烏の漢字が鳥より線が一本少ない理由は目がどこにあるか分からないから チコちゃん
22年7月29日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『カラスの漢字が鳥より一本少ないのはなぜ?』という問題。答えは一本少ない線が目を意味していているからだそうで番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】村上知子、河合郁人
【VTRゲスト】キョエちゃん
カラスの漢字が鳥より一本少ないのはなぜ?
1問目の出題は、
なんで烏(カラス)の漢字は鳥より線が一本少ないの?
時として迷惑をかける鳥なので一本減点されているという河合郁人さんの答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
答えた後に何か思いついたようで口元に正解マークとピヨピヨ音の河合郁人さん。
チコちゃん「ふみきゅん。つまんねーヤツだな~。鋭いじゃないの。あなた。」
正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。
出題は「すみだがわ」
正しくは隅田川ですが村上知子さんだけ正解。
カラスの問題なのでキョエちゃんにも聞いてみると、
キョエちゃん「ついにその秘密に気付いてしまったのですね…我々カラスが鳥の中でも選ばれた存在だと。全ての始まりは2億年前…」
出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
目がどこにあるか分からないから
解説は京都大学の阿辻哲次名誉教授。
そもそも私たちが普段使っている漢字は3300年以上前に中国で誕生したといわれていて、
古代中国では王が神と交信する為に亀の甲羅や動物の骨に文字を刻んでいたのがそもそもの始まり。
このような出自を持つ事から漢字は神様と交信できる権利を持つ権力者のみに許された文字だったわけですが、
そこから数千年と時を経て、文明の発達につれて様々な人が漢字を扱うようになったのでどこでも誰でも同じものが書けるように形が整えられて今に至ると。
スポンサーリンクそしてこれが現存最古の甲骨文字での「鳥(トリ)」という漢字。
くちばし、目、翼と鳥の形を絵で描いたような見た目そのままの文字ですが、
この鳥の漢字は時代の流れと共に変化して今のような形に。
色を付けた所が体の部位と漢字を対応させたものになっていますが、
目にあたる赤い箇所が例の横線である事が分かりますね。
そこから「目が無い鳥=烏」という所から横線が一本減らされたという解説。
カラスは全身真っ黒なので黒い目が顔に溶け込んでどこにあるか分からない事からこんな処遇に。
18世紀に書かれた漢字の成り立ちを著した文献にも、
「烏についていないのは純黒で瞳が見えないから。」という記述。
最後に阿辻先生から他に面白い漢字の成り立ちが無いか教えてもらうと、
企に「止」の字が含まれるのはなぜ?
答え:止は人の足跡を表す漢字で、つま先で立って遠くを眺めるという意味だから
ここから中国語ではペンギンの事を「つま先で立つガチョウ」という意味で企鵝(きが)と書くとか。
という事でコチラが結論。
カラスの漢字が鳥より線が一本少ないのは目がどこにあるか分からないから
でした。
どこにあるか分からないと思うものは?という質問には「実印。」とチコちゃん。
スポンサーリンクおまけで阿辻先生から難読漢字の出題。
「飆(つむじかぜ)=犬が群れて走り回って風が巻き起こる様子から」
という事で1問目は以上。
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