M-1 2024 審査員の感想コメントまとめ「トップバッターで既にチャンピオン」
24年12月22日放送の「M-1グランプリ2024」から審査員の感想コメントを一覧でまとめてご紹介。
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審査員
スポンサーリンクファーストラウンド
石田「トップ出番でこの後まだまだ出て来るんで高得点って本来付けにくいんですけど、これだけ無駄もなくあるあるを題材にしながら話術で落とし穴に入れられていくみたいな。これは点数入れざるを得なかったですね。」
ともこ「もう後の人の事は考えて無いんですよ。一回一回なんで。一番っていうの忘れるぐらい普通に見れましたし。カッコ良かったですよね。出てくる感じも。やられましたよ。後の人はもう分かんないです。」
山内「トップで2年連続引いてお客さんもお!ってなってる中、全員が安心して漫才を見れる空気感に一気に持っていけるっていうのがえげつないなと思って。個人的には渡辺って言葉単体史上一番ウケてました。見た事無いんで。」
礼二「完全去年越えてますよね。最初出て来て数十秒でトップじゃない空気ですから。この一年通してまた令和ロマンはレベルが上がったなって感じがしましたね。」
柴田「登場から貫禄すら感じるじゃないけど、トップバッターとして出て来たけど既にチャンピオンとしての風格を持って出てきましたみたいなネタに見えましたね。もっと点数付けたかったんですけど、僕は後ろの人の事考えて。ちょっと日和った部分ありますけど。でも95は最低でも付けてもいいだろうなと。」
若林「圧巻でしたね。最初の第一声の終わらせましょうで一気に会場を掴んで技術も凄いし、感情が伝わって来るし、楽しそうだし素晴らしい漫才でしたね。初審査で大変な事になりました。」
哲夫「気持ちは95ぐらいなんですよ。僕もあと20組ぐらい出て来るっていうテンションで90にしただけで。めっちゃ残しとかなアカンっていうのがあって。これで僕がカンニングはしてないっていうのが分かっていただいたと。名字とか名前っていうみんなが分かるオーソドックスな話がお二人の手にかかるとこんなにおもろなるんやっていうので凄いなと。あえて点低くなったんは僕の自己紹介のソーシャルディスタンスが尾を引いてるだけです。全くウケなかったんで。」
塙「やっぱりトップバッター引いた時ですよね。この盛り上がり。ちょっと鳥肌立ちましたね。そも盛り上がりがプラスになった一つの要因かなと思います。僕は93で去年と同じにさせていただきましたけど。同じボケからしてくるまのボケは若手でナンバーワンだと思いますね。群を抜いてる。今回は全員でくるまを倒しに行くというか…ケムリももちろんね。ボケが強いっていうのは素晴らしいっていう。トップバッターとしては自分の中の最高得点。」
大吉「ただのあるあるネタで終わらないのが令和ロマンの良さ。あと誰もが頭に浮かんだ和田っていうワードをちゃんと回収するあたりがホントに穴が無いというか。抑えて僕は96だったんで。後半だともっと高かったと思いますね。でもこれ以上は下げられなかったです。」
スポンサーリンクともこ「何か…もっとしょうもないの見たかったです。しょうもありました。何かもっと…」
塙「ちょっと一本目の令和ロマンのしゃべくりの迫力の後だったので。ちょっと違うテイストでウケの量は少し減ったかもしれなけど。漫才コントってテンプレみたいになってみんなボケを重ねていくっていう中で、意味のあるボケとかが僕は評価が高いのでそれは見ていて心地が良いというか、それいらないだろっていうボケが一個も無かったので。それは素晴らしかった。」
石田「ポップなワード選びから実はディープな言葉とかも使ってて魅力的やなと思いつつ、めちゃくちゃリズムが良い分、オトした時とかにもう一個バコーンって行ってくれてたら理想的なウケ方になってたと思うんですけど、ちょっと行ききれずっていうのがあったので。」
柴田「基本的には面白いですし、レベルは高くて緩急も良くて。石田くんが言ったみたいにオトす所でリズムを変えてって感じだったんですけど、後半にそのままリズムが行っちゃって緩急が無かったというか。後半にくだらない事でいい加減にしろみたいになったら点数高く付けられたかなって残念。」
礼二「出井くんがボソッとツッコミの言葉言うのも面白かったですけど、みんなも言うてるように中盤くらいから爆発力が無かったかな。去年を知ってるだけにその辺の違和感があったかな。」
