関ジャム 振付師TAKAHIRO先生のSnow Man楽曲振り付け解説がやっぱりダンサー熱爆発
21年8月8日放送のテレ朝系「関ジャム 完全燃SHOW【売れっ子振付師の仕事術!Snow Man楽曲に熱すぎる解説】」に櫻坂46、日向坂46、矢沢永吉、SEKAI NO OWARIなどの有名アーティストたちの振付を担当するダンサーのTAKAHIRO先生が出演。ダンス界の松岡修造ばりのおなじみ熱血解説で今回はSnow Man『Crazy F-R-E-S-H Beat』の振り付けを徹底解剖する事に。
スポンサーリンク
Aメロ振り付け解説
まずはYouTube動画で振り付けを確認。
振り付けを担当したのはSnow Manのリーダー岩本照ですが全体的な評価を聞いてみると、
TAKAHIRO「普通に観ているとカッコいいのだが、カッコいいと思わせ続けるためのお客さんを飽きさせない仕掛けが実はいっぱいある。玄人向け。」
との事。
具体的なポイントを挙げてもらうと「視線誘導術」が一番のトピック。
TAKAHIRO「視線をキープし続ける構成の作り方がめちゃくちゃプロってます。」
まずイントロ部分では、
TAKAHIRO「まず一番初め、観客の人がアイドルの作品で一番観たい所はどこですか?顔です。そこの顔を隠す。この時点で一個目の目線のやり所に成功してるんです。」
そこから手をオープンにする振り付けで「喜び感」を演出。
TAKAHIRO「プレゼントボックスに入っているプレゼントとそのままポンと渡されたらプレゼントボックスに入ってて開ける方がワクワクします。なので目を隠す、顔を出すっていう所で1つ目の目線誘導が上手くいっています。」
上半身が徐々に激しく動く振り付けから、
TAKAHIRO「顔に作って来た目線を下半身に落としていきました。そしてまた上半身に戻しまして、上半身で最後余韻を作ってからMr.ラウールが出て来る画になりました。」
イントロからの5秒ほどという短い時間の中でお客さんの目線は、
上(顔) → 下(下半身) → 上(顔) → 中心
という順番で誘導。
TAKAHIRO「普通、セオリーでいくと真ん中の人がセリフを言ってバン!って出て来る。でも一手細かく積んでいて、センターじゃなくてあえて一個ずらしたMr.ラウールにセリフを言わせてからMr.目黒がセンターからドン!って。ここにもちゃんと目線の展開を作ってる。」
TAKAHIRO「ここで前に出て来る前進、後退の動きが出て来るんです。今までは平面で見せていたものが立体に3Dの使いになってくる。小さい動きですが人が前に出るって事はそれだけ空間に圧迫感を感じさせる事が出来るんです。なので臨場感をより感じる事が出来る。」
TAKAHIRO「今まで真ん中に視線を集中してきましたね?そしたら次はどうします?開きます。開きのテクニック観てください。」
「ここのすごいのは空間を広げてる。縮めたら広げるというセオリーがちゃんとしてる中でただ広げるだけじゃない!広げる事を最大化する為のテクニックが入っていて。下手の向かって左側Mr.宮舘と上手のMr.阿部が2人ソロパフォーマンスを行ってるんです。なので一番大外の人たちを動かせることで開いてるっていう印象をより強く。」
外に開いたので次に来るとしたらやっぱり閉じる動きになるわけですが、
TAKAHIRO「縮めたじゃないですか?またセンターに。この時の他の人の顔見るとみんな方々向いていて目線が真ん中のMr.佐久間だけに集まるように。」
セオリー通りの構成が続いているように思えますが「ここで普通の振付家では出来ない一手を打ってくるんです。」との事で、
TAKAHIRO「普通だったら真ん中でセリフを言わせて次の展開なんですけど、視線を縮めました。からの(腹筋チラ見せ)。さらにもう一手奥に視線を縮める。これを振付家がこのフリやってくださいってめちゃくちゃ言いづらいんですよ。ここでお腹をチラッとさせたいんですけどって。チームメンバーだからこそ出来る。」
サビの解説を前に熱量は収まる所を知らずどんどん続く事に。
スポンサーリンクサビ振り付け解説
いよいよサビに突入するわけですが、まず上下の動きで視線を動かしてからの、
TAKAHIRO「ここでまたMr.ラウールが出た。ここで見せ方が上手いのは目線をちゃんとMr.ラウールに行くように他のメンバーは顔を伏せる。ここで一回パフォーマンスゆっくりにしたって事は次は?激しく速くなる。どう出るか?」
あえて足を全く動かさない振り付け。
TAKAHIRO「普通ここまで溜めたらサビは大きく体動かしてドンって行きたい所なのにここで一個我慢する。お残しプレイするんですよ!足は我慢する!その代わりに手で素早い動きでいつもより速い動きを使う事でサビのワクワク感です。」
上からのカメラアングルに切り替わってフォーメーションが変化した所では、
TAKAHIRO「この最後の2回し。Mr.岩本があれほど一手先を打って来たのに、この2つの振りだけ同じ振り。あえて繰り返す。だってMr.岩本だったらもっと俺たちを裏切ってもっと奇想天外な一手を打てるんです。あえてサビを2回繰り返す。って事はここに意図がある。」
「このシーンだけはファンの方々もみんな一緒にやろうぜって。」
これらを踏まえて振付師・岩本照の才能については、
TAKAHIRO「パフォーマーが作る時ってついつい自分が得意な動きとか、自分が気持ちよくなる動きとか作りたくなるんですけど、ちゃんと飽きさせないように行けるか?っていう所を考えに考えて作っている。なおかつ自分たちが見せたい、アーティスティックな所を出しつつエンターテインメントも出来る。このバランス感覚が絶妙。」
という評価。
以上「関ジャム 完全燃SHOW」から振付師TAKAHIRO先生によるSnow Man『Crazy F-R-E-S-H Beat』の振り付け解説でした。
「関ジャム」に関する全記事はこちらのリンクから