関ジャム プロ48人が選ぶ2000-2020の歴代J-POP名曲ランキングベスト50&第1位は?人気とは違うプロの評価
21年3月3日のテレ朝系「関ジャム J-POP20年史2000年~2020年 プロが選んだ最強の名曲ベスト30」では音楽業界のプロ48人が選ぶ過去20年間の歴代J-POP名曲ランキングベスト30(おまけで50位まで)を発表。人気ランキング、売上ランキングとは違うアーティスト・作曲家・作詞家などプロ目線の選曲基準とは?
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ランキング集計方法
ゴールデンSPで紹介される「総合ランキングベスト30」の集計方法は、
2000年~2020年にリリースされた曲から選者それぞれが自由に30曲を選出。
順位に合わせてポイントを集計 (1位30ポイント、2位29ポイント…29位2pt、30位1pt)。
プロの選者48人のポイントを総合してランキング作成。
第50位~第31位
メインとなる最強J-POP名曲ランキングベスト30の前にオマケとして第50位から発表。
第50位 手嶌葵『テルーの唄』
第49位 Mr.Children『Sign』
第48位 Greeen『キセキ』
第47位 YUI『CHE.R.RY』
第46位 きゃりーぱみゅぱみゅ『つけまつける』
第45位 RADWIMPS『前前前世』
第44位 秋川雅史『千の風になって』
第43位 西野カナ『トリセツ』
第42位 スキマスイッチ『全力少年』
第41位 RIP SLYME『楽園ベイベー』
第40位 Bank Band with Salyu『to U』
第39位 ゴールデンボンバー『女々しくて』
第38位 木村カエラ『Butterfly』
第37位 宇多田ヒカル『Can You Keep A Secret?』
第36位 桑田佳祐『白い恋人達』
第35位 SEKAI NO OWARI『Dragon Night』
第34位 ももいろクローバー『行くぜっ!怪盗少女』
第33位 星野源『SUN』
第32位 AI『Story』
第31位 椎名林檎『罪と罰』
第30位~第21位
第30位 B’z『ultra soul』
「誰が歌ってもサビの最後にはハイ!って言えちゃう無敵感。サビのコード進行は他のヒットソングで類を見ない。」
「イントロでサビのメロディーを弾くギターが特徴的でめちゃくちゃカッコイイ。」
第29位 ピコ太郎『PPAP』
「いやもうこれは文句なしです。革命。」
「こんなに簡単な英語が実は世界に通じるフレーズだったと知り驚愕です。」
「何がヒットするのかは誰もが全く読めないという事を知らしめた曲。」
第28位 Mr.Children『HERO』
「メロディー・歌い方全てが完璧。」
「一言一句逃したくないほどの歌詞。」
「人生という長く深い映画を見ているよう。」
「残酷さと優しさ、臆病さと勇気、相反する要素がコントラスト強くなく良い塩梅で落とし込まれている。」
「数あるミスチルの名曲の中で感情の丸裸感が突出している。」
第27位 夏川りみ『涙そうそう』
「50年後、100年後も歌い継ぎたい名曲。詠み人知らずになるような1000年後にも残って欲しい。」
「今や沖縄を越えてアジアを代表する楽曲。」
第26位 Superfly『愛をこめて花束を』
「誰もが共感できる歌詞と圧巻の歌唱力。」
「1960年~1970年代のロックとJ-POPとの理想的な融合を実現。」
「メロと歌詞の親和性+圧倒的な歌唱。『花束を』の『は~』で張り上げる所が印象的。」
スポンサーリンク第25位 元ちとせ『ワダツミの木』
「歌姫が作り上げた唯一無二の世界。」
「人々に驚きと感動を与えた名曲。」
「声だけで人の怒りや悲しみを鎮めるような癒しが出ているスゴいシンガーだなと感じました。」
第24位 サカナクション『宝島』
「もはや芸術と言える名曲。」
「緩急の付け方が素晴らしく、何度聴いても飽きない。」
「歌詞の中身なんて二の次、永遠にリピートしてしまった。」
「レトロでノスタルジックな要素と同時に新しい音楽を生み出す事への探求心も同時に感じさせてくれる。」
第23位 星野源『恋』
「ポップミュージックのツボをついた名曲。」
「新しい男性ボーカルのスタイルを示した楽曲。」
「音楽的には複雑で難しい事をあくまでJ-POPの文脈にのせてやってのけ、これで国民的音楽になるセンスに脱帽です。」
「キャッチーな歌のメロディーと今の時代の空気感を的確に捉えた歌詞。」
