皇居ランのきっかけは銀座ホステスマラソン?チコちゃん
23年2月3日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『皇居の周りをみんなが走るようになったのはなぜ?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】阿部サダヲ、大沢あかね
【VTRゲスト】なし
皇居の周りをみんなが走るようになったのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで皇居の周りをみんなが走るようになったの?
チコちゃんの答えは、
銀座のホステスさんが走ったから
解説はランニング雑誌出版社の元社長・橋本治朗さん。
橋本さんによると東京オリンピックの8日後に開催されたマラソン大会が皇居ランの元祖との事でその大会名が「銀座ホステスマラソン」。
銀座のママやホステスさん約40名が参加した皇居一周のマラソン大会のゼッケンにはお店の名前と源氏名がしっかり明記。
そしてこの大会の主催者となったのが銀座クラブのオーナーだった三好三郎氏。
3店舗から駆り出された夜の蝶たちが皇居を走るというこの「銀座ホステスマラソン」は、
仕事柄体調管理が難しいホステスさんたちの健康増進・福利厚生をうたい文句に、さらにイベントを盛り上げるために賞金も用意されたそうで、
当時の大卒初任給3か月分ほどが贈られた他、に参加者全員に参加賞としてブランドバッグや香水などが贈呈されて商品だけで今の金額で300万円ほどの経費が掛かったとか。
そしてこの時のスタート地点になったのが二重橋。
お店の営業終了と同時にドレスからランニング姿に着替えて銀座から皇居へ徒歩20分。
当然ながらスタート時間は午前1時40分と真夜中。
ちなみにマラソンの先頭と最後尾はベンツを走らせて、ドクターとナースもしっかり用意されていたとか。
そんなマラソン大会の優勝者となったのが当時21歳のあけみさんで優勝タイムは23分30秒。
2位に500m以上の差をつけたぶっちぎりだったとの事ですが、参加者全員は無事完走。
深夜3時から表彰式が執り行われてしっかり盛り上がりを見せたとの事。
これ以前は大学陸上部などが皇居の周りを走って練習を行っていたそうですが、世間一般の馴染みがあったとまでは言えず、
銀座のホステスマラソンが新聞に掲載された事が一つのきっかけとなって、
皇居周辺で働く人たちがマラソンクラブを作って皇居ランが徐々に増えて行くことに。
市民が主催するスポーツイベントとしてはかなり早い段階に開催されたこの銀座のホステスマラソンは「市民スポーツの始まり」言って良いほどに歴史的に重要なイベントだったと橋本さん。
という事で3問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから