news23 イチローインタビューと高校野球指導の名言 千葉明徳編まとめ
22年1月10日のTBS系「news23」ではイチロー独占インタビュー企画第1弾が放送されましたがテーマは高校野球指導。という事で千葉明徳を指導した際にイチローが発した名言や指導内容についてまとめてご紹介。練習の声出しは良いのか悪いのか、イチローの答えは?
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千葉明徳
2021年12月2日にイチローが訪ねたのは千葉明徳。
夏の大会はベスト8が最高成績で、これまでの甲子園出場経験は無し。
グラウンドではいつでも声を張り上げて非常に活気のある雰囲気に思えますが、ここにイチローが一言。
「黙って練習するのがいいかもしれないですね。千葉明徳は。黙る事。」
「ベスト8以上はあの勢いは通じないですね。千葉明徳の選手を見てると声と同じように身体も動いてしまうんですよ。だからいつもせわしないっていうか、ワチャワチャしてる。強いチームにそれは無いです。」
千葉明徳の岡野監督にも具体的な進言をするイチローは、
「(練習の)間で昨日すごい印象的だったんですけど、球拾いとか次の種目に移る時、監督が『間の声出せ!』っておっしゃってたんで、あそこを黙ってシャシャッとやって、次に移った時にまたドカーンと行くのがメリハリとして。」
やみくもに声を出せばいいのではなく、要所でしっかり声を出すのが大事で、不必要な場面では黙々と集中する方が大事というアドバイス。そうする事でプレーにも集中できるようになるという意図のようですね。
スポンサーリンク走塁の”基本”指導
走塁についてイチローから基本的な指導。
「今見てると(スタンスが)スクエアだと、どうしても一歩目がここに来る。」
「これはもったいないんで、最初(のスタンス)は全然外れててもいい。」
「一歩目ここに持って来たらあとは軌道に乗っていくっていうイメージです。」
実際に選手に走らせてみて、それを見ながら他の選手たちにも指導。
「ね?一歩目、どうしてもあそこに行くの。それを計算して最初の形をとるの。」
イチロー指導を踏まえて練習に取り組む選手にイチローから質問。
「今どこを見てたの?分かる?どこを走ってた?」「感触としてあった?はみ出しているという。それはダメです。感触としてあるんだ?じゃあ直しましょう。」
指導内容を意識するあまりに足元を見ながら走ったと答える選手ですが、
「それはそうでしょうね。笑。下を見て走らない!ちゃんと自分の形で走ってよ!まずは。僕らで見てるから。確認しないで自分で普通に走ってください。笑」
そりゃカメラも取材陣もいて、イチローから直々に指導されるとなると緊張するのも分かりますよね。
最後にイチローにとっての”基本”とは?
「走塁の形とかありますけど、それは別に”僕の野球”という事じゃないよね。あんな事は言ってしまえば基本なんですよ。ただの基本。ただの基本を僕は伝えてるだけで、ぼんやり何となくやっている事を『ちょっと待って。歩き方からやろうか。』って。歩き方なんて考えないでしょ?通常。ただの基本なんですよ。どれも。誰も言ってくれなかった基本っていう感じ。」
走塁際の走り方はグラウンド内に限定するのではなく、普段から意識するのも大事で、個人で行うウォーミングアップの時も、さらには街中を歩く時も意識すると徐々に基本的な体の使い方が身に付いているとイチローのアドバイス。
外野フライ守備
「外野手のフライで正面後ろへのフライの追い方が分からない」という選手からの質問には、
「こっちが得意とかこっちが得意とかあるの?」と右足を前にして後ろに追うのか、左足を前にして後ろに追うのかをまず聞くイチロー。
その上で、打球の方向が予測と違った時の修正の仕方は一度ボールから目を切り、
「目離すの怖いよ。特にライナーなんかは。」
目を切ってボールがどこに来るのか?を予測する訓練は数をこなすしかないというアドバイス。
続いて、バックホームなどの送球で球がすっぽ抜けて高い弾道で送球してしまうという悩み相談には、
「急ぐよりもまずは自分の形にならないと外野手の送球ってここがズレたら全部外れるから。」
手元で数cmズレると、ホームに届く頃には致命的なズレになってしまうという説明。
「それ作らない限りはどれだけ早く投げたって、残念ながら結果にはならない。だから時間かけてもいいから、まず捕ってから自分の形にする。」
千葉明徳への指導を振り返ると、
「僕が伝えようとしている事を何となくそれぞれが感じて、それぞれが答えを出して。『言われた事だけやりました。でちょっと変わりました。』では限界があるし、つまんないし。そのきっかけを今回渡せたらいいなとはずっと思っていました。」
以上「news23」よりイチローインタビュー&千葉明徳へ贈った名言や指導内容についてまとめでした。