「声を最大限に活かすために計算しつくされたアレンジとミックスの音像も本当に素晴らしい。」
「オシャレなジャズ・コードがポップでカッコイイ。」
第22位 ゲスの極み乙女。『私以外私じゃないの』
「天才の存在を世に知らしめた一曲。」
「本当に聴くたびに変な曲だなぁと思ってハマります。」
「4分弱の曲中に様々なジャンルの要素が凝縮、散りばめられてる。」「曲全体に難しい技術が散りばめられているのにそれを聴きやすいポップに仕上げる川谷絵音の衝撃作。」
「YOASOBIやヨルシカなど、ネット発アーティストへの架け橋になったと思う。」
川谷絵音本人曰く、演歌の冒頭前フリのような2段階のイントロを意識して作られたとか。
第21位 SMAP『らいおんハート』
「数多くの素晴らしいSMAP作品の中でも、アイドルが歌うラブソングというジャンルを超え大人になっても歌えるラブソングにまで到達した珠玉の名曲だと思います。」
「こういう芯の太い作曲をしたいなといつも思います。」
第20位~第11位
第20位 宇多田ヒカル『traveling』
「職業作家では思いつかない天才のセンスが凝縮された一曲。」
「十代にして日本の音楽地図を一瞬で変えてしまった彼女によるハイパー・ポップ・トラック。」
「当時、テクノやハウスミュージックが流行っていたが、それらのジャンルと印象の違う宇多田ヒカルがこういう曲をやる事が新鮮で衝撃的でした。」
「独特な韻を踏んだリリックや疾走感溢れる完成度の高い曲。」
第19位 あいみょん『マリーゴールド』
「次世代の音楽のあり方を示してくれた一曲。」
「親世代にはどこか懐かしく、子ども世代には逆に新鮮に聞こえる。」
「青春をギュッと詰め込んだ大名曲。」
「耳馴染のあるコード進行が元になっていますが、あいみょんちゃんの声と歌詞の世界観で新しい音楽に生まれ変わっています。」
あいみょん本人は作詞と作曲を同時進行で「喋りながら作っていく」のが自分の独自スタイルと発言していたり。
第18位 レミオロメン『粉雪』
「こんな曲いつか作れたら本望。」「切ないメロデイー・シンプル・真似したくなる。僕が思う売れる要素を完璧に満たしている。曲だけでなく、歌&演奏のエモーションもいい。」
「どうすれば音楽がヒットするのかを考えるけど、やっぱり『良い曲だったらヒットする』と改めて思わせられる曲。」
「粉雪で始まり、サビでも粉雪。ララライとかキャッチーな言葉もあり、なお売れ線の曲。」
第17位 米津玄師『Lemon』
「小説のような詩に引き込まれます。」
「リズムの崩し方や歌詞の乗せ方に類稀なる個性が。」
「この曲のヒット以前と以後で日本の音楽レベルは格段に上がったのでは…。YouTubeなどで音楽を聴く世代はイントロを飛ばして聴く人も多いので『再生した瞬間から“歌”が続いていく』というこの曲の構成は世の中の音楽の聴き方が変わりゆく中で、沢山の人に届いた一つの要因かもしれません。」
スポンサーリンク第16位 キリンジ『エイリアンズ』
「世界に誇るべき曲。」
「今なお、好きな曲。コードがジャジーですが、とてもキャッチー。自分が良いと思ったものや、頭に聴こえて来たものを信じて形にしていっていいんだと、勝手に背中を押してもらってます。」
「物悲しさがひたすらに美しい名バラード。間違いなくJ-POPの価値を高めた一曲。」
プロの耳をもってしても耳コピし辛い、分析し辛い難解な曲との事。そしてそれが美しさの要因にも。
第15位 平井堅『瞳をとじて』
「最初から最後まで一音たりとも無駄が無い。」
「このサビが出てきたら勝ちみたいな所ある芯の太いメロディー。」
「数ある映画タイアップ曲の中でも断トツに映画との親和性を生んでいる。バラードのお手本のような曲。曲単体も素晴らしいですし、映画タイアップ曲として、自分と作品、その両方にある普遍性が奇跡的なバランスで紡がれています。だからこそ今でも沢山の人に愛されているのだと思います。」
第14位 Perfume『ポリリズム』
「腰が砕けるほどの衝撃を受けた。」
「サウンド、メッセージ共に『これぞクールジャパン』というイメージを拡散した大名曲。」
「J-POの範疇からすればあまりに攻めた手法とサウンドを導入し、それまでナシだったものをアリにした。プロデューサー中田ヤスタカの開けた扉だと思っています。」
第13位 中島美嘉『雪の華』
「老若男女、国籍を超えて幅広い人たちの心の中で生き続けている名曲。」
「純日本的な美しさを包括するバラード。サビ終盤に出て来るコード一つで楽曲の印象がグッと引き締まり、切ない中に明るさや希望が感じられる。」
