人気漫画家が選ぶ本当にすごい漫画はコレだ2022 TV地上波放送版マイベスト作品一覧
22年1月1日テレ朝系「人気漫画家が選ぶ!本当にすごい漫画はコレだ!2022」では漫画家39人が選ぶマイベスト漫画を発表。森川ジョージ、桂正和、鈴木央、板垣恵介、山口つばさなど豪華な選者たちがプロ目線で選ぶお気に入り作品を発表していましたが地上波放送の内容からマイベスト作品を一覧でまとめてご紹介。
スポンサーリンク森川ジョージ
松本直也『怪獣8号』
「次のページをめくらせる力がすごい！見せ方が電子書籍(の横スライド)に対応している。」と作家目線での評価。
をひなお『明日、私は誰かのカノジョ』
「取材から得た本題の掘り下げ方がすごいんですよ。」「めくらせる力すごい！」と絶賛。
漫画：ながやす巧、原作：浅田次郎『壬生義士伝』
「雪のシーン描かせたら凄いですよ。雪の音の無さとかが伝わって来る。ながやすさんの漫画で雪が出てきたら要注意です。」「この漫画については命がけだと思う。目離しちゃいけない漫画だと漫画家として思います。」
※漫画家になったきっかけ、ちばてつや作品は殿堂入りとして除外
藤村緋二
井上雄彦『バガボンド』
高校生時代にバガボンド26巻#228の1話分を丸々模写するほどだったとか。模写し終えるまで1年ほどかかったそうで修業だったと当時を回想。
成瀬乙彦『桃太郎殺し太郎』
設定の妙に「やられた」と感じた作品という評価。
鈴木央
鳥山明『ドラゴンボール』
トーンをほぼ使わず、奥行き、立体感、スピード感を出せる作家は鳥山先生をおいて他にいないという感想。
キャラクター、動物、メカのデフォルメの格好良さも。
ゆでたまご『キン肉マン』
超人強度というシステムは男の子心をくすぐられるとの事。
漫画：原哲夫、原作：武論尊『北斗の拳』
ミユキ蜜蜂
中村明日美子『同級生』
カラーイラストが神懸っていて「この世の物とは思えない。」と賛辞。
「生々しいはずなのにすごくピュアなんです。男性でも読めちゃうんじゃないかな。」
ちなみにコチラの作品は出演者のハライチ岩井がBLにハマるきっかけになった作品でもあるとか。
スポンサーリンク板垣恵介
山本英夫『ホムンクルス』
「人の持つ潜在意識を絵として見せてくれる。怖いでしょ？気持ち悪いでしょ？生み出してる絵も説得力を持ってる。俺とは全く違う発想なんで目が離せなかったですね。」「途中からヘタるんだけど、そこに至るまではすごく良かった。(ヘタってくれて)ちょっとホッとしたよ。」
坂本眞一『孤高の人』
冬山を歩いているシーンのはずが、いつの間にか近所の商店街の風景に切り替わるという描写。
「写植文字が並んでるんだけど、10個に1個ぐらいが真横に倒れてる。それを見た時に鳥肌が立つというか。これは現実じゃねぇな。まず正常じゃないなっていう。正常ではないという示し方が初めて見た。はっきりとそれを認識できたんで。」
山口つばさ
冨樫義博『HUNTER×HUNTER』
キャラやストーリーの良さはまず置いておいて、冨樫先生は目力を大事にしていると感じるとの事。「目の演技がすごく強い。」
ファンタジーを描く際には細かい設定描写を盛り込むことでその世界観を表すのに効いてきますが、その際に数字を使って描写をしている点に注目。例えば「0.1mgでクジラとか動けなくする薬」など。
原泰久『キングダム』
呂不韋の描写について「何か大きく包み込まれるような感覚」を絵によって表現できる所を絶賛。
金田一蓮十郎
漫画：山口貴由、原作：南條範夫『シグルイ』
魂を塗り込めるような作画は自分に無い物という評価。
岩明均『寄生獣』
シャープな絵の魅力にハマって中学二年生時には模写をしまくったとの事。
インテリキャラ好きとしてはミギーはたまらないというファン目線の感想も。
高瀬志帆
諫山創『進撃の巨人』
1冊を通しての構成力が凄いという評価で、特に面白くなるのが23巻以降でベストなのは25巻と熱弁。
安藤なつみ
小畑友紀『僕等がいた』
「最高の当て馬。竹内にしとけよって思いますよね。笑」
そう言いつつ安藤先生は矢野派。
意味深な心理セリフも注目ポイントで見事な伏線回収には「何でそんな事が出来るんだろう？」と驚いたとか。
スポンサーリンク桂正和
鳥山明『Dr.スランプ』
デッサン力も抜群で、人間や動物を魅力的に描く力もあって、おまけにメカも上手いとべた褒め。
大友克洋『童夢』
壁にめり込む破壊描写では「円(球)のエネルギー」をそこに感じる事が出来るすごい発明と絶賛。
この2作品には影響を受けまくって色んな所をパクっているとの事。
ひうらさとる
水島新司『ドカベン』
里中智(ドカベン)、火浦健(野球狂の詩)の2人のキャラクターの名前をくっ付けて自身のペンネームにしているぐらいに心酔。
型破りな描写はこれぞ漫画というエッセンスを感じる様子。
のりつけ雅春『アフロ田中』
キャラクターが良くて、特に何か劇的な事が起こるわけでもないのについつい読んでしまうという評価。
バカバカしい話には細かいテクニックが使われているというプロ目線の評論も。
のりつけ雅春
古谷実『行け！稲中卓球部』
少ないコマでしっかり笑わせて、1冊通してしっかり満足感させられるという点を評価。
「影響され過ぎちゃうから意識的に見ないようにしてる事もありました。」
押見修造『血の轍』
心理描写が絵のタッチにも表れたりと衝撃的な作画には感動を覚えたとか。
オジロマコト
押見修造『ぼくは麻理のなか』
女の子の友達関係に潜む”嫌な部分”は不快感を抱きつつ、読んでいて面白いという魅力。
のむらしんぼ
弘兼憲史『黄昏流星群』
歳取った人たちの恋愛模様を描くというオンリーワンな作品という評価。
曽山一寿『でんぢゃらすじーさん』
コロコロのギャグに革命を起こした存在で、起承転結もなく、オチらしいオチもない自由奔放さには悔しさも覚えたとか。
以上、人気漫画家が選ぶ本当にすごい漫画はコレだ2022地上波放送版まとめでした。