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怒る時のコラ!の意味は?答えは鹿児島弁?チコちゃんに叱られる


21年10月1日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『怒る時のコラ!って何?』という問題。答えは鹿児島弁で「ねえ」「ちょっと」という意味の方言が語源だそうで、その誕生は明治時代にまで遡る事が出来るそう。また番組では「うざい」「なにげ」「めっちゃ」の語源も紹介していましたがどんな始まりだったのかご存知ですか?

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ゲスト出演者

【ゲスト】関根麻里、大竹まこと

【VTRゲスト】なし

怒る時のコラ!って何?

本日のゲストは3回目の出演でオリジナルメンバー呼びの関根麻里さんと今回で17回目の出演となる「シティボーイズ1号」こと大竹まことさん。

いきなり「あのさぁ。ちょっと今回期間空かなかった?」と文句タラタラ。前回出演は半年ほど前(21年3月26日放送分)ですよね。

「次はもっと空けましょう。」とケンカを売るチコちゃんにすかさず向かっていく大竹まことさんといういつもの絡み。チコちゃんに叱られる 17回目出演の大竹まことがチコちゃんに詰め寄る

チコちゃんに触れるとCG(お化粧)がややこしくなるからやめてあげてw

もはや大竹様専用台も使わないでスムーズな動きを披露する大竹まことさんはご健康そうで何より。チコちゃんに叱られる 17回目出演の大竹まことの大竹様専用台

かつて腰を痛めた中での収録回で用意されたこの専用台なわけですが、

相変わらずオープニングでもめるチコちゃんvs大竹まことの一騎打ちはこの辺で1問目の指名は、

この中で一番、正義感が強いステキな大人ってだーれ?

ここは「間違った正義感」を自負する大竹まことさんが回答者に。

チコちゃんの疑問は、

怒る時のコラ!って何?

「こりゃ驚いた」の「こりゃ」が語源という答えですが、

チコちゃん「ボーッと生きてんじゃねーよ!」

続けて関根麻里さんに聞いてみると「カタカナっぽいので由来は外国語説」だったり、岡村さんは「心を鎮めるコーラ」という答えですが残念。

「あっ分かった!」と言ってチコちゃんを食い付かせておいて「言ってみたかっただけ。笑」とイタズラ心満載の大竹まことさんは放っておいて改めてチコちゃんの答えは、

鹿児島県の「ねえ」

解説は国立国語研究所の木部暢子特任教授。

コラ!という言葉は江戸時代から鹿児島県の薩摩半島あたりで使われていたとされる方言の一つで、

その意味は「ねぇ?」「ちょっと」という呼びかけ。

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ちなみに鹿児島おはら節という民謡にも「コラ」が登場しているそう。

歌の中では「おごじょ コラコラ お前宿ァ どこや」という歌詞が登場しますが、怒る時のコラ!の意味は?答えは鹿児島弁?チコちゃんに叱られる

コチラは「お嬢さん ちょっとちょっと お前の家はどこ?」という意味で、街行く女性に声をかけるいわゆるナンパのシーンだとか。

2000年頃に木部先生が実地調査を行った際には、鹿児島ではおじいちゃんおばあちゃん世代が孫に対して親しみを込める感じで「コラコラ」と呼びかけるのを聞いた事があるそう。

それから20年ほどが経つ2021年現在でも鹿児島では未だに「ねえ」「ちょっと」という意味で「コラコラ」を用いているそうで、やはりそこには怒りや注意するというニュアンスはあまり入っていない様子。

これが怒る時の決まり文句のように変化してしまった時期はいつなのか?というと、その始まりは明治時代初期に今の警察の基となる「ら卒」という組織が誕生した頃まで遡ると木部先生。

当時そのら卒のメンバーはほとんどが鹿児島出身者で構成されていたのでコラがよく使われたというのが有力な説だそう。

明治維新後の日本は混乱期という事もあって治安が乱れがちで、そこで明治4年に政府が地域の見回り役としてら卒を発足させ、発足当初は3000人が採用されたとか。

その内訳は明治維新で活躍した鹿児島出身の西郷隆盛が連れてきたというおよそ1000人のメンバー、また同じく鹿児島出身で初代警視総監の役職にも後に就く事になる川路利良がさらに1000人のメンバーをら卒に採用。

つまり3分の2が鹿児島出身者で占められていたわけで、町で何かもめ事があればら卒から「コラ(ねえ、ちょっと)」と日常的に声をかけられていたんですね。

その際に鹿児島弁はイントネーションが強いという事もあって優しく「ねえ」と呼びかけたつもりがさも怒っているように、高圧的に感じられてしまったと。

さらに使っていたのが治安維持部隊のら卒という事もあって、そんな人たちに話しかけられるだけでもちょっとビクッとなってしまったり。

確かに現在でも警察官に「ちょっと」と呼び止められると「何か悪い事したかな?」ととっさに思っちゃいますよね。

明治28年に出版された泉鏡花の『夜行巡査』には「だしぬけにこら!って喚(わめ)かれましたのに驚きまして、いまだに胸がどきどきいたしまする」という記述があったり。

当時の人にとっては鹿児島弁の「こら」は何か怖い感じのする言葉だったんですね。今でもやはり方言を東京で使ったりすると相手に怒っているように感じさせてしまったりという事はありますし。

ちなみに英語だとコラ!は「Hey」だったりイギリス英語(特にコックニー訛り)だと「Oi」になったり。Oiはそのままオイと発音するので何だか日本語っぽく聞こえますよね。

当然普通に人に呼びかける場合にもHeyは用いますし、怒っているかどうかは声の調子や表情で違いを作るわけで、そういう意味では鹿児島のコラと同じかもしれません。

この他に地方発で全国に広まった言葉としては、

【うざい】

うざったいの略語で不快感を示す言葉。

元々は江戸時代に使われた、虫や魚がたくさん集まっているのを気持ち悪がる「うざうざ(うじゃうじゃ)」という言葉が語源。

この言葉が東京の多摩地区で脈々と使われ続けたことで、うざうざ→うざったいと変化し1970年代後半から80年代に八王子近郊に大学や短大などが沢山移転した事をきっかけに学生たちの間で「うざったい」やその短縮形の「うざい」が流行。

地方から八王子に集まった学生たちが「うざい」を都会の言葉として多用するようになり、地方に戻った後も使い続けたことで徐々に全国区になった可能性もあるとか。

【なにげ】

「なにげなく」の略語で「なんとなく、実は」など広い意味で使われる若者言葉。

その発祥は埼玉や群馬辺りといわれていて、特に1990年頃に埼玉の中学生がよく使っていたそうで東京の若者言葉に影響を与えたと考えられているそう。

【めっちゃ】

めちゃくちゃの略語で「非常に、大変に」という意味。

語源は1980年代に「Dr.スランプ アラレちゃん」の喋り方で、その影響を受けて関西の若者を中心に流行ったのが始まりとされているそう。

それがバラエティ番組に出演する関西芸人さんたちの影響で全国に広まっていたとされているとか。

というわけでコチラが結論。

怒る時のコラ!は鹿児島弁の「ねえ」

でした。

チコちゃんが叱られる時は?という質問には「うそにうそを重ねた時。」とチコちゃん。

最後にチコちゃんから最近の若者言葉、略語についてちょっと紹介。

  • かまちょ → かまってちょうだい
  • 好きぴ → 好きなピープル
  • レベチ → レベルが違う

というわけで1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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