チコちゃん 「は」「わ」を使い分けるのはなぜ?「わ」と読む答えはぱ→ふぁ→わの変化
22年4月29日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『「私は」は「は」と書くのになぜ「わ」という?』という問題。という事で「は」はもともと「ぱ」だったという歴史から日本政府によって決まった現代かなづかいなど番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】牧瀬里穂、みやぞん
【VTRゲスト】厚切りジェイソン
「私は」は「は」と書くのになぜ「わ」という?
この日1問目の出題は、
「は」と書いて「わ」というの?
大事に伝えたい事は「わ」という牧瀬里穂さんの説明ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
「私は」は昔「私ぱ」だったから
解説は国立国語研究所の小木曽智信教授。
「は」の発音は時代によってどんどん変化していったという歴史があり、
「は」を「わ」と読むようになったのは平安時代の終わりごろの事。
そのうえ、奈良時代までは「はひふへほ」というひらがなも発音も存在していなかったと小木曽先生。
奈良時代以前は日本語の発音に漢字をあてて書かれていたそうで奈良時代に作られた歴史書の日本書紀には、
こんな表記。まるで暴走族風ですね。
奈良時代以前は「はひふへほ」について「波比不部保」と書いていたそうで、この発音の仕方は実は「ぱぴぷぺぽ」に近い発音だったとか。
その後、平安時代になって波という漢字が崩されてひらがな「は」が誕生すると「ぱ→ふぁ」へと発音が変化。
この発音の変化はは行全てで起こっていたので「にほん」は「にふぉん」だったり。
発音が変化した理由についてはその方が”楽だったから”と小木曽先生。
さらに時代が経て鎌倉から江戸時代にかけて「ふぁ→は」「ふぁ→わ」へと枝分かれ。
この変化の理由についても”楽だから”と小木曽先生。
だとすると全て「わ」で統一すればいいのでは?と思ってしまいますが、
使い分けている理由については”政府が決定したから”というのがその答え。
スポンサーリンク戦前に使われていた国語の教科書を例にとると「斧(おの)→をの」「お菓子(おかし)→おくゎし」「どうでしょう→どうでせう」のように必ずしも発音通りには表記されておらず、
これを何とか改めようと昭和21年に吉田茂内閣が誕生すると発音通りにひらがなを書く”現代かなづかい”というルールが制定されることに。
ところがその際に「私は」のように主語に続く時の「は」は平安時代後期から昭和初期までずっと使い続けられていたという長い歴史を鑑みて、これを「わ」に変えるのは混乱をきたすという理由で例外としてそのまま残す事に。
というわけでコチラが結論。
「私は」は「は」と書くのになぜ「わ」というのは「私は」は昔「私ぱ」だったから
でした。
変えたいなと思う事は?という質問には「髪型変えてみたいの。」とチコちゃん。
という事で1問目は以上。
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