日本人のおなまえ お好み焼きの語源は?焼き方のお好みという意味?
21年5月13日放送のNHK「日本人のおなまえ【外国人のギモン解決 スーパー編】」では『お好み焼きが指すものとは?』という疑問を出題していましたが、お好み焼きの語源とは一体何でしょう?お客の好みに合わせて焼くから?それともお店の好みをおすすめしているから?さてその真相は?
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お好みの焼き具合?
お好み焼きの言葉の由来は、
「様々なお好みの具を焼くから」など諸説あるものの、番組で紹介された命名の歴史はちょっと異質。
そもそもお好み焼きが初めて誕生した時期とされるのは江戸時代。
江戸時代から粉もの食文化が庶民にも広まっていたそうで、江戸末期には文字を書いて見せる事で寺子屋に通う子どもたちの興味を引く「文字(もんじ)焼き」という駄菓子感覚の食べ物もあったり。
その名の通り文字焼きはもんじゃ焼きのルーツなわけですが、このように江戸時代に花開いた食文化のおかげで多くの屋台が誕生し、その後進化を重ねて明治や大正期にはお好み焼きに変化。
そして問題となる「お好み」という言葉ですが、実はこれは「焼き方のお好み」という意味かもしれないそう。
つまりお店の人が「どうぞお好みで焼いてください。」と材料を出していたことがきっかけとの事。
人形町にあるお店「松浪」でお話をうかがうと、
「芸者さんのお姉さま方が旦那衆と見えて、一緒に焼くという感じなので、焼いてあげるよりも(出す時に)『あとはお好みでどうぞ』という感じで、二人で仲良く焼いていただく。」
という形でサービスを提供していたのでは?との事。
お好み焼きという呼び名が生まれたのは自由恋愛が憚られた時代。
熱々の二人だけの空間を演出する一つのアイテムとして「お好み」というワードが使われていたんだそう。
デートを彩るちょっとしたイベントだったわけですね。
※お好み焼きの語源についてはあくまで諸説ある中の一つの説なのでご了承ください
以上「日本人のおなまえ【外国人のギモン解決 スーパー編】」よりお好み焼きの名前の謎についてでした。