エレベーターで上を見るのはなぜ?不安になる理由 チコちゃん
22年12月2日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『エレベーターの中で上を見るのはなぜ?』の答えを簡単にまとめてご紹介。ポイントはパーソナルスペース。
ゲスト出演者
【ゲスト】和田アキ子、アンジャッシュ児嶋
【VTRゲスト】なし
エレベーターの中で上を見るのはなぜ?
1問目の出題は、
なんでエレベーターの中で上を見ちゃうの?
エレベーターが動いているのを確かめるためという答えの和田アキ子さんですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
逃げたいから
解説は新潟青陵大学大学院の碓井真史教授。
人はそれぞれパーソナルスペースと呼ばれる”心の縄張り”を持っているもので、
これ以上近づいて欲しくない空間に他者が入り込んでくると緊張や不安感が増して「出来れば今すぐ逃げたい。」と思うと碓井先生。
エレベーターで上を見ているのは階数表示を見ているからという答えも一応正解ではあるようですがそれだけでは説明がつかない事があると碓井先生。
というのも混んでいるエレベーターと空いているエレベーターで比べた時に、
お互いの距離が詰まって来るにつれてどんどん上を見る人が増えるという現象を確認。
対照的に空いているエレベーターでパーソナルスペースが確保できる状況だと上を見る人は少ないという差。
空いているエレベーター(今回の実験では9人以下)で上を見る確率は約9%と非常に少なかったのに対して、
混んでいるエレベーター(10人以上)で上を見る確率は約30%と3倍以上に。
この事から階数表示を確かめているのであれば空いていようが混んでいようが同じように階数を見るはずなので、
ここまで差が付くという事は階数表示を見ているという説明だけでは不足すると碓井先生。
となるとやっぱりパーソナルスペース原因説が有力。
ではなぜ人は緊張や不安を感じると上を見るのか?というと、
パーソナルスペースが確保できないエレベーターの中で唯一スペースが空いているのが頭上なので、そこに顔を向けて顔の前のスペースだけでも確保したいという気持ちの表れというのが一つと、
自分が感じている不安や不快感を他人に悟られないようにするために「私が上を見ているのはあくまで階数を見ているだけ。」と周囲に暗にアピールして本心を隠す役割がもう一つ。
狭いエレベーターの中で出来る意味のある行動といえば階数表示を見る事ぐらいなので、
本当は今すぐこの場から逃げ出したいと思っているその気持ちを必死に隠すその行動こそが上を見るというアクションに繋がっていると碓井先生。
ちなみに操作ボタンの前に立ちたがる心理については、
前に人が立たないボタン前が安全地帯になるからという説明。
また、操作ボタンの前に立って「ボタン操作をするのは自分の仕事」とする事で不安や不快感を下げる効果があるとの事。
という事でコチラが結論。
エレベーターの中で上を見るのは逃げたいから
でした。
1問目は以上。
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