世界一受けたい授業 精神科医が選ぶストレスを解消してくれるベストセラー本のブックリスト
21年5月15日放送の日テレ系「世界一受けたい授業」では精神科医の藤野智哉先生が紹介するストレスを軽減してくれるベストセラー本の上手な読み方。本を読んで実践してみるだけで簡単に得られる心の処方箋とは?また藤野先生が自ら実践するストレス解消法3項目についても合わせて解説。
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ストレス解消本
解説役に精神科医の藤野智哉先生を迎えて学ぶテーマは、
「精神科医がベストセラー本から選んだストレスを減らす心の処方箋」
ということで紹介された本のリストと藤野先生のワンポイント解説。
ピックアップされたのは、
「怒った時ほど面白く笑えるように話す」
怒りを吐きだすのは、それをぶつける相手の気持ちも大きく揺り動かすような強い負のエネルギー。
そうはいっても、黙って自分の中に留めておくと次第に自分の心が不安定になって体の調子も崩すことに。
そこでなるべく楽しく面白く吐きだすことが必要。
例えば芸人さんやタレントさんたちは日頃のイライラをトークのネタに昇華して話されていたりしますよね。
ネタ化するというのはストレス発散にも効果的だったり。
参考にしたい考え方は、
「息苦しくなった時は無駄を楽しむ。」
例えば流しそうめんは考えようによっては無駄な行為。でも楽しいですよね?
どこがで誰かがやり始めて文化として浸透したおかげで大人も箸でそうめんを掴みそこなう事が許されたと。
無駄な事には額面通りにはいかない魅力が詰まっているのでカーナビを使わずにドライブしたり、あえて洗濯板を使って洗濯してみたりと、生活の速度を落としてローテクに触れてみると心が軽くなるとの事。
印象的なタイトルが特徴の本ですが、要するに、
相手の何気ない言葉に傷ついてそのことで頭がいっぱいになっているのはあくまで「自分だけ」で言った相手は「案外忘れている」もの。
そう考えるだけで気持ちがちょっと楽になるというのがタイトルの趣旨。
確かにテレビなんかでタレントさん同士が「以前○○さんからこんな事言われたんですけど、覚えてますか?」「ん?そんな事言ったっけ?」「えっ!?覚えてないんですか!?」なんてやり取りはよく見る気がしますよね。
という事はネガティブな言葉はもちろんですが“ポジティブな言葉”も総じて相手は何気なく言っているだけで忘れているという意味でもあるので、良い思い出だけは自分の中に取っておくと。
違うトピックだと、例えば他人のSNSの投稿にいちいちイライラしてしまう時は「見ているのは自分」と考える事が大切。
これと同様に、不安で暗いニュースばかりを見てどんどん心が沈んでしまうという場合の解決法は「ストレスから離れる」というシンプルな手段。
要するに見る選択をしているのは自分なので好ましくない情報は見ないようにするのが一番簡単ですよね。
また、身近な人がイライラしていたりすると「ひょっとして私のせい…?」と考えてしまったりして他人の機嫌に左右されやすい人は、
「他人はそんなに自分に興味は無い。」と考える事が大切。
どんな事柄にも自分を関係させて考えるのは自意識が高い証拠で悪い事では無いのですが、それは時としてストレスを生んでしまうものと藤野先生。
ですから全ての物語の主人公になろうとしないで良いというわけですね。
スポンサーリンクオードリーの若林さんは自分に自信が持てず、失恋など上手く行かない出来事が起こると「自分には価値が無い…」と自己否定的な感情を抱く事が多かったとか。
そんな時は料理など「自分が楽しいと思える事で時間を埋めてひたすら没頭する」のがおすすめ。
何かを考えないようにしてもその時点で既に意識してしまっているので、何か違うものに没頭するのが一番手っ取り早いと藤野先生。
また学生時代に「飲み会やコンパに明け暮れる奴はみっともない!」と思い込んでいた若林さんでしたが、
そうすると、生きていて全然楽しくない…という負の感情が生まれていたとか。