「1番ピアノバラード、2番ロックバラードと見事に変化。」
「中学の時に好きだった人がカラオケで歌っていたから。」というアホみたいな理由を挙げた岡崎体育も。
第12位 椎名林檎『ギブス』
「17歳で作ったと言われる至極のバラード。『写真になっちゃえば古くなる』と言い放つ10代の刹那感、グッときます。」
「恋愛の儚さ、美しさをとても感じる曲。」
「彼女の曲の中でも破壊力があった。すごくノイズも入っているし激しい曲。“それまでの感覚だとポップじゃなかったもの”をポップにした。」
「歌詞はとてもストレートな女性の恋心なんです。それなのに『強さ』や『儚さ』、強いては『狂愛』まで同時に感じてしまうのは何なんでしょう?」
第11位 AKB48『恋するフォーチュンクッキー』
「全ての世代に浸透するメロディー。久しぶりに国民的と呼ばれる楽曲が生まれた印象。楽曲が流石の構成美でAKB48とのマッチングが意外でもあり新鮮だった。」
「王道アイドルソングの固定概念を吹き飛ばした。」
「イントロが鳴った瞬間に醸し出される絶妙な懐かしさと新しさが衝撃。老若男女誰もが歌えるヒット曲がどんどん減少していく中で、この大ヒットは音楽シーンに大きな風穴を開けたように思います。」
踊ってみた、歌ってみたといった二次創作も多く行われて社会現象にもなったという点が高く評価されてランクイン。
第10位~第6位
第10位 平原綾香『Jupiter』
「世界的クラシックの名曲に日本語歌詞を乗せ堂々と歌う姿に圧倒。」
「どの国でカバーされてもおかしくない作品が日本で生まれたのが素晴らしい。」
「ベートーヴェンの交響曲のような楽曲の構成力。」
「聞き馴染の深いメロディーと透明感のある歌声のマッチングが絶妙。サビでオクターブが違う同じメロディーの声を重ねる技は斬新でした。」
音大でサックスを専攻していたという経歴を持つ平原綾香ならではの楽器で培ったブレスコントロールが声の響かせ方、歌唱に活きているのではないかというプロの分析。
スポンサーリンク第9位 森山直太朗『さくら (独唱)』
「男性の裏声歌唱の素晴らしさを世に知らしめた。」
「100年も200年も受け継がれていく様な秀歌。」
「デビュー2作目で桜ソングの歴史を塗り替えた傑作。」
「さくらというものをジャンルにした一曲。」
「2000年代にあった、タイトルにさくらが付いた曲ブームの原点。」
「歌とピアノだけ、全てを削ぎ落した事で表現される力強い歌声。」
「歌詞にとてもとても力があり、希望に満ちている。そして印象的なサビが繰り返され感動を生む名曲に。」
第8位 YOASOBI『夜に駆ける』
「人間の歌いやすさを優先しない複雑、しかし心を打つメロディー。」
「プロデューサーとシンガーという組み合わせの強みが最大限に発揮された一曲。」
「なんといっても気持ちが良い。疾走感のあるテンポもそうですが、エッジと温もりと両方が混在している音作りに感じます。そしてikuraさんのボーカルも無感情と感情が混在していて聴き手によってどの角度からも受け取れる曲になっていると思います。」
「言葉数が多いのに何を言っているのか分かるのは自然なイントネーションの言葉を乗せているから。」
「パソコン1つで作ったAyase氏のセンスに脱帽。」
Ayase本人の証言によると、曲に入っている生楽器はギターのみですがその音はカラオケ屋さんのフリータイムを使い、友人に弾いてもらって録音したものだったとか。
第7位 Foorin『パプリカ』
「説明し過ぎない歌詞に凄さがある。」
「様々な音楽的要素があるのに子どもがすぐに口ずさめるのが何よりも凄い。」
「子ども向けてありながら親世代にも刺さるメロディー。」
「どの瞬間で聴いても胸に刺さる本物のライフミュージック。子どもが歌うからこそ魅力が引き立つ、老若男女に強く訴える名曲。」
「米津玄師の作詞家としての視点に感嘆。パプリカにも花が咲くのか!という何とも素朴で新しいステキな発見を日本中にもたらしてくれた発明と言っても過言ではない名曲だと思います。」
「日本人にしか作れない和風のアプローチに脱帽。」
第6位 サザンオールスターズ『TSUNAMI』
「どの部分を切り取っても絵になる最高のバラード曲。」
「100年後に残ると思う。」
「こんな曲が書けたらと思ってしまう曲。Bメロからのコードと歌詞がちゃんと彷徨っているが、Bメロ折り返しからサビに向けて全てが解放されていく。そして伸びるメロディーのサビ。全ての年代が歌いたいと思える素晴らしいバラードです。」
