醍醐味って何の味?語源は乳製品の最上のモノでバターオイル チコちゃん
24年3月1日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『醍醐味って何の味?』の答えを簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】城田優、ラランドサーヤ
【VTRゲスト】ミルクボーイ
醍醐味って何の味?
3問目の出題は、
醍醐味って何の味?
チコちゃんの答えは、
あらゆる乳製品の中で最上のモノの味
解説は帯広畜産大学の平田昌弘教授。
そもそも慣用句で使われる醍醐味という言葉は仏典に登場する「醍醐」が由来。
紀元前のインドで生まれた仏典である大般涅槃経にはブッダの教えや食生活の様子などが記載されていますが、
「牛 → 乳 → 酪 → 生酥 → 熟酥 → 醍醐」という製造過程で作り出される乳製品の最上のモノが醍醐。
醍醐はミルクを加工していって作られるという事で初期の仏典であるパーリ聖典に記載されたその作り方に従って再現してみると、まずはミルクを壺に入れて発酵させて酪を作ってみる事に。
加工していた部屋や壺の中に乳酸菌が存在していたという当時のインドの環境を想像しつつ発酵の為の種菌を現代では使用。
38度の環境で5時間ほど待つとプルプルとした固形状に固まって酪が完成。
ミルクボーイの二人に食レポをしてもらうと、味が薄いヨーグルトっぽい味で酸味は強め。成分で見ると酪は発酵乳にあたるとの事で現代だとヨーグルトが該当。
続いて酪が入った容器を2時間ほどひたすら振り続けて生酥を作ってみると、表面に黄色い粒が浮かび上がって生酥完成。
その味はミルクボーイ曰く、無味なプラスチックのチーズ、スティックのりを食べたみたいとなかなか厳しい食レポ。
お次は熟酥ですがここからはパーリ聖典にも製造方法が詳しく記載されていないので、断片的に書かれている要素から推測。
スポンサーリンク「祭火によって清められた生酥」という記載から加熱して水分を飛ばしてみると熟酥が完成。
ミルクボーイ曰く、無味なのは相変わらずで口溶けはかなり良いという感想。軟膏を食べているかのようなイメージだそうですが、成分で見ると脂質95%で出来ているバターオイル。
そしていよいよ醍醐(=サッピマンダ)作りに至るわけですが、こちらはサッピ=熟酥、マンダ=ミルクの脂っぽい部分というヒントから醍醐は「熟酥から染み出た部分」という推測。
固まった熟酥を25度の環境に置いて12時間待つと醍醐が完成。
ミルクボーイ曰く、バターの端っこのような出来損ない、クレヨンといった感想で人によってはほんのり甘いクッキー屋さんの香りなど。
成分で見ると短鎖脂肪酸が多く、低温で液体になるバターオイル。
生乳から手間暇をかけて作られる醍醐はその希少性から高級食品や万病に効く薬として貴族などから珍重され、そこから転じて最上のモノの例えとして使われるワードに。
という事で3問目は以上。
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