美容院や床屋に月・火休みが多いのはなぜ?チコちゃん
23年11月10日「チコちゃんに叱られる」の問題『美容院や床屋が月・火に休みが多いのはなぜ?』の答えを簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】内田篤人、ファーストサマーウイカ
【VTRゲスト】なし
美容院や床屋が月・火に休みが多いのはなぜ?
2問目の出題は、
なんで美容院・床屋は月曜や火曜に休みが多いの?
チコちゃんの答えは、
月・火に電気がお休みだったから
解説は大阪公立大学の橋爪紳也教授。
土日にお客さんが多いので平日休みにするという理由の他に挙げられるのが「月火に電気が使えなかったから」という理由。
これは昭和14年夏・15年冬の少雨の影響でダムが干上がって水量発電がストップしてしまい、
さらには不足電力分を補うための火力発電に使う石炭も足らないという追い打ちで電力に大幅な制限が掛かってしまったという出来事がきっかけ。
当時の日本は水力発電が主力の発電方式だったために水不足は大打撃だったんですね。
昭和16年は日中戦争真っただ中というタイミングで軍需工場に電気を優先するために市民が使える電気はさらに制限される事に。
そこで電気を大量に消費する民間施設については特定の曜日に電気の使用をお休みしてもらう休電日のルール作り。
当時、電気を多く使っていた理容業界もこの休電日に協力する事に。
この頃流行っていたパーマをかけるには今とは違って髪にロッドと薬剤を付けた後、さらに電極で加熱して髪にウェーブをつける「電髪(でんぱつ)」という方式が使われていて、
見れば分かる通りにかなり電気を使用するアンチ省エネ的スタイル。
電気食いのパーマヘアが流行ってしまって日本全国でパーマをかける人が続出したことで電気の消費量が多かった理容業界としては休電日に協力せざるを得ない状況。
この休電日は地域によって曜日が異なっていたそうですが、電気が使えないとパーマ機が使えないのでお店もお休みするのが当然の流れで、休電日に月火が多かったことから美容院・床屋に月曜or火曜休みが定着。
電気需給について戦後大きく変化したものの、この頃の名残で今でも月曜・火曜休みが多い理容業界。
ちなみに昭和初期までは毎月7日、17日、27日など「7」が付く日にお休みしているケースが多かったそうで、諸説あるものの日本初の床屋といわれる藤原釆女売の命日が7月17日なので7にちなんで休んでいたとされているとか。
という事で3問目は以上。
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