あさイチ キャッシュレスのお金管理術 お釣りを知らない子供の金銭感覚は大丈夫?
22年1月31日放送のNHK「あさイチ キャッシュレス時代のお金の管理術」ではキャッシュレスでお金を使い過ぎるキャッシュレス貧乏神の対策法、キャッシュレス時代の子供の金銭感覚、お小遣いの渡し方などを特集。という事で番組内容をまとめてご紹介。
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講師役はファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。
まずはあなたがキャッシュレスによってお金の使い過ぎに陥る”キャッシュレス貧乏神”に憑りつかれるタイプなのかどうかをチェックリストで判定。
- 引き落とし額に驚いた事がある
- ついつい衝動買いしがち
- キャッシュレスのキャンペーンを見ると飛びついてしまう
- 高価なものでもキャッシュレス頼りで買ってしまう
- コード決済・カード決済を複数利用中
- 面倒くさいのでオートチャージにしている
- 使った金額はカード毎、アプリ毎でまとめて把握していない
- 思ったほど貯金が出来ていない
設問1~4番のうち3つ以上 → キャッシュレスで太っ腹になってしまう「浪費魔」認定。
設問5~8番のうち3つ以上 → ちょこちょこ使ってしまう「管理できないさん」認定。
ではそれぞれのタイプに分けて対策案をご紹介。
浪費魔タイプの対策法
番組では推しアーティストへ投げ銭をしてしまったり、
興味のある本を買ったもののその後は積読になってしまっていたりと、
「自分の楽しみのための出費」がかさむ浪費魔タイプの人を取材して実際に横山さんが対策法を伝授。
まずは出費の全てを3つに分類し、
- 消費 (食費や光熱費など)
- 投資 (貯蓄、自分の将来の為の出費や勉強代など)
- 浪費 (自分の楽しみ)
するとやはり「浪費」の部分が目立つ結果となり、月に3万5千円ほども浪費している事が判明。
そこで横山さんからは「浪費に使うお金も人生においては大事という面もあるので、重要なのは収入に対する”比率”」というアドバイス。
手取り40万円だとすると横山さんが設定する月の浪費額目安は「収入の5%」との事。
※出費のバランスは「消費70%、投資25%、浪費5%」が一つの目安
となると月2万円に抑える必要があるわけでその方法としては、
浪費用カードを作ってそこに2万円を入金し、それ以外は絶対に浪費用に使わないというルール作り。
その際に使うのは事前にチャージして使うプリペイド型。スマホと連携させておけばスマホで明細や残高確認もすぐに可能。
番組ではKyashのカードを作ったようですね。
また、1か月をさらに4週に分けて1週間5000円を目安に浪費生活スタート。
すると上限が決められたという事もあって推しアーティストへの投げ銭は我慢し、その代わりにネットショッピングで嗜好品としてスイーツを購入する事に。
スーパーでも自分の楽しみ用のおやつとジュースに浪費カード。一方で家族の為の食材購入は消費になるので別決済。
レジで「これとこれだけは会計別で」と伝えてごちゃまぜにしないようにしっかり管理。
どちらもキャッシュレスで払えばそこまでかかる時間に差は無いので抵抗感も少ないはず。
浪費したらすぐにスマホで残高を確認して浪費可能枠をチェック。
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続いては請求額が想定を超えてしまい、慌てて穴埋めした経験を持つ人への対策法伝授。
家計簿をつければ一発で解消するわけですが、それが出来ていればそもそも苦労はしていないわけで、
そこで横山さんが提案したのが、
買ったらすぐメモ、使ったらすぐメモ
メモするのは家賃や光熱費などの毎月変わらない固定費を除き、買い物などに使う変動費のみ。
端数は切ってザックリとでOK。
これによって不必要な支出も明らかになるので頑張りたい所ですが、メモするのも面倒…という人はLINEなどのメッセージアプリを利用してメモとして利用。
お金管理用のグループLINEなどを作って、家族全員に関係するお金はそに集約(個人個人のお小遣いは対象外)。メモも億劫ならレシートを写真撮影してそのグループに投稿するスタイルでもOK。
