ワケあってこのカタチなの コーンが丸三角四角、花びらと形の種類が多いのはなぜ?
22年5月26日放送のNHK「ワケあって、このカタチなの。」ではアイスのコーンが丸、三角形、四角形、花びら形など多くの種類があるのはなぜ?という問題を出題。という事で答えをまとめてご紹介。
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丸形のコーン
丸い形のコーンが最初に生まれたと言われているのが1904年にアメリカで開催されたセントルイス万博。
万博の風景を切り取った当時の切手を見てみると丸いコーンを持つ少年が2人描かれていますね。
この頃は紙のお皿をアイス用の容器にして売られていたそうですが、万博の会場がとても暑かった事でアイスクリームが爆売れしてしまい、アイスより先に紙皿が在庫切れを起こすという事態に。
そんなピンチを救ったのがアイス屋さんの隣に店を出していたワッフル店。
暑い日にワッフルはなかなか売れず、アイスに比べてこちらは売り上げがイマイチでしたが、ここで両者がタッグを組んで問題解決に乗り出す事に。
そこで生まれたのがワッフル生地を丸めて容器代わりにするというアイデア。
諸説あるものの、これがアイスコーンが丸くなった元祖の一つ。
ワッフル生地を巻いて作った即席の容器なので当然ながら形は丸。
コーンの表面にわざわざ網目がつけてあるのはこの時生まれたワッフル生地が元祖なので、それに倣ってという事なんでしょうね。
ちなみにさらに古い記録として1825年のフランスのレシピ本には小さなワッフルをアイス用に巻く手順などが掲載されていたりするので1904年の万博で起こった出来事は「アイスコーンが広まったきっかけの一つ」というのが正確な表現。
丸いコーンの使い分け
丸くなった理由は分かりましたが、ここでさらに気になるのが丸は丸でも色んな工夫を凝らしたデザインがあるという点。
確かにこんな風にジェット機のタービンのようなギザギザが付いたアイスコーンは定番ですよね。
そしてこれらの使い分けは、
くるくるととぐろを巻いたソフトクリームはアイスクリームに比べてその名の通り柔らかく、アイスクリームはしっかり硬め。
そしてアイスクリームはスクープですくってコーンに乗せる時にある程度ギュッと圧力をかけながら乗せるので、コーンもそれに耐えられるように硬め仕様。
ギュッと固定する事で2段アイス、3段アイスも作れるようになるのでこの硬いコーンはアイスにとってとても重要。
一方でソフトクリーム用は巻きながら乗せていくので端の部分を太めにする事で乗せやすくしているわけですね。
スポンサーリンクちなみにかつてはこんな形のダブルヘッダーコーンも製造されていたとか。
バニラとチョコなどの2つの味のミックスが作れなかった時代にはこうやって2つの味を楽しんでいたと。
三角形と四角形のコーン
三角形と四角形のコーンが日本にやってきたのは1980年代といわれていて、
これらのコーンは実はジェラート用。
コーンの真っ直ぐな面に沿ってヘラを動かしやすいように三角形や四角形のコーンになっているんですね。
また、
- 三角形 → 1種類の味用
- 四角形 → 複数種類の味用
といった使い分けをしているお店もあるとか。
まさにダブルヘッダーコーンのような使い方をしているというわけですね。
花びらコーン
そして1990年代には花びらのようにデコレーションされたコーンが誕生。
これは見た目の美しさ、華やかさを重視して開発された形なのは見てすぐに分かる事ですが、
これに加えて「汚れにくい」という利点も兼ね備えているとの事。
実はこの形だと溶けても手に垂れて来ないので夏場のアイスクリームあるある、油断するとアイスを舐めるのに大忙し問題が起きにくいというメリット。
さらにこのコーンはコンビニ販売のアイスに使用されているのですが、
その理由が花びら形だと「誰がやっても上手く盛り付けられるしこぼれにくい」からだそう。
という事で以上、コーンの形の理由についてまとめでした。