ともこ「そういう事が言いたかった。みんなが言った事が思ってたこと。」
山内「一個一個のボケのトガり方がエグくて、ここはこんぐらいのボケで良いとか一切なくて全部が強烈な右ストレート。川北が主張したいボケで埋め尽くされてるネタだなと思って。しいて言うなら全体通して繋がりがあったらもっと入れたかったですけど全てが強烈なパンチでやられました。」
大吉「全部面白くて、令和ロマンと差は付けなきゃいけないと思ったんで僕の基準では真空ジェシカを上にしましたけど。見るたびに上手くなってると言うか、このネタは文字で見ると自然に聞けないと思うんですよね。この二人の技術がもの凄いと思いますけど。」
塙「ボケって何歳になっても感性って変わらないんですよね。子どもや10代の時に考えたボケとかと変わらないと思ってて。真空ジェシカって大学生の時に落研の先輩でめちゃくちゃ面白かった人たちが作ったような感性を未だに保ってスレてないというか。腹ちぎれるくらい面白かった大学生の時思い出したというか。」
哲夫「みんな差が無くて。僕の中で。みなさん掴みが凄い堂々とされてて。こういう所で僕じゃ出来んかったような流れで掴んでるから凄いと思うんですよね。真空ジェシカをずっと好きだったからこそ厳しめの点数になった所があって、前半の記憶が薄れていくようなやつをもう一回後半で出してくれたりとかがあって、ちょっとそれを期待してたというのがあって。ごめんなさいちょっと大人しめの点になりました。」
スポンサーリンク石田「パンチ力強いボケをマユリカはやるんですけど、真空ジェシカと同じような作りになるんですよね。前半に出て来た後半に持って来るみたいなのが並んでしまったんで比べられてしまったかなと。」
ともこ「私は漫才の作りがどうのこうのが分からない人間でございます。だから一回一回を見たいので、私はマユリカのネタはずっと笑ってたからすっごい面白いなと私は思いました。まさにしょうもない事の連続。うんこサンドイッチっぽい顔ですもん。人間性が出る漫才。」
若林「マユリカ大好きなんですけど、丁寧にネタが積み重なってった分最後の方に粗い部分も欲しくなっちゃったなっていう。中谷さんがもうちょっと追い込まれてる姿も見たくなっちゃった。」
礼二「やっぱり喋りも上手いし、聴き心地も良いんですけど双子を前面に出すのは良かったと思うんですけど、ヒーローインタビューのやり取りだけやったんで他のパターンも見たかったなっていう。」
塙「ダイタクが好きだったんで決勝でちゃんとした漫才師が認められるというのが嬉しかったですね。他にもいっぱい面白いネタがありますのでもう一本見たかったなって感じです。フリートークみたいな素材を漫才に変える技術は凄いなって昔から思ってたので。」
ともこ「双子の難しさとかもあると思うんですけど、それを最大限に生かしてるし、お喋りはめちゃくちゃ上手やなって分かるんですけどもうちょっとだけ爆発的なものがあればなって。地味っぽいじゃないですか。綺麗過ぎるというか。」
大吉「漫才は完璧に近くて綺麗過ぎて爆発しなかった感じに。M-1の舞台だとこういう点数になっちゃったのかなと思いますけど、二人の漫才師としての実力はとんでもないと思います。」
スポンサーリンク山内「ツッコミの福本くんがツッコむ所で外したら終わりの所で全部ウケを取ってたのが凄いなっていうのがあったんですけどボケのゆうじろーくんの所で笑いが無くてそこをツッコミまで行ってから笑いが起こるっていうのだったんでもうちょっと何かウケる要素があったら良かったのになと思いました。」
哲夫「最初のマイナンバーカード怖いなっていうのはかなり大きい笑いで掴みでは一番良かったと思いました。ちょっと時間かかってるのが気にはなった所ではあるんですけど。心臓の処置してる所で内出血してる所を切除するって訳分からな過ぎて。どういう展開なんねやろってなってカラーコーディネートまで行くんやってそこの展開は良かったんですけど一個一個のセクションがちょっと個別感があったので。僕の中の最高得点です。」
柴田「低く見えがちですけど、他のレベルが高くて、令和ロマンが95って所からの点数にさせてもらったんですけど非常に面白いですし、ツッコミのオチのパワーもあるんですけど僕も同じようにゆうじろーくんがオチのパターンをやってもいいだろうし、ボケを無視してツッコミで突っ走って行ってもいいだろうし。型がある漫才って読めちゃうから、そこが枠からはみ出て来るとさらに良い漫才になるんじゃないかなと思いました。」
