バーベキューが美味しく感じるのはなぜ?チコちゃん
25年5月9日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『バーベキューの料理が美味しく感じるのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。4歳の子が苦手なピーマンを克服できるか?3つのテクニックで挑戦した結果は?
ゲスト出演者
【ゲスト】パンサー向井、丸山礼
【VTRゲスト】なし
バーベキューの料理が美味しく感じるのはなぜ?
2問目の出題は、
なんでバーベキューの料理はおいしく感じるの?
チコちゃんの答えは、
脳のブレーキが外れるから
解説は武蔵野大学の阿部和穂教授。
ここでカギになってくるのが脳内物質のドーパミンで、人間に快楽や幸福感を与えるこの物質は何かを達成したり、面白いものを見たりすると分泌されて人間は幸せを感じる事に。
そして、料理が美味しいと感じる事にもこのドーパミンが大きく関係しており、例えば居心地の良い空間で親しい仲間と楽しく食事をしている時はドーパミンが沢山出ているので何を食べても美味しく感じる一方、仕事の会食などで緊張感があったり、堅苦しい場だったりすると色々と気を遣ってしまうので理性を働かせる脳の前頭前野がドーパミンの分泌をストップさせてしまいブレーキ役に。
何を食べても美味しく感じなかったり、食事が喉を通らなかったりというのはこれが原因。
私たちが集団生活をする上で、それぞれが自分の我を通してしまうとお互いにギクシャクしてしまうものですが、そうならないように私たちは普段から「他人に迷惑にならないように」と脳がドーパミンが出すぎないように、またはドーパミンが分泌されてもあまり反応しないようにと脳が自分自身で制御。
ただし、そんな脳が羽目を外してしまう瞬間の一つとして挙げられるのがバーベキュー。
バーベキューは基本的に屋外で行う物ですが、この”屋外”には脳がドーパミンをコントロールするのをやめてしまう働きがあるそうで、簡単に言うと開放的になって自分のやりたいようにやるモードに突入してしまうとの事。
バーベキューであれば基本的に騒いでもOKですし、広々としたスペースもあって自由に動き回れると人間の自由な動きを妨げるものが少ないというのが屋外。
スポンサーリンク端的に言ってしまうと「外で食べれば何でも美味い」となるわけですが、確かに子どもの頃に食べた飯ごう炊さんのカレーは美味しかった記憶がある人が多いと思いますが、正直カレーとして本当に美味しかったかと言われると何となく雰囲気に騙されて美味しく感じただけ?と心当たり。
自然の中で仲間と一緒にワイワイしながらカレーを作って食べればそりゃ美味いに決まっているわけで、特に子どもの頃は脳のコントロールがまだまだ不得意な段階なので、余計にブレーキが外れやすくなってよりドーパミンが出やすいという状況だったり。
最後に番組スタッフの4歳になる男の子がバーベキューであれば普段苦手なピーマンを食べられるようになるかちょっとした実験。
子どもをその気にさせるテクニックとして、
- バーベキューの予定を事前に知らせて期待感アップ
- とにかく完成するまでのあらゆる工程に参加させる
- 好きな物から食べる
事前に伝えた事でバーベキュー本番を楽しみに色んな想像を働かせてワクワクさせていよいよ当日。
野菜を洗う、食材を子ども用の包丁で切る、火ばさみを使って炭をコンロに乗せる、火を起こすなど普段経験しない事を次々と達成して小さな喜びを積み重ねる事でドーパミンが出やすい状況作り。
ほぼ全ての工程を手伝ってもらい、いざ食べる段階に来たら、まずは好きな物からが鉄則。ジュースで乾杯して大好きなお肉を堪能していよいよピーマンへ。
とここまで順調に見えたものの、ピーマン食べる?の言葉には「いらない」とそっけない返答で実験は失敗。
と思いきや、実は食べる?と促したのは大人が切った物だったという事で、すかさず自分で小さめに切ったピーマンを「これ自分で切ったやつ食べてみる?」と聞いてみると、あっさりと「うん」の答え。
さらにおかわりまで乗り気で「美味しかった」と最高の結果。ちなみにその後、保育園でもピーマンを食べているそうでバーベキューをきっかけにピーマンを克服できた模様。
人間は危険を回避する為に時として未体験の事に挑戦し、それが成功した際には大量のドーパミンを出してその経験を記憶に刻んで進化してきましたが、この仕組みは現代でも私たちの中に残っていると阿部先生。
ちなみに外で食べる料理が美味しく感じるのはあくまで安全でリラックス出来る場所が前提というまとめ。
という事で2問目は以上。
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