あさイチ 今日の本紹介 ねずみくんのチョッキの絵本作者なかえよしを特集
24年9月13日放送のNHK「あさイチ」特選エンタ本紹介コーナーはねずみくんのチョッキの絵本で知られるなかえよしを特集という事で書籍一覧をまとめてご紹介。
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ねずみくんのチョッキ
お母さんが編んでくれたチョッキを着て嬉しさいっぱいのねずみくん。
一羽の鳥から「いいチョッキだね。ちょっと着させてよ。すこしきついが似合うかな?」 と言われたのを皮切りに、ねずみくんのチョッキはどんどんと違う動物たちの手に渡っていくことに。
登場する動物たちもサル、ライオン、ゾウとどんどんサイズアップして、気付けばチョッキはどんどん伸びていってしまい…
余白を大きくとられた場面構成や動物たちだけが登場するシンプルな絵は作者のなかえよしを曰く「Simple is best」「余白」の創作ポリシーを反映したものなんだとか。
なかえよしを「削いで削いで最後に残るものが一番大切な物だという事ですね。ねずみくんに関しては取れるだけ取って、文章も最小限、色も最小限。取っていくと空白が残っちゃうんですね。空白は余韻で大切な部分だと思うんですね。ですから空白を活かしながら削りまくっておりました。」
ねずみくんからのおくりもの
チョッキと同じ色のリボンをお母さんに編んでもらってねみちゃんへの贈り物にしようとワクワクのねずみくん。
ところが、ヒミツの贈り物のリボンの事をうっかりイタズラ好きのビムくんに話してしまった事で物語は急展開。
「ヒミツは守らなくては。絶対誰にも言わないぞ。」と自分に言い聞かせているのに「でも ヒミツだよ!」とさえ最後に言っておけばOKとばかりにどんどん喋っちゃう動物たちが次々に登場し、ゾウからライオンへ、ライオンからブタへと噂話が広まっていき、果たしてネズミくんのサプライズプレゼントは成功するのか?
作者のなかえよしをによると星の王子さまで有名なフレーズ「大切なものは目に見えない」を念頭に置きながら、目に見えない大切なもの=心を表現するために目に見えるチョッキや贈り物をお話に取り込んだとの事。
ちなみに短編の名作として知られるO・ヘンリーの「賢者の贈り物」に刺激を受けて創作したそうで、もともとは「ねずみくんのおくりもの」のタイトルにしたかったのが、もう既に同名のタイトルの本を出しているので仕方なく「ねずみくんからのおくりもの」にしたというなかえよしをのこぼれ話も。
Amazon:オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物 (角川文庫)
以上、あさイチでおすすめされたなかえよしをの絵本ねずみくんシリーズでした。
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