大根が茹でると透明になり生だと白いのはなぜ?もともと透明だから?チコちゃんに叱られる
21年6月11日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で出題されたのは『大根はゆでるとなぜ透明になる?』という問題。実は大根はもともと透明なんだそうですが、だとするとなぜ生の状態だと白く見えているんでしょうか?そして茹でる事でどんな変化が起こるんでしょうか?新企画「チコっときょうの料理」での解説も交えてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】佐藤二朗、高橋みなみ
【VTRゲスト】後藤繁榮アナ、斉藤辰夫
大根はゆでるとなぜ透明になる?
2問目の指名は、
この中で一番、料理が得意なステキな大人ってだーれ?
自信を持って高橋みなみさんが回答者に立候補。
大根の色は白という話題が出ますが、
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで大根はゆでると透明になるの?
茹でると白の成分(でんぷん的な?)が溶けるからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
もともと透明だから
解説は東京農業大学の三井裕樹准教授。
ここで突然始まったのは新企画となる「チコっときょうの料理」。
後藤繁榮アナが登場して献立は「ふろふき大根」。
講師役は日本料理研究家の斉藤辰夫さん。
ふろふき大根の作り方をいつもの調子で紹介しますが、茹で上がったものと茹でる前の大根を比べると一目瞭然。
チコっときょうの料理は以上で今度は三井先生の解説編へ。
大根の細胞壁の主成分は主にセルロースとペクチンという成分ですが、
細胞の中にある水分は当然ながら透明で、細胞の壁を作っているセルロースやペクチンも透明。
つまり透明なものの集まりなので大根は本来透明な色をしているとの事。
これが茹でる前は白く見える理由は、
細胞と細胞の間に空気が含まれているから。
ん?空気も透明な気がしますがこれは一体…?
スポンサーリンクここで始まるのはまたしても「チコっときょうの料理」。
献立は「大根はなぜ白いのか」ともはや料理では無くただの理科の実験。
用意するのは特殊な水槽、特殊なホース、泡の出るバルブ。
水槽に水を注入して、そこに細かい空気の泡も注入すると、水だけだと透明だった水槽が白くモヤがかかった状態に変化。
これは空気と水では光の進み方が違うから起こる光の屈折という現象。
例えば水の入ったコップにストローを差すと曲がって見えますよね?これが光の屈折。
大根の場合は光が大根の表面で屈折して(折れ曲がって)進むことになりますが、大根は細胞と細胞の間に空気を沢山含んでいるので、あちこちで反射(乱反射)を起こし、これが結果的に白く見える原因に。
例えば雪の結晶は透明ですが、雪の結晶が集まって空気を含むと乱反射で白く見えるように。
大根の場合も同じようにもともと透明なものが、含まれる空気によって乱反射を起こして白く見えるという事ですよね。
となると茹でるとどういった変化が起こるかというと、
ここで3回目の「チコっときょうの料理」。
大根を茹でると細胞壁を作っていたペクチンやセルロースが分解され、お湯が大根全体に染み込んでいく事に。
すると大根の細胞と細胞の間にあった空気が押し流されて、それまで空気によって曲げられていた光が真っ直ぐ進むように。
すると元の透明な色が現れて来ると。
というわけでコチラが結論。
大根をゆでると透明になるのはもともと透明だから
でした。
透明になって何をしたい?という質問には「街中を荷物を重そうに持ってるおばあさんの荷物をちょっと助けてあげたい。」とチコちゃん。
チコちゃん「そういう事を言うと有名小学校に入学できるそうです。」
ちなみに余談ですが、
後藤繁榮アナと斉藤辰夫さんは終始ノリノリで是非第2弾をやりましょう!とやる気満々だったとか。
という事で2問目は以上。
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