そして1週間単位でまとめて書き出して、無駄遣い支出を家族で話し合いながら洗い出し。
特にクレジットカードなどは後払いなので「今いくら使っているのか?」を管理しにくいという面があり、それを管理する為にもこういったメモ術が家計管理に役立つとの事。
結局は家計簿をつけるという事になってしまいますが、1か月行うだけでもお金の流れが把握できるので取り組む価値はありますよね。
最後にキャッシュレス貧乏神撃退の3か条は、
- 浪費の出どころを1つに
- メモで家計を見える化
- キャッシュレス決済の数は最小限に
決済種類を数多く持ちすぎると管理がバラバラになってしまいやすいので、自分の生活圏において一番利便性の高い決済方法に絞るという事も大切。
個人的な話だと、私は一番どこに行っても使える可能性が高いクレジットカード払いを基本にして1つのカードで出費は集約し、そこでカバーしきれない所はQRコード決済1種類のみ使用(※これまではダイソーがその代表格でしたが、店舗によってダイソーもカード払い対応になって来ているのでコード決済の出番はさらに減)、そして現金は出来るだけ使わないのがルール。現金払いしか対応していない所には近寄らないですし、万が一に備えて現金はいくらか持ち歩きますがまず出番はないという状況だったり。
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ここからはガラッと話題を変えて子供の金銭感覚について。
講師役はキッズマネーステーションを主宰する八木陽子さん。
特にキャッシュレス決済が増えたことで、買い物をした際に「おつりをもらう」という事自体を体験した事が無く、
さらにはおつり自体を知らないという子供が増えているという話題に。
他にも、現金に触れた経験が少ないので「お札と100円玉のどちらが高価なのか分からない」「そもそも小銭の使い方が分からない」というケースや「コード決済は何でも買える魔法のお金」のように思っていたりと様々。
この位であれば世間知らずの言葉で片付けられそうですが、オンラインゲームに熱中するあまりに親のクレジットカードを勝手に使って150万円もの金額を課金してしまったなんて例も。
それは親の財布から現金を抜き取るのと変わらないと思うので最近の子の金銭感覚という話題で合っているのか疑問ですが、子供時代からお金についてどんな教育が考えられるのか?について番組ではスポットを当て、高校の家庭科の教科書にはお金について学ぶ項目が設けられているという話題。
これは成年年齢の引き下げによって18歳から成人扱いされる事に起因していて、クレジットカードも作れるようになるので早い段階から金銭教育、家計管理、資産形成について学ぶように変化。
また、より低い年代からお金の使い方について学ぶ講習会なども開かれているようで、八木さんによれば参加者の数は増えて行っている所との事。
お小遣いの渡し方は?
ちなみに子供へのお小遣いについて、その渡し方のタイプは、
- 定期的に一定額を渡す「定額制」
- お手伝いなどをしたら渡す「報酬制」
- 必要な時にだけ渡す「その都度制」
の3タイプに大別され、八木さんによると定額制か報酬制のどちらか(もしくは複合)を採用するのが良いのではないかとの事。
それぞれのメリット・デメリットを見ておくと、
【定額制】
メリット:決められた金額の中でやりくりする事を考えられる
デメリット:時期が来れば当たり前にお金が入ると思われそう
→ しっかり者タイプのお子さん向き
【報酬制】
メリット:お金を稼ぐことの大変さを知る事が出来る
デメリット:お金が貰えないとお手伝いしなくなる
→ 頑張り屋さんタイプのお子さん向き
【その都度制】
メリット:親とのコミュニケーションが必ず発生する
デメリット:欲しい物を買う際の工夫や、我慢する事が身に付かない
→ お小遣い初心者さん向き
などなど。
労働の対価によってお金が貰えるという感覚を小さな頃から養うために家庭でルールを作るのもアイデアで、
以上、NHKあさイチからキャッシュレス時代のお金管理についてでした。
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