服が水に濡れると色が濃くなるのはなぜ?答えはもともとの色になるから?チコちゃんに叱られる
21年10月1日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第3問は『服が水に濡れると色が濃くなるのはなぜ?』という問題。答えは服が濡れて乱反射が減ったせいで服本来の色が見えるようになるからだそうで、私たち人間の目が色を認識する仕組みがその現象を作り出しているとか。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】関根麻里、大竹まこと
【VTRゲスト】なし
服が水に濡れると色が濃くなるのはなぜ?
3問目の指名は、
この中で一番、色鮮やかな服が似合うステキな大人ってだーれ?
ここは岡村さんが回答者に。
視聴者から寄せられた質問から転じてチコちゃんの疑問は、
なんで服が水に濡れると色が濃くなるの?
目の錯覚という割り切った答えですが、
チコちゃん「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
特に夏場に着るグレーのTシャツなんかは汗なんかで濡れるとくっきりと濃く見えてしまいますが、
チコちゃんの答えは、
もともとの色になるから
解説は法政大学の藤田貢崇教授。
実は私たち人間が物を見た時の色というのは「光が当たって反射した色」であり、服が濡れた時などはそれまで服に当たって反射していた光が減るので色が変わって見えるという原理。
濡れている部分は布本来の色であり、普段私たちが見ているのは光が反射したかりそめの色というわけですね。
そもそも私たちが普段色をどのように捉えているかというと、太陽や電灯の光は私たちの目には白く見えますが、この光の中には様々な色が含まれているというのは理科の時間に習った事柄。
その光は例えば赤色の服の場合は赤以外の光が服に吸収される形となり、赤の光だけを反射。
つまり「赤色の服=赤色だけ反射する色」というわけですね。
当然青色なら青だけを反射する色だし、他の色も同様。
スポンサーリンクそしてこれが布の状態になると、実はでこぼこしている布の表面に太陽の光が当たり、色々な方向に光が跳ね返って物が白っぽく見える事に。
この現象を乱反射と呼ぶのですが、例えば波立った海では海は青いのに波の先だけが白く見えますよね?あれも乱反射。
色々な方向に跳ね返った光がまた元の通り一緒になって目に届くので白く見えているという原理。
乾いた服の場合は、表面がでこぼこしているので赤色以外の光の一部があらゆる方向に跳ね返って乱反射を起こして、素材本来の赤よりも白っぽい赤に見えていて、それを私たちは「赤色の服」と認識しているんですね。
ところがひとたび服が水に濡れると、生地表面のでこぼこが薄い水の膜で覆われ、表面が平らになるので光が乱反射起こさない状態に変化。
ということはつまり、色を白っぽく見せていた乱反射が減るので服の本来の色「=白色成分が減った濃い色」に見えるんですね。
これは服以外でも表面がでこぼこしているものでは何にでも起こる現象で、例えば石やレンガ、木材なども水に濡れると色が濃くなりますよね。
というわけでコチラが結論。
服が水に濡れると色が濃くなるのはもともとの色になるから
でした。
雨に濡れたい時はどんな時?という質問には「監督が雨のシーンをリクエストして、その演出意図に納得出来た時」と役者魂全開なチコちゃん。
というわけで3問目は以上。
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