NHKあさイチ マスク不調改善SP マスク頭痛は2タイプに分けて改善!ストレッチのやり方は?
21年4月21日放送のNHK「あさイチ マスクシンドローム 頭痛・だるさ・息苦しさよサラバ!マスク不調改善スペシャル」ではマスク生活で起こるマスク頭痛を2タイプに分けて紹介。症状の見分け方や緊張型頭痛と片頭痛について対処法が異なるという事で、医師が指導する改善方法、セルフストレッチのやり方を合わせてご紹介。
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マスク頭痛
実はマスクによる頭痛は全世界的に報告例が多数に上っているそうで、
2020年にドイツで18歳未満の子ども2万6千人を対象にしたアンケート調査では53%と半数以上がマスク頭痛を感じていると答えていたとか。
これは日本でも例外ではなく、
日本頭痛学会の指導医である丹羽潔先生によると頭痛で来院する患者の半数以上がマスク頭痛であると感じているとの事。
さらに、元々頭痛持ちの人はマスクでさらに頭痛が悪化して来院回数が増えたり、市販薬で何とかカバーしていた患者が耐えられなくなって病院を頼るというケースも増えているそう。
実感としては2倍~3倍を超えているというのが丹羽先生の感想。
診断としてあるのが「緊張型頭痛」。
緊張型頭痛の特徴は痛みというよりも頭がすっきりしない感覚。そしてその状態が朝からずっと長い時間続くのも特徴。
- 頭を締め付けられるような痛み
- 長時間持続
- 動くと痛みが軽減
- 痛みは頭部全体や後頭部
マスクをすると顔の筋肉を動かさない(顔の表情筋を使わない)のがその原因として考えられると丹羽先生。
マスクにより顔の筋肉、小頬骨筋、大頬骨筋のコリが最初に起こり、そこから派生して顎の咬筋や頭を支える胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋にもコリが生じ、最終的に側頭筋などの頭への筋肉へ悪影響が出て緊張型頭痛が起こるというメカニズム。
筋肉の疲労物質が溜まると乳酸も溜まり、プロスタグランジンという痛み成分が出て来るのでこれが頭痛を引き起こす犯人。
そこで頭痛薬や鎮痛剤以外でもセルフケアできる方法として丹羽先生が指導しているのが、
指を使って顔・首・肩の筋肉をほぐす
という方法。
【頬のストレッチ】
ポイントは筋肉が温まっている入浴中やお風呂上がりに行う事。
【耳後ろのストレッチ】
【肩のストレッチ】
この他に緊張型頭痛の対処法としては、
- 正しい姿勢(腰を伸ばした姿勢)をキープして背中の脊柱起立筋の負担を軽減する
- 枕が高すぎる可能性があるので低い枕を使う
との事。
スポンサーリンクマスクと片頭痛
さらに緊張型頭痛とは違う頭痛タイプもマスクによって起こるようで、それが女性に多いといわれる片頭痛。
片頭痛の特徴は、
- ズキズキと脈打つように痛む
- 発作的に発生
- 動くと痛みが悪化
- 頭部の片側または両側、目の奥が痛む
原因として考えられるのがマスクの中で自分の吐いた息を吸ってしまう事。
すると血中の二酸化炭素濃度が上がってしまい片頭痛の原因に。
二酸化炭素というのはアルコールと同じように血管を広げる作用があるそうで、二酸化炭素濃度が上がると頭の血管も拡張。
この時に起こる痛みを血管痛といい、痛みの度合いとしてはかなり強い痛み。
また、周囲の神経も刺激するので神経痛と血管痛が合わさって吐くほどの激痛に。
片頭痛タイプのセルフケアとしては、
- マスクをずっと着けている人は定期的にマスクを外して30秒ほど息を整える
- 冷たい物を首の左右の頸動脈に当てる
- コーヒー、緑茶など1日200mg以内のカフェインを摂る
という方法があるそう。
マスクをしていると定期的に換気が必要というわけですね。周囲に人がいなければ外してしまっても大丈夫そうですし。
コーヒーであれば目安としては2杯ほど。カフェインには血管収縮作用があるのであくまで飲み過ぎないように注意しつつほどほどに取り入れるのが良さそうです。
大量に飲んでしまう人は、カフェインの作用が体から抜けたタイミングでリバウンドのように血管が広がるのでそれはそれで片頭痛の原因にもなるという警鐘も。コーヒー好きの人は飲む量に要注意ですね。
スポンサーリンクすぐ受診する頭痛
ここまで緊張型頭痛と片頭痛を紹介しましたが、
万が一以下の症状があった場合はためらわずにすぐに病院を受診しましょう。
- バットで殴られたような激痛 → くも膜下出血
- 頭がガンガン痛み38度以上の高熱が続く → 髄膜炎
- 頭痛の他に言葉や手足の不自由がある → 脳血管障害
それぞれ命にかかわる恐れのある病気の可能性が疑われるのですぐに医療機関へ。
以上「あさイチ マスクシンドローム 頭痛・だるさ・息苦しさよサラバ!マスク不調改善スペシャル」のマスク頭痛についての特集でした。
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