ゼリーが固まるのはなぜ?実は固まっていない?チコちゃんに叱られる
21年10月8日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『ゼリーが固まるのはなぜ?』という問題。答えはゼリーはほとんど液体のような状態で固まっているように見えているだけという意外な解説だったわけですが、その不思議な状態を作り出す為にはゼラチンと水との関係性がポイントとの事。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】DAIGO、川島海荷
【VTRゲスト】なし
ゼリーが固まるのはなぜ?
2問目の指名は、
この中で一番、デザート好きなステキな大人ってだーれ?
ここは川島海荷さんが回答者に。
チコちゃんの疑問は、
なんでゼリーは固まるの?
作っている人の愛情で固まったというステキな答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
い~や固まっちゃあいないのよ
解説は東京大学大学院の酒井崇匡教授。
先生によるとゼリーは固まっているように見えて、実はほとんど液体のような状態との事。
確かにゼリーは口に入れるとホロリととろける独特の食感ですが、
そのゼリーを構成しているのは基本的にジュースのような「液体」と「ゼラチン」という2つの要素。
ゼラチンは動物の体に含まれるたんぱく質(動物性たんぱく質)の一種で、例えば魚を煮た後に冷えて出来る煮こごりは魚に含まれているゼラチンの働きによるもの。
ちなみに一般的に販売されているゼラチンは牛の骨などから抽出されたもの。
このゼラチンは動物の体の中では3本のゼラチン分子が絡まるようにしてらせん構造を持って存在しているのですが、
これにひとたび熱を加えるとその構造がバラバラに変化。
この分子バラバラ状態で売られているのが市販のゼラチン。
スポンサーリンクそして温度が高い状態だとゼラチンは自由に動き回る状態なのですが、この時、水分子の方もゼラチンと一緒にウロウロ。
この時の両者の気持ちを言葉にしてみると、
水分子「あっゼラチンさんだ!一緒に動き回りたい!」「らせんをほどいて一緒にくっ付いてくれてありがとう!」
ゼラチン「まぁ(水が)そう言っているし、付き合ってやってもいいかな。」
こんな感じと酒井先生。
そんなわけでかなり相性の良い両者の関係性ですが、これが冷やされるとゼラチンのらせん構造が元に戻っていき、ゼラチン同士で骨組みを作るようにして立体的な網目状の構造に。
型に入れているとその型通りに出来上がるわけですが、この時、水分子は「ゼラチンさんと離れたくない!」とゼラチンの周りを動き回り、この水分子の動く様子がまるで固まっているように見える原因。
ちなみにゼリーの中にイラストなどを描くゼリーアートは、透明なゼリーに色の付いたクリームを流し込んで作りますが、使われるクリームには水分子がくっ付きたくない乳脂肪などの油分が含まれているので、沢山水を含んだゼリーはクリームと混ざり合わず、ゼリーの中にクリームがとどまって立体的なアートが完成。
というわけでコチラが結論。
ゼリーが固まるのは い~や固まっちゃあいないのよ
でした。
離れがたい物は?という質問には「うなぎ屋さんの換気扇の下」とチコちゃん。
というわけで2問目は以上。
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