ともこ「もっと髪型とか気になるかと思ったんですけど、全然漫才に入るとそこも無く、ちゃんと漫才を見れたのでロックでした。」
スポンサーリンク石田「ボケが来るタイミングも角度も分からへんから、笑う準備が出来へん間に笑かされてるみたいな。並び的にダイタクとかジョックロックの笑うタイミングが分かりやすいのが続いてたじゃないですか。なので不意打ち全部喰らってしまった感じ。」
若林「小難しい漫才が増えてくる時代の中でワクワクするバカが現れたなと思って。日本を明るくしてくれそうで。あと寺家さんの漫才のリズムをキープする腕も確かだなと。」
山内「令和ロマンと違ってバッテリィズは初見の人がほとんどだったと思うんですけど、エースのバカな感じを開始15秒20秒でお客さんに分からせてそっからバカさを活かしたネタに引きずり込んで行く。しかも細そう過ぎって何やねん!って。確かに細そう過ぎやねん。でもそれは気付いてなかったんです。バカに気付かされたのもあったりして。昔からあるスタイルだと思うんですけど逆に新しすぎて。」
柴田「山崎さんも結構アホな所あるんですけど、こんなクリティカルなアホ初めて見たなと。それであんなに文句言っておいてちゃんと謝れるという所が素晴らしい。素直な所も素晴らしかったし、構成も良かったし、ツッコミもちゃんとリズム取って邪魔しない漫才の妙みたいな所もありました。」
塙「他の人がやってもこんなに面白くなんない。エースの間とかガリレオを食い気味に細そうって言うのが今日一番笑ったのそこのポイントかもしれない。間がおかしくて。」
礼二「ホントにシンプルで、しゃべくりが。分かりやすいアホとちょっとインテリに見える。全てが整ってて。4分を一番上手く使ってたんじゃないかなと。無理に笑い取りに行くんじゃ無しに最初からロートーンで入って行って最後しり上がりに盛り上がった。理想的やと思います。」
ともこ「若林くんが言ったみたいに難しい漫才が多いなって中、多分難しいんでしょうけど技術的には。なんかもうずっとヘラヘラこっちも笑ってられるし。」
哲夫「アホに物教えてるだけでこんな事なるっていう。さっきジョックロックやったやないですか。ジョックロックって智弁の高校野球でジョックロックって曲を応援歌で流したら打率が上がる魔曲って言われてるやつなんですよ。で彼らバッテリィズでしょ?掴みがライト兄弟で守備下手そうとか野球ゾーンになって、ジョックロックがバッテリィズに効いてきたなみたいな。最後にひっくり返しのそいつアホやっていうので泣き笑い来ましたんで構成が凄かったです。」
大吉「長らく途絶えていたアホ漫才というか、それを令和の時代に上手い事蘇らせたなと。アホのまま終わらないエースくんがっていうのは凄いなと思いましたね。」
スポンサーリンク山内「ツッコミの攻め攻めがハマるかハマらないかあると思うんですけど、ギリギリのラインを攻めてるツッコミがめちゃめちゃ好きで。やっぱり今バッテリィズの余韻がちょっと残っててもっと肥満がダイナミックに動き回る所とかもっとウケていい所だったと思うんですけど、やっぱり空気を変えきれなかった部分が点数に出てしまったかなというのがありますけど。」
礼二「体型的にもここまで太ってる漫才師って今までいなかった気がしますし。ただ檜原くんがツッコミを立てすぎる所はもうちょっと減らしてもいいんじゃないかなとは思うんですけど。普通に行ける所は行ってみたいなメリハリ具合を決めていただければ。」
石田「僕も檜原くんがちょっとツッコミかかり過ぎてて聞き取りにくい所もいくつかあったりして、それが勿体無かったなという印象。ボケはいつも通りダイナミックで面白くて見ごたえあったんですけど。」
若林「オケが流れる頭の方で結構仕掛けちゃって、最後は手が届かない所までむっちゃくちゃになってる所まで見たかったかなと思いましたね。」
大吉「せり上がってくるとき、M-1史上一番面白かったんじゃないかっていうぐらい僕は好き。上がれ上がれっていうのが。そこでみんな期待しちゃったかな。もっと大暴れしてくれるかなと思ったんで。」
礼二「上手いっすね。俺やったらようネタ覚えられへんなと思いながら。上手い事やるなっていう感心しかなかったです。」
