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たわし(束子)はなぜ亀の子?亀の形の歴史や名前の由来は?チコちゃんに叱られる


21年4月24日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『なぜたわしは亀みたいな形?』というモノの成り立ちに関する疑問。亀のような形をしている事から亀の子束子というネーミングになったあのたわし。その誕生のきっかけには前身となる靴拭きマットだったり、発明者の妻のある行動が関係していたり?

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ゲスト出演者

【ゲスト】東野幸治、田中美佐子

【VTRゲスト】橋本じゅん、石田ひかり

なぜたわしは亀みたいな形?

2問目の指名は、

この中で一番、お掃除が上手できれい好きな大人ってだーれ?

田中美佐子さんが回答者に。

亀みたいな形のたわしを話題にするチコちゃんですが、

ここでチコちゃんの疑問は、

なんでたわしは亀みたいな形をしているの?

棒状のものを曲げて作ったらたまたま亀のような姿になったという答えで、チコちゃんが聞きたいのはそのきっかけ。

棒状だと角を掃除できないからと続けて答える田中美佐子さんですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

イライラした人が棒状たわしをグッと曲げた所、使いやすかったからという答えも出ていますが果たして?

田中美佐子さんは犬の遺伝子はバリエーションが豊富という答えですがこの答えも不正解。

というわけでチコちゃんの答えは、

妻が障子のサンを掃除したから

解説は創業113年のたわしメーカー「亀の子束子」の社長、西尾智浩さん。

実は西野社長はかつてはプロのミュージシャンとして浜崎あゆみさんやT.M.Revolutionさん、ZIGGYさんなどのサポートメンバーとして演奏した事もあるという人物。しっかりメディアにもバックバンドで出演したり。

そもそもあの亀のような形のたわしを生み出したのは西尾社長の曽祖父にあたる西尾正左衛門(しょうざえもん)さん。

始まるのはNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「タワシの女房 ~亀の子たわし誕生物語~」。

今から110年以上前、明治40年(1907年)ごろ、家業で縄を作っていた西尾正左衛門(演:橋本じゅん)とその妻である西尾やす(演:石田ひかり)。

しかしその生活は決して豊かと言えるものではなく、当時の回顧録には一獲千金を夢に見て日々考えを巡らせていたという本人による記録も残してあるほど。

そして、当時はワラなどを簡単に束ねた形がたわしのスタンダードで、たわし(束子)はなぜ亀の子?亀の子束子より前のたわしの形 チコちゃんに叱られる

正左衛門が作っていたのは主に生垣などを結ぶ際に使われていたシュロの縄。

明治時代に入って人々の生活が西洋化して行く中で正左衛門は何か新しいモノを作り出せばきっと儲けられるハズと思い立ち、

縄の原料だったシュロを針金で巻いたアイデア商品、靴拭きマットを新規開発。たわし(束子)はなぜ亀の子?亀の子束子の誕生のきっかけの一つ、靴拭きマット チコちゃんに叱られる

当時は履物が草履から靴に変わっていった時代だった事でこの靴拭きマットはヒット商品に。

ところが販売成績は順風満帆とはいかず、踏むとマットが潰れてしまうという悪評がたったことで返品が徐々に増えるという悪い流れに。

シュロは繊維が柔らかくて、踏むと毛先が潰れてすぐにダメになってしまったんですね。

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そして迎えた年末。

解決策に頭を抱えつつも年末の大掃除に励む西尾夫婦。

そこで妻が手にしていたのは返品された靴拭きマットから取られた一本の棒状の毛束。

それを使って障子のサンを綺麗にする光景を目にした瞬間に正左衛門は妻の元へと駆け寄り大喜び。

手に持って使う掃除道具に転用する事で力がかかり過ぎてすぐに繊維が潰れるというデメリットを解消しつつ新規商品開発にもつなげるというアイデア。

妻に商品テストをお願いしつつ、開発を進める正左衛門。

妻の手を参考にしてたわしの大きさやシュロの繊維の長さ、持った時の感触など試作を繰り返す日々。

そして明治40年(1907年)、女性の手にもしっかり収まるサイズのたわしが完成。

釜にこびりついたお米も綺麗に落ちる新型たわしがここに誕生。

さらにそこに居合わせた愛息が「何かそれ亀みたいだね。」と発した事で亀の子束子というネーミングも決定。

これで商売は遂に軌道に乗る!かと思いきや…。

それまで見たことも無いたわしの姿にピンと来ない人々からはそっぽを向かれるという非常事態。

今でこそあの形はたわしのあるべき姿に感じられますが、当時初めて見た人たちからすると得体の知れない何かという印象だったんでしょうか。

そこで一計を案じたのが商品のディスプレイ方法。たわし(束子)はなぜ亀の子?亀の子束子を20子まとめて吊るす販売戦略 チコちゃんに叱られる

数をまとめて20個を吊るす事で木になる栗のような、ちょっと親しみやすいフォルムに。

これで人々の興味を惹く事に成功して売り上げは徐々にアップ。

実際に使ってみればその性能の高さは言うまでもなく。

その後は靴洗い用の取っ手付き、お風呂洗い用、体洗い用と様々な形が生まれて世界中で使われる大ヒット商品に。

そして誕生から100年以上たった今でも当時と変わらずに職人の手作りで一つ一つ製作されるたわし。

というわけでコチラが結論。

たわしが亀みたいな形なのは妻が障子のサンを掃除したから

でした。

磨きをかけたいのは何?という質問には「5さいっぽさ。」とチコちゃん。

最後に、

結局のところ、奥さんがたわしを考え出して、ネーミングは子どもが考え出してと正左衛門さん自身は何も考えてないとイチャモンを付ける田中美佐子さんw

そのちょっとしたことを商品化に繋げられるのか否かが大きな差という事で。

という事で2問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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