ハワイ(Hawaii)の英語の綴りに「i」が2つ付くのはなぜ?チコちゃん
24年12月13日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『Hawaiiに「i」が2つ付くのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】若村麻由美、FUJIWARA原西孝幸
【VTRゲスト】なし
Hawaiiに「i」が2つ付くのはなぜ?
2問目の出題は、
なんでHawaiiは「i」が2つ付くの?
チコちゃんの答えは、
ハワイッイだから
解説は早稲田大学の古川敏明教授。
欧米人によってハワイ諸島が発見されたのは1778年ですが、アメリカとアジアの中間地点にあるという地理的な理由から欧米諸国からすると中継地としてもってこいの場所と重宝される事に。
そしてアメリカによって西洋文化がハワイに持ち込まれた結果、ハワイ諸島の先住民が使っていた言語のハワイ語は徐々に衰退していって英語に置き換わり、1820年代に約30万人いたハワイ語話者は1970年代には約2000人まで減少。
また、1820年にはアメリカの宣教師がキリスト教布教のためにハワイ諸島に上陸してハワイ先住民に聖書を広めようと活動しますが、ハワイ語は文字を持たない文化だったので宣教師たちはまずハワイ語をアルファベットを使って翻訳するという作業に取り掛かることに。
1200ページ超の聖書を翻訳した宣教師たちでしたが、どうしてもアルファベットで表現できないハワイ語「ハワイッイ(Hawaiʻi)」に四苦八苦。
ハワイ語でハワイ諸島そのものを表すこのハワイッイは「生命と水のある場所」という意味になるそうですが、ハワイの先住民にとって「ʻi」の「ʻ(=オキナ)」はただの記号ではなく子音の一つになるのでこれがあるのと無いのとでは言葉の意味自体が異なってくるほど重要。
ところが1834年に世界で初めてハワイ語の新聞が発行された際の表記は「Hawaii」で「ʻ」はただの記号と欧米人によって解釈され、さらに当時の印刷技術ではオキナが印刷できないという事情もあって省略されることに。
その名残が今でも続いていてハワイッイはいつの間にかハワイと呼ばれるようになっているわけですが、1970年以降はハワイで先住民の文化を尊重しようとする動きが高まったことで1978年にはハワイ語はハワイ州の公用語として認定されて、ハワイの公立学校ではハワイ語は必修科目となり、現在は徐々にHawaiʻiの本来の表記が街中や地図上でも見られるようになっているとか。
という事で2問目は以上。
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