場はカチコチに凍っているという話題を出すチコちゃんですが、
ここでチコちゃんの疑問は、
スケートリンクはどうやって凍らせているの?
凍りやすい環境を作っているからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
チコちゃんの答えは、
とんでもなく長い時間ホースで水をまいて凍らせている
解説はスケートリンク制作に携わる正木友康さん。
長い時間という事でスケートリンクが出来るまでの72時間に密着する事に。
ん?72時間?ということで「チコメント 72時間」というタイトルのドキュメント72時間のパロディがスタート。
ナレーションは本家通りに吹石一恵さんが担当。
今回の舞台は埼玉県川口市にあるスケート場。夏はプールとして楽しまれる場所が冬にはスケート場に変身。
まずは水が漏れないように氷を張るエリアの高さを水平に保ち、防水シートをかぶせる作業から。この時点で既に作業時間は25時間ほど経過。
続いて出番になるのがリンクづくりの主役となる冷却管。太さは大体1cm弱。
2000本以上の冷却管をリンクにどんどん敷き詰めていきます。
冷却管に流れるのはマイナスの氷点下でも凍らない不凍液。
不凍液をマイナス15℃まで冷やして冷却管に循環させて氷づくりをスタートしますが、その前に冷却管が均等な隙間を持ってキレイに並ぶように整列させる作業。こうしないと凍る速度が変わってしまうので綺麗なスケートリンクが出来ないんだそう。
整列が終わると不凍液を流して冷たいフロアが出来上がります。この日からは気温が下がる夕方からの作業に。
スポンサーリンクここから行うのはひたすらホースで水を撒く手作業。
一回の水撒きで大体0.3mmほどの氷の層を作り、それを何度も繰り返して徐々に厚い氷の層にしていく地道な作業。
こうする事で綺麗で透明な、より溶けにくい頑丈なリンクが生まれる事に。
一気に凍らせてしまうと空気などが中に入って不均等な溶けやすい氷になってしまうんだとか。
気温2℃の中で水を撒いては30分ほど待機して氷の層が出来るのを待ち、また水を撒き…を作業員複数で交代しながらひたすら繰り返し。
夕方から朝にかけて夜通し作業を行い、層が出来上がって来ると徐々に水を撒く量も増やして調整。
そして72時間が経過してリンクも完成して見事にエンディングかと思いきや…。
「全然まだですね。」という衝撃的な一言。
最低でもスケートリンクの層の厚さは5cm以上必要だそうで、72時間経過時点でまだ2.5cmほどという完成度。
「スケートリンク作りは72時間で終わらなかった。」という吹石一恵さんの優しいナレーションで終了w
というわけでコチラが結論。
スケートリンクはとんでもなく長い時間ホースで水をまいて凍らせている
でしたが、
通常であれば解説役の先生からチコちゃんへの問いかけがあって終わりのハズですが、今回は解答編の後すぐにスタジオに戻って来るというトリッキーな展開に。
チコちゃん「気になる?見たいですか?完成を?」
当然見たいという回答者一堂なので再度VTRスタート。
といっても同じ作業工程が延々と続くだけですが、途中で取材担当のディレクターさんが水撒き作業を手伝ったりしつつ100時間経過時点でやっと氷の厚みは5.5cmに。
ここで行うのは専用の作業車(製氷車)をリンクに走らせて「氷を割る」作業工程。
重みで負荷を加えて氷を割ってやることで、その割れ目にさらに水を撒いて凍らせて氷の密度を上げてより頑丈にしていく大切な作業。
そういえばスケートリンクって一度ヒビが入ったような割れた跡があるのが気になりませんか?実はこの製氷作業によってわざと入れたヒビだったんですね。
表面をチェックしてようやくスケートリンク完成。
結局+33時間を追加して105時間で終了。
リンク完成後に初めに滑らせてほしいというディレクターのお願いに快くOKを出してくださったので、意を決してリンクへ。気分は出番前のフィギュアスケート選手。イヤホンで音楽を聴きつつ、ウォームアップも入念に。
ところが全然滑れなくて転んでオチという何とも…な結果に。
吹石一恵ナレーション「滑れへんのかい。」
優しいツッコミで終了w
というわけで改めてコチラが結論、
スケートリンクは100時間以上かけた地道な作業で水をまいて凍らせている
でした。
凍らせたいものは?という問いかけには「今のディレクターよ。もう。」チコちゃん。
最後のツッコミの一言は吹石一恵さんの是非関西弁でツッコミたいという要望で実現したとか。
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