「日本語の発音を大切にした言葉の乗せ方は桑田さんの発明。」
ベスト5
第5位 King Gnu『白日』
「音楽的に世界を目指せるバンドの最先端の存在。」
「オーケストラのように緻密に組まれた底なしの魅力を湛える曲。神秘的な歌い出しに心を連れ去られます。」
「この曲における声の使い方、それが既に画期的。」
「才能だけでなく、鍛錬と教養の上に成り立っている。」
「クラシック出身だけある上品なボイシング。一方、二人のボーカルがいる事によって音域を無視したメロディーと複雑な譜割り、破壊的なアレンジ。2020年代の音楽シーンを引っ張っていく人たちだと感じます。」
いきものがかり水野から「同世代だったら(音楽を)辞めていたと思います。」という発言も。
スポンサーリンク第4位 BUMP OF CHICKEN『天体観測』
「青春ソングの決定版。見えないモノを探してもがく日々、遥か彼方を憧れを持って見上げる視線、闇の中で光って消えていく『いま』、友情と別れ。これらの要素が天体観測というモチーフの中に完璧に落とし込まれています。初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れません。」
「21世紀のJ-RockBandの基準を作った曲。」
「次の世代のアーティストの『独創性』に影響を与え続けている。」
「好きとか、愛してるとか一切言ってないのに強い愛しか感じません。聴く度に時を超えて胸を穿つ名曲。」
「これ以降のバンドサウンドの構築の基準となった。」
「圧倒的な新しさと瑞々しい輝きを放っていた。」
プロ3人が第1位に選曲。
川谷絵音をして「今いる若いバンド全てが影響を受けている」と言わしめたBUMP OF CHICKENの大ヒット曲が総合ランキング第4位。
第3位 MISIA『Everything』
「日本ポップス史に残る至極のラブソング。」
「2000年代最高峰のバラードナンバー。」
「何年経っても新鮮なメロディーと歌詞と唯一無二のボーカル力。」
「今後の一つのお手本となりました。」
「歌、歌詞、メロディー、オケ、全てにおいて完璧。もはや芸術作品とも言える楽曲。」
「この曲をきっかけにR&Bやブラックミュージックというジャンルの音楽が、より幅広く日本中のリスナーに親しまれるようになったと思います。」
第2位 SMAP『世界に一つだけの花』
「全ての人に刺さる最強の1フレーズ。」
「歌と向き合う努力をする時のヒントとして『あったらいいな』という要素が全て詰まっている。」
「名曲は、文字通り永遠だ、と感じる曲。」
「親子で歌って、親子で踊って、世代を超えて音楽の喜びを分かち合える。それこそがポップスの使命であり、美しさ。」
「平成を代表するスタンダード曲。ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワンというフレーズはちょうど2000年代に入って今に至るまでの時代の価値観がこれ以上なく浮き彫りにされています。あの頃の空気感を表すものとしてこれから何度も参照されるのではないでしょうか。」
第1位 Official髭男dism『Pretender』
「J-POPの金字塔。」
「J-POPの気持ちの良い要素が満載。」
「非の打ち所がないメロディー、歌詞、アレンジ、歌唱、演奏。どこを取っても超一級品の最高レベル。」
「名曲を生み出す打率が圧倒的。2020年以降に日本の音楽シーンに登場した最高最強のバンドマン。」
「歌詞で描かれる“未練”に注目。こんなに美しい未練は今まで見たことが無い。『とても綺麗だ』に至るまでの心の葛藤も生々しく魅力的に響きました。」
YOASOBIのAyaseが注目したのが、
「嫉妬してしまうほど大好きな楽曲。サビの頭にはメロディーがなく、休符なのがスゴいと思っていて、直前の『グッバイ』で全てを持って行ってるというこのメロディーワーク、本当に痺れました。」
20人以上の音楽業界のプロたちが揃いも揃って選曲している圧倒的な支持率で第1位獲得という結果に。
コチラが改めて最強J-POP名曲ランキングベスト30の曲リスト。
以上「関ジャム J-POP20年史2000年~2020年 プロが選んだ最強の名曲ベスト30」からプロ48人が選ぶ2000-2020の歴代J-POP名曲ランキングについてでした。
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