そこで若林さんは「好きな事をノートに書き出す」という方法でこれを解消。
嫌な事ばかりを考えていた頭の使い方を180度変えてみてとにかく自分が好きな事ばかりを頭でいっぱいに。
「何でもいいから自分がやっていて楽しい事を徹底的に書き込んでいった。花火が好きな事に気付いた時は自分でも意外だった。“好きな事がある”という事はそれだけで朝起きる理由になる。」
自分が普段気付いていない小さな事柄もノートに書き出してみる事で新たな発見があると藤野先生。
好きな事リストがどんどん増えていけば毎日がきっと楽しくなるはずですよね。
意識して自分を褒めてやることでも自分が普段スルーしているような良い事、頑張りに目を向けるヒントにもなるとか。
【5】くりぃむしちゅー上田晋也「経験 ここ10年くらいのこと」
本の中から藤野先生がチョイスした印象的な言葉が、
「仮に10個の出来事があったとして9個は嫌な事や辛い事、楽しい事や笑った事など1個のような気がするが、どうやらその1個の方しか覚えていないようだ。そう考えると記憶力が悪くなっている事もまんざら悪い事でもない。」
という一節。
悪い思い出なんていちいち覚えておく必要はないというわけですね。
人間の欲を視点を変えて楽しく紹介する話題作ですが、
印象的な一節は、
「実際にいい事がなくても“幸せの予感”さえあればどうにかやっていける」
何も良いことが無いように思えても、おみくじで大吉が出るだけでちょっと幸せになれるもの。
この先に何か満ち足りるかもしれない!という予感が心の中で発動するかどうかで幸せは決まるという事ですね。
何か大きなことをやり遂げなくても自分の中で小さな幸せを沢山見つける事で日常をポジティブに過ごせるようになると藤野先生。
【7】チャーリー・マッケンジー、川村元気(翻訳)「ぼく モグラ キツネ 馬」
成功するってどういう事かな?そりゃあ、誰かを好きになる事だよ。
一番の時間の無駄って何だと思う?自分を誰かと比べる事だね。
今までにあなたが言った中で一番勇敢な言葉は?助けて。助けを求める事は諦めるのとは違う。諦めない為にそうするんだ。
のように少年と動物が旅をしながら対話する形で進んでいくお話。
大人になるとついないがしろにしまいがちなこれらの事柄ですが、再確認しておきたい言葉が並んでいますよね。
スポンサーリンク精神科医のストレス解消法
ではここで藤野智哉先生が自ら実践するストレス解消法について。
【1】適度なご褒美
藤野先生が向かったのは「ひとり焼肉」のお店。
焼肉を食べるのがお好きという藤野先生からしたら焼肉屋さんに行くのはちょっとしたご褒美。
藤野先生は普段から「ストレスの数値化」を行っていて、それは例えば、
- 風で髪が乱れる
- 道が混んでいる
- 給料が少ない
- 部屋が汚い
- 朝早起き
- お菓子が売っていない
- 当直で不眠
- 当直明け多忙
- 昼ご飯抜き
- 断れないカラオケ
と10段階でストレスレベルを設定。
これらの項目は人それぞれなので独自の数値化を行ってみると、自分の置かれた状況を客観的に把握できるようになるとか。
藤野先生はストレスレベルが7以上に達したらすぐに焼肉に行ってストレスレベルをダウンさせるようにしているそう。
小さいストレスを押し殺してしまうのではなく、甘めの基準を作って逐一解消してやるように「自分を甘やかす」のが良いとの事。
【2】集中できるものを持つ
この日藤野先生がやって来たのは弓道場。
弓道歴は8年という事で、袴姿に着替えてひたすら集中。
このように弓道に限らず何かに集中してストレスを忘れるのが重要だそう。
【3】愚痴は細かく吐きだす
小さなことでもモヤモヤがあるとすぐに文句を言ってみるのも手。
積み重なって爆発してしまうよりはこまめにガス抜きをしてやることが大事だそう。
以上「世界一受けたい授業」から精神科医の藤野智哉先生が選ぶベストセラー本から学ぶストレス解消法&藤野先生が実践しているストレス解消法3項目についてでした。