チコちゃん 赤ちゃんの頭が大きい理由はこの世界に生まれる試練を乗り越えるため
22年7月9日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第3問は『赤ちゃんの頭が大きいのはなぜ?』という問題。答えはこの世界に生まれるという大きな試練を乗り越える為に脳を最大限大きくしておく必要があるからだそうで番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】若村麻由美、松陰寺太勇
【VTRゲスト】なし
なぜ赤ちゃんは頭が大きい?
この日3問目の出題は、
なんで赤ちゃんは頭が大きいの?
何とかひねり出した岡村さんの口元には正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「まぁまぁまぁギリギリつまんねーヤツだけどいいだろう。」
漢字問題は省かれてチコちゃんの答えは、
この世界に生まれるという大きな試練を乗り越えるため
解説は慶應義塾大学の皆川泰代教授。
生まれる前、赤ちゃんというのは生きるための活動の多くをお母さんに代行してもらっている状態。
へその緒を通じてお母さんから栄養や酸素をもらっていたり、お母さんのお腹の中で暑さ寒さを感じる事もほぼ無くまさに箱入り状態ですくすく成長。
このように胎児時代の赤ちゃんは自ら体の機能を働かせる必要はそんなになく育っていきますが、これがひとたび外の世界に出ると環境は一変。
まぶしい光、音、気温の変化、重力といった強烈な変化を一気に体感した上で、自律して呼吸し酸素を自らとりいれ、栄養を摂るために自分の口でミルクを飲むという一大ミッションがスタート。
この大変化を考えると宇宙飛行士が地球に帰還する時なんてかわいいものですよね。
そんな大きな試練を乗り越える時に大活躍するのが脳。
呼吸をするように指示を出すのは脳の役目ですし、体温調整するのも脳。
さらに生まれてから1~2年で指を動かす、歩く、喋るなど体のあらゆる機能を一気に成長させないといけませんが、これらを司るのは結局全て脳の仕事。
このように脳はこの世に生まれた瞬間からフルパワーで活動し続ける必要があるわけで、
その為に胎児はお母さんのお腹の中という限られたスペースの中で脳を最優先にそして最大限成長させると皆川先生。
とにかく脳が一番大事なので赤ちゃんは体に比べて頭が大きいというわけですね。
スポンサーリンクバランス的には頭の大きさが体の四分の一を占める四頭身ぐらいが普通で、その後も頭がどんどん成長して5歳頃でようやく頭の成長がストップ。
そこからは体だけどんどん大きくなっていくので相対的に頭が小さく感じられるようになって20歳頃には平均して七頭身、八頭身となり全体のバランス完成。
また、大人は頭が大きい赤ちゃんを見ると「かわいい。守ってあげたい。」と本能的に思うというメリットも。
これは以前チコちゃんでも登場した、他の動物も含めた多くの赤ちゃんに共通する特徴(=ベビーシェマ)が関係。
- 体に対して頭が大きい
- 丸いフォルム
- 大きな目が顔のやや下にある
といったいかにも赤ちゃん的なルックスは大人を惹きつけて保護の対象に見られるわけですね。
ちなみに人間以外の動物の赤ちゃんも体に対して頭が大きい状態で生まれてくるケースが多いですが、人間の赤ちゃんの頭の大きさはかなり別格。
これは人間社会で生きていくための高度なコミュニケーション能力が備わった脳を必要とするからという皆川先生の解説。
例えば赤ちゃんがお母さんと見つめ合ったり、お母さんの視線の先を追ったりという行動は人間の赤ちゃん特有の行動だそうで、目によるコミュニケーションも大事な人間にとっては必須能力なんですね。
という事でコチラが結論。
赤ちゃんの頭が大きいのはこの世界に生まれるという大きな試練を乗り越えるため
でした。
これは大きいと思うものは?という質問には「1オン、3パット。」とチコちゃん。
3問目は以上。
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