打ち合わせの意味や由来とは?「打って」「合わせる」の語源は?チコちゃんに叱られる
21年5月29日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で出題されたのは『打ち合わせはなぜ「打つ」?』という言葉の由来に関する問題。考えてみると一体何を打って合わせるのか謎ですが、実は打ち合わせという言葉は“ある音楽用語”がその言葉の由来になっているそうで、その本来の意味とは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】渋谷凪咲、児嶋一哉
【VTRゲスト】なし
打ち合わせはなぜ「打つ」?
2問目の指名は、
この中で一番、真面目に仕事するステキすぎる大人ってだーれ?
回答者は岡村さんに。
芸能界でも広く行われている打ち合わせについて聞くチコちゃんですが、
ここでチコちゃんの疑問は、
打ち合わせってなんで「打つ」なの?
相手の話に対して「相づちを打つ」からという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
渋谷凪咲さんに聞いてみると熱意を相手に打って、それを打ち返すというやり取りがあるからという答えですが残念。
というわけでチコちゃんの答えは、
雅楽の楽器を“打って”“合わせて”いるから
解説は小野照崎神社の宮司で小野雅楽会会長の小野貴嗣さん。
実は打ち合わせという言葉は日本古来の音楽である雅楽が由来との事。
宮中行事などで披露される雅楽とは、今から1200年以上前の平安時代、日本から古くからあった音楽と中国・朝鮮半島などから伝わって来たアジア諸国の音楽を融合して出来たもの。
貴族を中心に愛されて、儀式や祝いの席で演奏されていた雅楽は日本最古といわれる音楽文化の一つで、2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録。
今では神社で行われる神前の結婚式や初詣などで聴く機会がありますよね。
スポンサーリンクそしてこの雅楽で使われる楽器は大きく分けて3種類。
- 管楽器 – 笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)などで主なメロディーを担当
- 打楽器 – 鉦鼓(しょうこ)、太鼓(たいこ)、羯鼓(かっこ)などで演奏のスピードを調整
- 絃楽器 – 箏(そう)、琵琶(びわ)などで全体のリズムをとる
雅楽のリズムは独特で一見して掴みどころがありませんが、全体の演奏リズムなどは羯鼓が管理を担っていて、これはオーケストラで言う所の指揮者のような役割。
そしてこの羯鼓が「打ち合わせ」における重要な役割を果たしているとか。
とここでリモートによる番組の制作スタッフ打ち合わせに雅楽の打ち合わせを組み合わせるという謎のイベントスタート。
リモートに並ぶ雅楽の演奏者を見てあっけにとられる制作スタッフをよそに、ドンドンとリズムが奏でられ、
実際に雅楽の打ち合わせでは全体で集まる前に、打楽器だけで演奏の速さを合わせる打ち合わせを行うのが普通なんだとか。
この時に基準となるのが羯鼓のリズム。
このようにして文字通り楽器を「打って」演奏速度を「合わせる」ので、打ち合わせなんですね。
これが転じて現在では何かを成功する為に前もって集まって相談する事を打ち合わせと表現するように。
というわけでコチラが結論。
打ち合わせが「打つ」なのは雅楽の楽器を“打って”“合わせて”いるから
でした。
打ち合わせしたい事は?という質問には「もうちょっと(渋谷)凪咲ちゃんの事を知っておきたかった。」とチコちゃん。
という事でこの日の2問目は以上。
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