隠れ味覚障害で太りやすくなる?食べ物で治すには昆布だし カズレーザーと学ぶ
23年9月5日「カズレーザーと学ぶ」では隠れ味覚障害と肥満の関係性、治し方について解説という事で番組内容をまとめてご紹介。
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隠れ味覚障害
解説は徳島大学大学院の堤理恵先生。
20代の健常者を対象に行った味覚検査では塩味・うま味について味覚が鈍くなっている傾向が強いというデータ。
特にうま味については深刻で、20代の4割以上がうま味の味覚障害に陥っているという事に。
さらにこのうま味の味覚障害を放っておくと5年以内に肥満になる確率が2倍以上になってしまうという指摘も。
うま味は甘味同様にその満足度を脳で感じるという共通点があり、この時にうま味が十分に得られていないとその代替として甘味で補おうとしてしまうというのが太りやすくなる原因。
隠れ味覚障害だと甘味の味覚は鋭いままのケースが多いので余計に甘くして満足感を得ようとすると糖質の過剰摂取に繋がるというわけですね。
この隠れ味覚障害の原因としては偏食、ストレス、亜鉛不足、ドライマウスなど。
特に唾液は味覚を伝えるのに大きな役割を担っていて、味覚障害の人の場合は健常者に比べて唾液が3分の1しか出ていないというデータも。
近年では食事からとる水分摂取量が減少傾向で特に1日3食摂っていない人だとドライマウスの傾向はより顕著に。
3食しっかり食べていれば食事から1リットルほどの水分摂取が出来ているので、飲料水として飲むべき量は1.5リットルほど。
これが1日2食に減ると飲むべき水の量はそれに応じて増えて行くことに。
また、本来であれば味覚センサーの味蕾の数が多い子供で味覚障害が起こるリスクは小さいハズが、欠食気味であったり添加物の影響で子供の味覚障害もどんどん増加傾向に。
ちなみに番組で検査したところ、カズレーザーのみが隠れ味覚障害という診断結果。
1.0が正常値、0.8を下回ると味覚障害、0.8~1.0の間だと隠れ味覚障害という事でしたが、うま味に関しては味覚障害のレベルに達しているという事に。
味を感じる味蕾細胞自体が少なく、色んなものを食べずに偏食気味なのでこうなってしまっているという先生の見立て。
また、ジャンクフードが多いと亜鉛の吸収が妨げられるのでこれも味覚障害の要因。
隠れ味覚障害の治し方
隠れ味覚障害を食べ物で治すには、うま味を脳に覚えさせる味覚トレーニングが有効になるかもしれないと堤先生。
昆布に含まれるうま味成分のグルタミン酸が効率的にT1R3遺伝子(うま味の受容体)を増やしてくれるのでセンサー徐々に敏感になっていくとの事。
さらにうま味は唾液の分泌を促す効果が非常に高く、酸っぱいもので唾液が多く出るのと同様の効果を長時間にわたって維持するというデータ。
うま味には複数種類存在しますが、特にグルタミン酸が効果的で、
昆布だしにすることで水分も一緒に摂取することが出来るので最適との事。
飲む量としては1日1リットルの昆布だしを4~5回に分けて飲むのが良いそうで、最初は昆布だしでうがいするだけでも舌の味蕾が刺激されるのでそれでもOK。
以上、カズレーザーと学ぶから隠れ味覚障害の治し方でした。