ランニングで音楽を聴く効果は?メリットやおすすめ曲は?チコちゃんに叱られる
21年3月26日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『なぜ走っている人はやたらと音楽を聴いている?』という疑問。実は疲労感を低減させてより長く運動を継続できる効果があるそうで、研究者によるシチュエーション別おすすめ曲についても合わせて解説。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】大竹まことさん、生見愛瑠(めるる)
【VTRゲスト】なし
なぜ走っている人はやたらと音楽を聴いている?
冒頭は初登場のめるること生見愛瑠さんと、
今回で16回目の登場で最多出演記録更新中のシティボーイズ1号こと大竹まことさんの紹介から。
チコちゃん「20回出演いただくと引退でございます。」
大竹まこと「引退なの?次からは大竹とこまっていう名前で。」
“常滑川まこと”の名義も持っている大竹まことさんw
出演についてあんまり乗り気じゃないようですが、本心を聞くと「ちょっと出たい…。」と裏腹なお答え。
オープニングはこの辺で1問目の指名は、
この中で一番、走る姿がカッコいいステキな大人ってだーれ?
回答者はめるるさんに。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで走っている人はやたらと音楽を聴いてるの?
走るリズムを整えるため、気分を上げるためという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
岡村さんに聞いてみると、口元に正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「つまんねーヤツだな~。」
一般の方にも疑問をぶつけてみると、時間が経つのが早く感じる、集中するためという答えが返って来ますがさて?
というわけでチコちゃんの答えは、
音楽が脳からのSOSをかき消してくれるから
解説は神戸学院大学の河瀬諭准教授。
音楽には運動時に感じる疲労感やツライという気持ちをかき消してくれる作用がある事が研究で分かっているとか。
運動をする事で発汗したり、心拍数が上がり、これよって脳が疲労を認識するとSOSのサインを出し、この時初めて人間は「疲れた…」と感じるのが基本的なメカニズムですが、
そこに音楽が作用すると脳内でドーパミンなどお快楽物質が分泌され、楽しさや喜びの感情が発現。
この快楽物質にはSOSのサインを感じにくくさせるので一時的に疲労感を軽減する効果があると考えられているとか。
オーストラリアで行われたランニング比較実験では音楽を聴きながら走った方が疲れを感じるまでの時間を20%も延長できたという結果に。
つまり、音楽によって引き起こされる喜びや楽しさは脳からのSOSを一時的に消し、運動能力を引き上げるというわけですね。
さらに音楽が運動にもたらす効果はさらにあるそうでそれが、
引き込み現象。
引き込み現象とは不意に流れて来た音楽などのリズムについ合わせてしまう人間の習性の事。
一般的には1分間に120拍前後の曲が最も心地よく感じるリズムだそうでウォーキングには最適。
このリズムを持つ有名な曲だと、
- AKB48『恋するフォーチュンクッキー』
- ボン・ジョヴィ『It’s My Life』
などがおよそ120拍。
また、音の種類も大事な要素だそうで、
体をつい動かしたくなるようなノリノリの音楽=グルーヴ感のある音楽
であればあるほどり体を動かしたくなり、より楽しさも感じるとの事。
研究では最もグルーヴ感のある曲とされたのが、スティーヴィー・ワンダー『Superstition』なんだとか。
音の種類、リズム、テンポなどの要素が絡み合って思わず体を動かしたくなるようなグルーヴ感が生まれると。
スポンサーリンクここでシチュエーション別に河瀬先生おすすめの音楽を紹介。
運動前に聴いてパフォーマンス向上 – ベルディ『レクイエム 怒りの日』
一般的にテンポが速く音が大きい曲を聴くと心拍数や呼吸数が上昇する傾向にあるそうで、体を動かすためのウォーミングアップには最適。
テンポが一定でコーラスが含まれている曲はより体が動かしたくなる要素の一つとも。
ドライブ中に聴いて安全運転 – ザ・ビートルズ『Yesterday』
ゆったりとした穏やかな曲は運転が荒っぽくなりにくい効果があるとか。
心拍数や血圧が上がりにくいテンポや穏やかな曲調が精神を落ち着かせる事で冷静な判断につながり安全運転に。
これは何となく分かる気がしますよね。
乱暴な運転をする車って大抵、激しい音楽がかかっていたり。
朝寝坊でいつもより速く歩きたい時 – いきものがかり『じょいふる』
走りや歩きのテンポは音楽に強く影響されるのがテンポが速い曲をかけると自然と早歩きに。
さらに前向きで明るい曲調が気持ちを向上させる効果も。
他には、
一緒にダンスすると仲良くなれるかもしれない曲 – EXILE『Rising Sun』
窓の拭き掃除がはかどるかもしれない曲 – 阿波踊りの曲
なんておすすめもあったり。
ちなみにチコちゃんの曲『叱られたい!』は180拍のアップテンポなのでウォーミングには速すぎて適さず、肩たたきのリズムには最適だと河瀬先生。
というわけでコチラが結論。
走っている人がやたらと音楽を聴いているのは音楽が脳からのSOSをかき消してくれるから
でした。
SOSを出すのはどんな時?という質問には「白髪交じりの初老の人が解答席を降りてきた時。」とチコちゃん。
チコちゃんの方が誘ったので素早くその通りに降りて来る大竹まことさんw
そんなわけでランニング中に音楽を聴くメリットは大きそうですが、あくまで周囲の安全が確保できる場合に限りですね。
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