カズレーザーと学ぶ 口臭は女性の方が男性より臭い?原因と対策
24年5月28日放送の「カズレーザーと学ぶ」は口臭特集という事で女性が男性よりも口が臭くなってしまう原因&対策法について解説という事で番組内容をまとめてご紹介。
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女性の口臭
解説は福岡歯科大学の谷口奈央教授。
2019年に行われた日本人の性別・年齢別の口臭調査では口臭測定で基準値以上になった人の割合が全体的に男性より女性の方が多いという結果に。
若い女性は中高年の男性よりも口が臭い傾向にあるという結果も出ていますが、その原因とされるのが「女性の方が歯周病にかかりやすい」からという指摘。
実際に厚生労働省が発表しているデータでは歯肉炎や歯周病で病院を受診するケースは男女比で女性が6割、男性が4割という実態。
一般的な口臭の原因は舌に溜まった汚れの舌苔から発せられる硫化水素が強く影響していますが、歯周病になるともっと強烈な臭いを発するメチルメルカプタンが口臭の原因に。
卵が腐ったような臭いに形容される硫化水素の一方で、メチルメルカプタンは魚や野菜が腐ったような生ごみのような臭いに例えられ、歯周病による口臭の強さは普通の口臭に比べて10~20倍にも跳ね上がるとか。
スポンサーリンク女性の口臭危機(クライシス)
一般的に歯周病の原因菌として挙げられるのはP.g.菌、T.d.菌、T.f.菌の3種類になりますが、これに加えて女性ホルモンをエサにして増殖するP.i.菌の存在が厄介。
女性ホルモンが影響しているせいで女性の方が口臭リスクが高くなるというわけですが、特にリスクが高くなる口臭危機(クライシス)が人生において3回訪れるという谷口先生の警告。
それが思春期・妊娠&出産・更年期の3つのタイミング。
【思春期】
思春期を迎えると女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急増するので、これをエサにしてP.i.菌が歯茎の中で増殖して思春期性歯肉炎が引き起こされて口臭の原因に。
エストロゲンは月経後に増加していくのでこのタイミングでP.i.菌も増加し、エストロゲンの分泌が落ち着いてくると今度はプロゲステロンが分泌され始めて、これが歯茎の毛細血管を拡張させる働きがあるせいで元々歯茎に炎症を抱えているとその炎症をひどくさせてしまうという悪影響が。
つまり思春期以降は毎月、女性ホルモンのダブルの影響で歯周病になるリスクが高くなるとの事。
【妊娠&出産】
妊娠をすると女性ホルモンの分泌量が増加しますが、人によっては平常時の140倍という爆発的な数値になるケースも。
2020年度の草津市のデータでは妊婦の歯周病検査で要指導、要治療になったケースが全体の8割超で、異常なしの診断をされたのがたった2割に満たなかったという調査結果も。
ちなみに妊婦が歯周病になっていると早産のリスクが上がり、そのリスクはアルコールや喫煙の約6倍という数値に。
歯周病になると炎症を抑えるために口内でプロスタグランジンという物質が分泌されますが、これは陣痛促進剤の成分と同じものなので歯ぐきの不健康から回り回って早産に繋がってしまうという事に。
対策法としては歯科を受診してしっかりケアする他に、日常の歯磨きで小さいヘッドの歯ブラシを使ってつわりがひどい時の不快感を減らしたり、
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泡立ちが気になるという方は発泡剤を抑えたタイプの歯磨き粉で歯磨きのストレスを緩和するといった方法がおすすめと谷口先生。
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【更年期】
一般的に女性は40代から女性ホルモンの分泌が低下し始めますが、エストロゲンの分泌が減ることによって唾液の分泌量も減って口がドライマウス気味になってしまうのが問題。
スポンサーリンク歯周病対策
歯科でのケアの他に出来る日常のケアとしては、
歯ブラシとデンタルフロスまたは歯間ブラシを併用して汚れを8~9割落とす歯ブラシだけではどれだけ頑張っても歯間の汚れが落とせず、その汚れ除去率は大体6割ほど。そこでフロスや歯間ブラシを併用してやることでより口内を清潔に保てるので歯ブラシとセットで行うのが鉄則。
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糸タイプのものは慣れないと使いにくいので柄付きの糸ようじタイプがおすすめ。特にY字タイプは糸が入りにくい奥歯にも届きやすいので一度試してみるべき。
歯磨き粉に含まれる薬効成分はかなり優秀なので、その成分を口内に留まらせるためにも歯磨き後のうがいは出来るだけ最小限に。
その為にはほんの少量の水でゆすぐだけにとどめておくのがおすすめ。
以上、カズレーザーと学ぶから女性の口臭の原因と対策でした。