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ワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール振り返り&中村俊輔解説 フットブレインより


22年6月5日放送のテレ東系「FOOT×BRAIN」ではサッカーワールドカップで使われたアディダス歴代ボールの歴史を振り返ると共に中村俊輔が解説する公式球2022のアル・リフラの特徴について。という事で番組内容をまとめてご紹介。

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歴代公式球

第1回大会 1930年 ウルグアイW杯ワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 第1回ウルグアイW杯の牛革製ボール

使われたボールはイングランド製の茶色い牛革製。

これ以降は主に開催国が製作する事になりましたがそれが変わった歴史的な大会が1970年メキシコ大会。

1970年 メキシコW杯 テルスターワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 1970年メキシコW杯のテルスター

サッカーボールといえばこのデザインは五角形のパネル12枚、六角形のパネル20枚の計32枚で構成されアディダスが公式球を提供するという形に。

世界中でW杯をテレビ観戦する時代の到来に合わせてモノクロ映像でも見やすいように白黒のデザイン。

その意味も込めてテレビ界のスター=テルスターというネーミングに。

1986年 メキシコW杯 アステカワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 1986年メキシコW杯のアステカ

マラドーナの5人抜きを生んだボールは”防水加工の飛躍的向上”がトピック。

それまでは天然の牛革が使用されていましたがアステカからは人工皮革を使う事で防水性がアップ。

1998年 フランスW杯 トリコロールワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 1998年フランスW杯のトリコロール

白と黒というボールの色の組み合わせが初めて変更。

2002年 日韓W杯 フィーバーノヴァワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2002年日韓W杯のフィーバーノヴァ

2006年 ドイツW杯 +チームガイストワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2006年ドイツW杯のチームガイスト

ボールの熱圧着技術(サーマルボンディング製法)を導入。

それまでは手縫いで作られていたボールを熱を使って貼り付ける方式に変えた事で縫い目の凹凸が滑らかに。

それに伴って使用するパネルの枚数も14枚に減ってより真球に近づく事に。

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2010年 南アフリカW杯 ジャブラニワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2010年南アフリカW杯のジャブラニ

パネルの枚数はさらに減って8枚に。

無回転シュート、ブレ球を打つ選手が猛威を振るったのがこの頃。

2014年 リオW杯 ブラズーカワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2014年リオW杯のブラズーカ

パネル枚数は6枚に。

2018年 ロシアW杯 テルスター18ワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2018年ロシアW杯のテルスター18の表面加工

6枚のパネルは維持しつつパネルデザインを変更してより真球に近付けながら、表面の加工を工夫する事で軌道を安定させる仕掛け。

2022年 カタールW杯 アル・リフラワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2022年カタールW杯のアルリフラ

ネーミングはアラビア語で「旅」という意味。

パネルは色鮮やかなカラーと6つの言語で記されたメッセージで多様性を表現。ワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2022年カタールW杯のアルリフラのパネルの6言語

パネル枚数は20枚と増量。ワールドカップ公式球の歴史 歴代ボール 2022年カタールW杯のアルリフラのパネル枚数と形

パネルにゴルフボールのディンプルのような小さな窪みを設けた初の公式球に

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中村俊輔の感想は?

フリーキックの名手として知られる中村俊輔に感触を聞いてみると、

「よく弾む。反発力があると思います。あと表面がザラザラしてるんですよ。引っかかりは良いんじゃない?センタリングの時とか。」

ちなみにパネル枚数が大きく減った2006年の+チームガイスト以降は「カーブがかけ辛くなった」という中村俊輔の実感でしたが、

試しにフリーキックを蹴ってみると、

「良いね。キッカーの目線で言うとよく飛んでいくよ。」

ブラズーカ、テルスター18、アル・リフラの軌道を比較してみると、カーブの頂点の位置はアル・リフラが最も高く、ワールドカップ公式球2022アルリフラ 中村俊輔のフリーキックボール軌道比較

過去のボールに比べてカーブがかけやすい様子。

「蹴った感触はモチモチというよりも反発が強い。でも足に吸い付くような感じもするから蹴りやすかった。スピードが出るな。だから多分ロングパスとか真っ直ぐのシュート、インサイドパスもスピードが出ると思うんですけど。」

筑波大学の研究所で空気抵抗を計測してみると、

アル・リフラはDFのバックパスのスピード(秒速14m)の時点で既に空気抵抗が小さくなるという実験結果。

さらにシュートレベルの高速域でも空気抵抗は小さいままという事も明らかに。

つまりシュートになると途端に牙を剥くような極端な設計ではなく、幅広いシチュエーションで安定した性能を発揮しつつ、あらゆるシチュエーションでのボールの高速化に寄与しているというわけですね。

これを踏まえて「シュートレンジはこれまでのW杯よりも広くなるのではないか」という結論に。

ディフェンス面から見るとボールスピードが上がるのでサイドチェンジの重要性が増し、さらにインターセプトもしにくくなるとかなりディフェンス泣かせなボールという見方も。

ちなみにボールの空気圧については国際的な基準が設けられていて、ワールドカップ公式球の歴史 ボール空気圧は表面に記載

ボールに表示されている基準値に収めるのがルール。

以上、FOOT×BRAINからワールドカップ歴代公式球についてでした。

 - サッカー

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