こたつの中の光が赤いのはなぜ?美容器具だったから?チコちゃん
23年12月29日放送の「チコちゃんに叱られる拡大版SP」の問題『こたつの中の光が赤いのはなぜ?』の答えをNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場と共に簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】田中裕二、吹石一恵、溝端淳平
【VTRゲスト】辰巳琢郎
こたつの中の光が赤いのはなぜ?
4問目の出題は、
なんでこたつの中の光は赤いの?
チコちゃんの答えは、
もともと美容器具だったから
解説はPHCホールディングスの広報・荒井広子さん。
多くのこたつは赤外線を使って内部を温める仕組みになっていますが、赤外線とは熱線ともいわれる電磁波の一種。
人間の皮膚は常に細かく振動していますが、その振動と赤外線の波長が合っているために体の表面から熱が良く吸収されるという特徴。
ところが赤外線は人間が目で捉える事が出来る赤い色より波長の長い電磁波であり、そのために肉眼では見えないという特徴。
そこで登場するのがこたつを初めて赤く光らせた張本人・PHCホールディングスの初代社長である稲井隆義。
ここで始まるのがNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「こたつファーザー ~こたつの赤い光誕生物語~」
1955年、稲井は赤外線電球の開発に成功しますが、この電球は点いている事が分かりやすくするために人の目で見える白色に光るように設計。
当時は自動車工場などで塗料を乾燥させるために使用されていましたが、そこで稲井は「赤外線を浴びた作業員の人の肌がやけに綺麗…なぜ?」と疑問に思ったとか思わなかったとか。
詳しいいきさつは不明ながらも稲井は研究を重ねるうちに赤外線の熱には美容効果があるとつきとめる事に成功。
そこで稲井が1956年に発売したのが赤外線美容ライト「ビオライト」。
赤外線によって皮下組織を温めて血行を促進する事でコリをほぐしたり、痛みを和らげたりという効果を宣伝したこの商品は、赤色だと温かみを感じられるという理由から赤外線電球を赤く塗って光らせる事に。
その後は年間10万台を売り上げるヒット商品となったビオライト。
さらに稲井は消費者から「消えていると思ったこたつを触ったら実は点いていて火傷してしまった。」という悩みを聞き、これは改善すべきと思い立つことに。
当時こたつの熱源として使われていたのはニクロム線で、保温性の高い陶器に巻き付けたニクロム線で温めるという構造。
ニクロム線は電源をつけても光る性質のものではなかったので、こたつの熱源として代替になり、電源オンの状態が分かりやすく、かつ温かそうに見えるには?と赤外線を利用したこたつを考案。
そこから20年で累計生産台数は2000万台を突破する大ヒット商品に。
今では社名も変わって生産はされていませんが、脈々とこたつは赤外線っぽく光る赤い光と共に売れ続けているという現状。
という事で4問目は以上。
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