石田「流石に末締めだろから一気に心掴まれて。想像力を見事にコントロールされてるみたいな。脳みそ支配された感じが変な快感になりましたね。」
塙「引き込まれましたね。ちょうどいい所でちょうどいい笑いが来るというか。展開を予想してもそれを上回ってくるのが聴いててワクワクして今日の最高得点です。」
柴田「明白なフリがあってボケがあるって形じゃない。ボケがフリになってオトすって新しい作り方のパターンで、しかも町田くんのテクニックの素晴らしいし、町田くんも怒ってるようで親身になってくれてる感じが優しさがにじみ出てるなみたいな。」
若林「関東の言葉でしゃべくりでここまで持って行けるの凄いなと思って。セリフが頭じゃなくて心の底から出てるような感じがしましたね。」
大吉「会場中がちょっと疲れてきた中、こんな難しいネタをここまで聴かせるのは凄いテクニックと腕。だからこそ最初に掴みがもっと短かったらもっと行けたのかなって。」
スポンサーリンクトム・ブラウン 823点
大吉「ここに残ったっていうのは漫才だという事ですから、僕はこんな漫才見た事無いし完全オリジナルだし。ただ去年の敗者復活のやつを見ててアレの方がちょっと面白かったかな。一年経ってるから体力が落ちたのかな?息切れしてたところがもったいないなと思ったけど。僕はめちゃくちゃ面白かったです。」
塙「涙出たのが。訳わかんな過ぎて。ヨネダ2000の時と同じですね。途中からツボに入っちゃって。ただスタミナが切れないで終わるのが一番良かったかもしれない。」
若林「テレビに出ながらクレイジーさとかトゲとか保つの難しいと思うんすけど、6年前よりさらにクレイジーになって帰って来て。ホントにクレイジーな人たちなんだろうなと。」
石田「普通の漫才で笑えなくなった人救済の漫才みたいな。刺激が強いと。お笑いの感度が高い人たちは面白いんですよ。でもどんだけ多くの人に笑ってもらえるかの大会だと思うんでそこまで得点は伸びないです。僕の好みとしてはもっと点数付けたいなと思うんですけど。」
柴田「後半はすごく笑っちゃった割には点数低いんですけど、前半置いてかれちゃった部分があったんですよね。もしかしたら会場のグルービングほどテレビの向こうの人には伝わってないのかなっていう所も含めての点数。」
ともこ「私はトム・ブラウンに点数はいらないと思います。ずっといて欲しいし、このままでやって欲しいので。だから難しかったです。だから平均みたいな所を付けてしまったんですけど。」
スポンサーリンク最終決戦
最終審査発表前のコメントは以下の通り、
若林「それぞれの武器で、それぞれハイレベルなんで決めるのホントに難しい。まだちょっと迷ってますね。」
礼二「まだ決めてません。」
塙「今年が一番悩んでます。3組ともめちゃくちゃウケてたんで。」
この結果をもってM-1グランプリ2024第20代目王者は令和ロマンに決定。
2023年に続いて連覇達成。
結果を踏まえて最後の感想は、
礼二「みんな面白かったです。まさかの2連覇。素晴らしいです。おめでとうございます。」
ともこ「凄かったですね。令和ロマンは出て来た時から空気が凄かったです。カッコ良かったです。」
柴田「(ケムリは)もう出たくないとは言ってますけどね、何連覇目指すのか楽しみですね。20回大会で2連覇おみごとでございます。」
山内「全組面白かったんですけど。令和ロマンは1本目がしゃべくり漫才で2本目が漫才コントでスタイルも変えて来てさらに1本目より2本目の方が爆笑の渦に巻き込んでたのが圧巻でした。」
石田「全組違う良さがあって良い戦いやと思ったんですけど、令和ロマンが忙しい中、2本目こんなに仕上げて来るっていう気迫に近いようなものを感じて。圧巻でした。」
若林「史上初の2連覇を見れて。初めて参加しましたけど、この大会で良かったなと思いました。」
哲夫「今回も令和ロマンは1本目トップバッターやったじゃないですか。それでインパクトを残して優勝ですから。一回優勝してもおごる事無く色々作って凄いなと。関西の令和喜多みな実もぜひ頑張ってもらいたい。」
塙「真空ジェシカを今から令和ロマンに変えていいですか?」
大吉「1年間、チャンピオンとしての自信がネタに詰まってて凄かったです。とんでもない漫才2年連続で見せていただいてありがとうございました。」
以上「M-1グランプリ2024」の審査員コメントについてでした。
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